第四話 2
2
久しぶりの皐月町音楽学校は、わたしが卒業したときからほとんどなにも変わっていなかった。
校内の様子も、そこかしこから聞こえてくる音楽も、学校全体を包み込む学術的な雰囲気も――そのなかにずっといるとわからなくなるけれど、外から戻るとやっぱり変わった学校だとわかる。
門をくぐった瞬間にあちこちから聞こえてくる音楽も、ずっとここにいればほとんど気にもしなくなるものだ。
「――先生もお変わりないようですね」
骨董的な楽器で飾られた部屋のなかを見回しながら言うと、学長はにこにこと例の笑みを浮かべてうなずいた。
「ここにいると時間の流れを忘れるようですからね。忘れていれば、どうやらひとはなかなか老けないもののようです」
「羨ましいかぎりですわ。わたしは激流のなかにいて、普通の年齢以上に早く老けてしまいそうで」
「いやあ、きみもあまり変わっていませんよ、大宮くん。ここを卒業してからの活躍も聞いていますよ――先日、ウィーンフィルの常任になったそうで。異例の若さだと一般紙にも載っていましたよ」
「重要なのはこれからです。それでフィルのレベルが落ちたとなれば、わたしの責任になりますから」
「きみなら大丈夫でしょう。なにしろ、きみはいまや世界でもっとも人気のある指揮者です。世界中の楽団がきみのタクトを待っている状況です」
「人気と実力は必ずしも比例しないものですわ」
ふむ、と学長は満足げにうなずいた。
このひとは、一見にこにことよく笑っているし、ひとがよさそうにも見えるけれど、本当はそうではないをわたしは知っている。
言ってみれば、学長の笑顔は仮面だ。
本当はその奥で虎視眈々と自分の目的を果たそうとしている、油断のできない老人。
「――先生は相変わらず、このような指導をされていらっしゃるのですね」
「このような、とは?」
「いえ、ここにくるときに、知っている先生がいらっしゃったのですこし話したんですけど――すべての科で、生徒たちにはほとんど禁欲的なくらいの指導をしている、と」
「はて――そうでしょうか」
「昔から先生はそうやってとぼけていらっしゃいますね。まあ、わたしも昔は子どもでしたから、授業というのはそういうものかと思っていましたけど、本当はちがう。ほかの音楽学校を見ていればわかります。とくに欧米は、もっと自由度が高いカリキュラムでやっていますよ」
「人種や国民性の差もあるのでしょうね」
「そう、未だに日本人はおとなしいと思われていますものね。でも、先生も知ってらっしゃるでしょう――音楽には、平均なんてものは必要ない。いえ、もっといえば、芸術には平均などないんです。たしかに禁欲的なカリキュラムは、生徒たちの平均をぐんと上げる。落ちこぼれを作らない、といってもいいんでしょうけれど。その代わり、飛び抜けて優秀な生徒も出づらくなってしまう。というのも、ある一定のラインを作り、ここを超えなさいという指導法では、全員がラインを越えられるかもしれませんが、ラインの向こう側での努力はなかなか認められません。しかしラインを使わず、自分がやりたいだけ、できるだけやりなさいといえば、まったくできない生徒が生まれる一方で、そうした生徒を置き去りにしてぐんぐんと伸びていく生徒もできる」
極論してしまえば、それが芸術というものだ。
だれかにやれと言われるのではない。
自分の内側から発露したもの、その大きさそのものを才能と呼ぶのだから、才能がある人間は内側から突き動かされてどんどんと先へ進み、才能がない人間はすぐに立ち止まってしまう。
立ち止まった人間をすくい上げようとするのは、愛情ではない。
それは才能がない人間を芸術の世界に引きこむという犯罪にすぎない。
才能がない人間が芸術の世界に飛び込むのは、双方にとってよくないことだ――だから、立ち止まった仲間は見捨てて、遠くへ行ける人間だけで歩いていくしかない。
その独善的な、自己中心的な世界でこそ、芸術ははじめて成功の光を放つのだから。
つまり芸術家を育成する学校というのは、できる生徒だけを受け持ち、できない生徒を切り捨てる非情さが必要なのだ。
「――すみません。先生には、釈迦に説法だったかもしれませんね」
「そんなことはありませんよ」
学長は相変わらずにこにこと笑っている――そういえば、あの子もこの学長のことは苦手だと言っていたっけ。
「非常に参考になる意見です。しかしここは音楽学校でもありますが、それ以前に教育の場ですから――芸術的な観点だけで物事を見るわけにはいきません」
「そうでしょうか。わたしには、先生はやはり芸術的な視点を持ち合わせていると思いますけれど」
「おや、そうですか? たしかに服のセンスにはいささか自信がありましてね」
「――服のセンスはどうだか知りませんが」
「はっはっは、相変わらずきみははっきり物事を言う子ですねえ」
「でも、先生は昔からそうじゃありませんか――レールを敷いておくくせに、生徒がどれだけうまくそのレールを進めるかどうかではなく、レールから逸脱して進もうとする生徒を見つけようとする。そういう生徒にこそ、天才は宿ると信じていらっしゃるのでしょう」
学長は表情を変えなかった。
「それは買いかぶりというものですよ、大宮くん。ぼくはね、ここにいる生徒すべてに音楽を好きでいてもらいたいだけなのですから」
「音楽を好き、ですか」
「一般的に落ちこぼれといわれる生徒でも、天才といわれる生徒でも、すくなくとも音楽を愛するという気持ちだけは一致していてほしいんです。だから、すこし変わったルートで自分が望む場所にたどり着こうとする生徒をサポートしてあげたい――本当に、ただそれだけですよ」
「そうでしょうか。だって先生はいつも、その年でいちばんの天才――つまりいちばん普通のレールから逸脱した生徒を皐月祭のメインステージに立たせるでしょう」
学長はなにも答えない。
きっと図星なのだ。
だって――わたし自身がその逸脱した生徒で、数年前、皐月祭のステージに立ったのだから、間違いのはずがない。
わたしは渡されたプログラムを開いた。
そこにはすべての出演者が載っていて、メインステージの最後、数年前にわたしの名前が記録されていたそこに、今年は四人の生徒の名前が載っている。
「箕形晴己、ユリア・ベルドフ、アルカンジェロ・クレメンティ、小嶋乙音――今年はずいぶんと豊作ですね」
「そう思いますか?」
「まだだれひとり会っていませんから、本当のところはわかりませんけど――気になるのは、このクレメンティという子です。この子は、イタリアのクレメンティ一族の?」
「そうです」
「――なのに、コントラバスを弾くんですか。クラフトではなく」
「彼自身がそうしたいと思っているようです。ぼくとしては、一族の血よりも彼の意志を尊重してあげたいのですよ」
「なるほど――しかし、変なカルテットですね。ヴァイオリンにピアノ、コントラバスに、挙げ句の果ては声楽まで。こんなカルテット、聞いたことありませんよ。音色として考えても調和するとは言いがたいですけど――でも、先生がこうしてメインステージに入れていることを思うと、おもしろいカルテットなのでしょうね」
「ええ、もちろん」
満面の笑みで、学長はうなずく。
それは、周囲を偽るための笑みではなさそうだった。
「本番が楽しみですわ」
わたしが立ち上がると、学長も立ち上がり、手を差し伸べた。
握手をして、そのちいさな手を離す。
「――そういえば、先生」
「はい?」
「ここに、若草雪乃がいるとか」
「ええ、いますよ――そういえばきみと若草くんは同じ学年でしたね。まだ会っていませんか? 若草くんなら、今日もいくつか頼まれごとをこなしてくれていますが」
「ええ、まだ――そのうち、会いたいとは思いますけど。それじゃあ、ホテルに戻ります」
「ああ、忙しいところすみませんでしたね。皐月祭の本番まで、ゆっくりと休んでください」
学長室を出て、外の廊下に立つ。
この天気だから、廊下の窓は開け放たれ、そこから生ぬるい風が吹き込んでいた。
この国の夏は独特の暑さがある――まとわりつくような、粘着性の暑さだ。
昔はその暑さにうんざりしていたけれど、久しぶりの帰国だったから、いまは暑さすら懐かしかった。
窓辺に立ち、正面にある庭を眺める。
噴水は今日も水を噴き上げ、それが角度によっては虹を作り、広々とした庭に清涼感を与えていた。
だれの設計によるものかは知らないけれど、西洋ふうのなかなかいい庭だった。
すこし庭を散歩しようかと、窓辺に沿って廊下を進んでいたときだ。
――風に乗って、天使の歌声が聞こえてきた。
*
大宮亜莉子は足を止め、じっとその音に聞き入った。
――一般的に、教会などで天使の歌声と形容されるのは、倍音を聞いているのだといわれる。
しかしそれは倍音ではなく、歴とした肉声で、しかも鳴らす意図もなく聞こえてくる倍音よりも数倍美しい音色だった。
その声は、美しく澄んでいた。
声楽家特有の、あまりに力強すぎる声ではない。
かといって声変わり前の少年合唱団ほどか細いものではなく、そのあいだの、信じられないくらい狭い範囲でしか実現し得ない神々しいほど美しい声だった。
まるで黄金をからんと鳴らしたような――それを天上の世界に響かせ、一斉に聖なるものが声を上げるような。
それは、声の具合を確かめるように低い位置から高い位置まで発声していく。
高い部分は、無理に地声で通すのではなく、ひらりと裏声に返していとも簡単に、そして軽やかに奏でる。
喉のふるえ、声の質、テクニック――どれをとっても最高だった。
もちろん、その声よりもすぐれた発声で、すぐれたテクニックを持つ声楽家はいくらでもいる。
学生でもその声よりはうまくやってのけるだろう。
しかしそうした人間がどれだけ望んでも手に入れられない、生まれ持っての美しい声を、その人物は手に入れていた。
音楽の世界は残酷だ――ほかにどんなものを持っていても、そのたったひとつの才能にはだれも敵わないのだから。
亜莉子は声に導かれて廊下を進み、庭に出た。
噴水を越え、さらにその奥の芝生に目を向ける――そこには、ひとりの少年が寝そべっていた。
少年は空に向かい、まるで鼻歌でも歌うような気軽さで、どんな楽器も敵わないような音を奏でているのだ。
亜莉子は少年からすこし離れた場所で立ち止まった。
さらに近づいて声をかけるべきかどうか悩む。
その声を無視することはできなかったが、かといって話しかけて邪魔することもはばかられたのだ。
立ち止まって悩んでいるうちに、ふと少年のほうが亜莉子に気づき、歌うのをやめて身体を起こした。亜莉子は残念なような、ほっとしたような気持ちで笑みを浮かべる。
「うわ、きれいなお姉さんだ」
と少年は独り言のように呟き、居住まいを直す。
「気持ちよく歌っているところごめんなさいね。きみ、ここの学生?」
「はい、そうです。あの、すんません、うるさくて」
「その声ならどこで歌っていてもうるさいとは思われないでしょう――声楽科ね?」
少年はこくりとうなずく。
見た目は、なんの変哲もない、どこにでもいそうな少年だった。
亜莉子は、直感的に思う――この少年とは、ここでしっかりコンタクトを取っておかなければならない。
きっとこの少年は、近い将来に世界へ羽ばたいていく。
その大きな翼で、きっとだれよりも遠く、だれも見たことがないような世界まで飛んでいくにちがいない――むしろ、そうならなければならないとさえ感じた。
それは音楽家としての直感だった。
自分の、ひとよりも優れていると自負する音楽的直感が、この少年から目を離すなと告げているのだ。
「きみ、名前は?」
「箕形晴己です」
「箕形、晴己――」
口のなかで呟いて、なるほど、と亜莉子はうなずいた。
たしかにこれだけの逸材なら、もうだれかに見出されていてもおかしくはない――悔しいことではあるが。
学長の目も、まだ耄碌はしていないということだ。
亜莉子は少年の肩をぽんと叩き、言った。
「わたしは大宮亜莉子――アリスって呼んでね。またすぐ、会うことになるでしょうから」
「え、また会うことになるって――」
それには答えず、亜莉子は少年から離れ、正門へと向かった。
――音楽家も女も、すこしミステリアスなほうがいいのだ。
亜莉子は背中に少年の視線を感じ、にやりと笑いながら、学校を出た。
*
ブノワ・パニスは、非常に困っていた。
というのも、フランス人の彼は、日本語などまったく話せないにも関わらず、日本のある地方都市で迷子になっていたのだ。
「うう、ここはどこ? わたしはだれ? いや、ぼくはブノワ・パニスだ、それはわかってる――でもここはほんとにどこなんだろう? いったい、どうやったら学校まで戻れるんだろう?」
見慣れない日本の町に惹かれ、案内も請わずにひとりでふらふらとさまよい出たのが悪かった。
駅前の人通りが多いあたりをうろつき、ひとしき「すごいなー、日本ってこんな感じなんだなー」と独り言を呟いたあと、われに返ったパニスのまわりにあったのは、大量の日本人と一目では覚えられない日本の風景だけだった。
町を見回せば、看板は無数にある。
食べ物屋の看板やら、ビルに掲げられたよくわからない看板やら。
しかしそれらはもちろん日本語で書かれていて、フランス語しか理解できないパニスには呪文のようにしか見えなかった。
異国の風景、異国の文字、異国の人々に囲まれていると、急に心細くなってくる。
パニスはおろおろとあたりを見回し、だれか助けてくれるひとはいないかと探したが、フランス語を理解できそうな人間はただのひとりもいなかった。
それに、夏休み中の駅前だ。
人通りは多く、そのくせだれも立ち止まらず、おろおろしている外国人には目もくれない。
――もしこれがほかの町ならそんなこともなかったのかもしれないが、ことこの町では留学生が多いせいで外国人も珍しくはなく、いまさらだれも気にはしないのだ。
「や、やばいぞ、ぼく。このままでは学校に戻れなくて野垂れ死んでしまう。そうか、これがうわさに聞くトーキョー・デザートか。うう、砂漠とは恐ろしい」
さらに駅前をうろつくこと二十分。
警察らしいものは見つけたが、覗いてみるとなかは日本人ばかりだし、フランス語が通じるとも思えなかった。
仕方なく駅前のよくわからないオブジェの前に腰を下ろし、自動販売機で買ったお茶で一服していると、目の前を金髪の少女が通り過ぎた。
ただ髪を染めているだけではない――明らかにそれはコーカソイドで、北欧系だった。
もしかしたら、とパニスは立ち上がり、その少女の肩をぽんと叩いた。
まだ驚かれることは想定していたが、肩を叩いた瞬間、
「なに?」
と不機嫌そうに振り返られて、パニスのほうがどきりとする。
「あ、あの、ぼくブノワ・パニスっていうんですけど、この近くに音楽学校あります?」
もちろんフランス語で話しかけ、少女が理解してくれることを願ったが、少女は眉をひそめたまま首をかしげた。
「えっと、あの、音楽、学校、うーん、ミュージック・スクール――通じないよなあ」
こんなことなら英語くらい身につけておくんだった、とパニスは考えたが、後悔先に立たずとはこのことだった。
そもそも――まだ二十歳のパニスは、一年の大半をヨーロッパ旅行で過ごしている。
もちろん、観光旅行ではなく、演奏旅行だ。
世界中のどんな国でも請われるがまま行くのがパニスのやり方だったから、すでに世界中で三十、四十という国を回ってきた。
そうした国々の大半で英語はある程度通じたが、なかにはホテルにさえ英語が通じる人間がいなかったりする国もあって、言語を超えたコミュニケーションの手段が必要なのだと痛感してきた。
パニスにとってその手段とは、ヴァイオリンだった。
下手な英語をしゃべるより、ヴァイオリンを弾いたほうがよほど自分の言いたいことが伝わる。
音楽は、英語以上に世界の標準語なのだ。
英語のない国は存在するが、音楽のない国は存在しない。
どんなちいさな、どんなひとびとが住み着くどんな土地にも、その土地ならではの音楽はある。
パニスは、言葉で感情を伝えることは諦め、少女にそこで待ってくれるように手振りして、ずっと片手にぶら下げていたヴァイオリンを取り出した。
少女の顔つきが、すっと変わる。
もともとにこやかではなかったが、それがさらに真剣な、研ぎ澄まされた刃物のような目つきだった。
パニスは、大柄の身体にはちいさく見えるヴァイオリンをあごにはさみ、弓を高く掲げた。
弓に張った馬の毛がヴァイオリンの弦をこすった。
本来なら、ぎい、と軋んだような音を立てるところだが、パニスの持つヴァイオリンからは信じがたいほど美しい音色が生まれ落ちる。
それは摩擦によって奏でられているとは思えないなめらかな音で、たとえば七色のしずくがゆっくりと湖面へ落ちていくような、音の粒がヴァイオリンから放たれるのが見えるような音色だった。
あたりを歩いていた通行人もぴたりと立ち止まり、パニスの姿に見入る。
少女もにらみつけるような目でパニスを見ていたが、不意にパニスの背後をぴっと指さすと、なにも言わずにすたすたと立ち去ってしまった。
パニスはヴァイオリンを構えたまま後ろを振り返り、さらに詳しい場所を聞こうと思ったが、もう少女の姿は人混みのなかに見えなくなっている。
「う、あのヒントだけでちゃんと帰れるかなあ……」
しかし、とにかく。
得られた収穫は方向だけだったが、右も左もわからないよりは進展したのだ。
パニスはあたりの日本人にぺこぺこと頭を下げながらヴァイオリンをしまい、少女が指さした方向に歩き出した。
それは駅とは反対側で、駅へ続く大通りに沿って歩いていくと、たしかにそのあたりはうっすらと見覚えがある場所だった。
あとは記憶を辿ってゆけば、学校の正門までたどり着く。
――皐月町音楽学校の正門では、スーツを着たひとりの女性、パニスの案内役をしていた若草雪乃が怒ったような困ったような顔で立っていた。
「わ、若草さん!」
パニスが駆け寄っていくと、雪乃ははあとため息をつき、
「どこへ行っていたんですか? 勝手に出歩かないでくださいと言ったのは、こういうことになるからだったんですけれど」
「う、ご、ごめんなさい。日本にきたのははじめて、どんな町なのかと思って……でも、親切な女の子が帰り道を教えてくれたんだよ。たぶん、ロシア人だと思うんだけど」
「ロシア人? もしかして、不機嫌そうな顔をした女の子?」
「そうそう――あれ、若草さん、知ってるの?」
まあね、と雪乃はちいさく呟き、パニスを再び校内へ導いた。
「まだ学長と挨拶もしていませんから、それが終わったら一旦ホテルに戻ってください。もちろん、よほどのことがないかぎり、ホテルからは出歩かないように」
「う、わかりました」
パニスは反省した様子で言ったが、その日の夜、また放浪ぐせが出てホテルを出たあげく、迷子になった、と雪乃に電話をかけて迎えにきてもらうはめになるのだった。




