唐突な相談
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「雄二よ。お主今度の3連休は暇か?」
11月末のある日、高宮邸の訓練後俺は真奈に話しかけられた。
いつものように訓練をして、訓練後のシャワーを浴びて更衣室から出てきた際に真奈に話しかけられた。
「俺は暇だが……なんだ? 俺にだけ話しかけるなんて真奈らしくもない」
「これは先にお主に話そうと思ってのう」
ここまで渋る真奈は珍しい。
何を言おうとしているのだろうか?
「北海道の化学研究所を見学できることになったのじゃ」
俺は真奈の言葉に驚愕の表情を浮かべた。
北海道の化学研究所の視察に行けること。
それは今までの世界ではなかったことだ。
「それは……本当なのか?」
「あぁ。そうじゃ。有栖川の令嬢に研究所のことを話したら口を聞いてくれたらしくてな。研究所に行けることになったのじゃ」
「有栖川?」
その名前は俺は今まで聞いたこともない。
何度もこの世界、この時間をやり直しているがそんな名前聞いたことがない。
「童の友人じゃ。色々な所に顔が聞くんじゃ」
色々と気になるがそれよりもこの話はのるしかない。
惨劇を防ぐためのヒントを得ることができるかもしれないしな。
「友人のことは置いておくが……その話は俺はのったわ」
「雄二ならそういうと思ったぞ。もうその話は受けてある」
さすが真奈だ。
こういうことは手が早い。
「ちなみに雄二。童と1つ約束してほしい」
「なんだ?」
「絶対に勝手な行動はするんではないぞ。研究所では絶対に童の言うことを聞くんじゃぞ」
「分かった。約束するよ」
そういい、真奈との話し合いが終わった。
北海道の研究所か……。
前のことを考えただけでも俺の頭は痛くなる。
そして俺はこれから行われる研究所の視察に向けて複雑な感情を抱くのだった。
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先週は色々と忙しく、中々更新することができませんでした
今週からはまた少しずつですが更新ができそうですので、これからも宜しくお願いします




