1週間後の茂みの中で
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俺と美雪がこの世界に戻ってきて1週間がたった。
1週間が立ったのにどっとするほど俺は疲れていた。
俺がそう思うのも無理はないと思う。
それほどにこの1週間は大変だった。
沙耶と美雪と一緒にお弁当を食べたり、由良に絡まれ殴られそうにあるし、その現場を発見した沙耶が由良を追い払ったりしたのだから穏やかな日常とはかけ離れた日常になっていたのである。
それにしても沙耶の発明にはおどろかされた。
あの由良を自信が発明した感電トラップでしびれさせたのだから。
あの時は感電してしびれていた由良に同上してしまったのも無理はないだろう。
そして今度から沙耶を怒らせないようにしようと俺は心に誓った。
そんなこんなで1週間立ったが、現在俺らは夜の公園にいる。
住宅街の中にある小さな公園でそこに生えている草の茂みの中に俺と美雪はいた。
「何で私達は今こんなところにいるのよ」
「あほ。これも高宮真奈にあるために決まっているだろうが」
そう、これからここに高宮真奈が通ることになっている。
そこで高宮真奈を助けて事情を説明し、俺等の仲間になってもらおうとする考えである。
「でも、ここに本当に来るの?」
美雪がそんな質問をする理由も分かる。
俺だって昔こんなことが起こるとは思わなかったのだから。
あのときはたまたま公園を通りかかったときに1人の女性が複数のスーツをきた男に襲われている所だった。
それを無我夢中になって助けて、少女の仲間を助けて自己紹介をした際それ少女が初めて高宮真奈だと知った。
あのときは衝撃的だったな。
高宮真奈と言う人物がこんな人だったとは。
「来るよ。必ず高宮真奈はここを通る」
「でも、高宮真奈ってどんな人なんだろう。タイムリープの理論を提唱するぐらいなのだから、きっとクールな大人なのかな?」
「いや、あまり期待しない方がいいぞ。変わった奴だから」
「なら大丈夫ね。私は沙耶ほど変わった人を見たこと無いから」
美雪は自信満々に言うが、俺としては沙耶より高宮真奈の方が変わっていると思う。
ただそれを今の美雪にいうつもりが一切ない。
知らなくてもいいものもあると思うんだ。
どうせ高宮真奈会えば知ることいなると思うし。
「全く大した自信だな……それよりも前見ろ。高宮真奈を乗せた車がきたぞ」
俺が指をさすと目の前に黒塗りの高級車が通り、車の後ろから別の乗用車が突っ込んできたのが見えた。
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