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カンナグァ戦記  作者: 樹 琴葉
第一部 第一次プルミエ侵攻
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水の魔法

この世界には魔法が存在する。


体系としては風・火・地・水の四つに大別される。


風火地水以外の属性については今のところ存在が明らかになったことはない。


全員が使えるわけではなく、生まれ持ってその使用の可否が決まってくる。


どの属性であるかも決まっており、一人で複数の属性を操った人は未だ明らかとなっていない。


発言割合はおよそ百人に一人。


実用レベルという点では、千人に一人といったところだろう。


使用可能な人数も少なく、努力ではいかんともしがたいこと、実用レベルまで昇華できる人はさらに限られることもそうだが、通常兵器で簡易に凌駕することが可能であるため、絶対的な強者ではない。


ただ、威力は多少の努力で増減するので、魔法が使えるものは研鑽が必要となる。


といっても、たいした威力はないので、それも努力に見合うものでもないが。





魔法の特性は大きく分けて二つある。


一つは「操」と呼ばれるものであり、これは既存のものを操ることを指す。


つまり、そこに水があれば、その水をある程度自在に操ることができる。


といっても、それほど大それたものでもない。


おおよそ持てる範囲くらいの量が限界なので、湖があったとしても、せいぜい操れるのはバケツ一杯分と考えると良いだろう。


速度についても同様。


コンマ数秒で水柱を作れるようなものではない。


持って移動できる程度の速さだ。


だから、相手に水撃を与えたいのであれば、手で水球を作り、肉体的なチカラで投げつけるといったものが使い方となる。


その方が早いし、打撃力も高い。


また、形成して数秒は形を保っているため、投げつける水が相手にぶつかるくらいまでは同一の形を保てるのも便利ではある。


ただ、手をかざして、勝手に斥力が生じることで飛んでいくというものではない。





二つ目は「創」と言われるもので、これは無の状態から作り出すものだ。


文字通り、何もないところから水を作り出す。


やはり、扱える量は操れる量に近いか、それ以下とされる。


「創」も「操」も共通していえることは、自身の身体に限りなく近い状態でないと使えないということだ。


これは、離れたところで水を発生させることはできないし、離れた水を操ることはできないということを意味している。


ただし、水と土に関しては一度発生させると原則として存在し続けるが、火と風はしばらくは顕現しているが、時間経過で消失する。


努力によって、どちらも習得は可能だが、両方取得するのは困難といわれる。


各属性によって若干の違いはあるが、水でいうとこんなものだ。


よくあるファンタジーのような、大局をひっくり返せる大魔法のようなものではない。


ましてや、色んなスキルが得られるようなものでもない。


使い方次第ではあるが、ちょっと便利な程度だ。

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