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カンナグァ戦記  作者: 樹 琴葉
第三部 ヴィータの滅亡と新たなる戦乱の兆し
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見せしめと武装解除完了

「俺は納得できんっ! こいつらを殺せば、まだ逆転は可能だ!」


キミュケールの比較的近く、前に並んでいた兵が腰に佩いていたショートソードを抜いて斬りかかる。


黒騎士は持っていた杖で対応しようとしたが、キミュケールが手で制する。


壇上から飛び降りると、その勢いで、ショートソードの蹴りを入れる。


片足で着地すると、弾いた足で、そのまま側頭部に蹴りを入れる。


兜は弾かれ、宙を舞うが、蹴られた兵は地面に倒れ込み、そのまま鉄靴で頭を潰される。


蹴りワザだけの特殊な武術で、黒騎士も初めて見る戦闘方法だった。


タクソケールも蹴りを好むが、キミュケールのそれはちょっと違い、興味深かった。


何事もなかったように笑顔で再び登壇すると、大声で残った兵に語りかける。


「来るのであれば、僕と黒騎士は挑戦を受けよう。ただ、代償は挑戦者の命だけではなく、家族にまで及ぶと思って欲しい。当然、武装解除に応じるのであれば、安全を保障するのは先に君らの仲間が言っていたとおりだ。決断は各自がすると良い」


(なんで、私も挑戦を受けることになってるんだ。寝てないんだから勘弁してくれ)


黒騎士は巻き込まれたことに苦笑いをするも、一歩前に出ざるを得ない。


目の前で踏み潰された兵が良い見せしめになったのだろう。


次々と武装解除し、城下町へと消えていく。


最終的に全員が城下町に消えると、ウィッセン国とビーゼス国の兵だけとなる。

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