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カンナグァ戦記  作者: 樹 琴葉
第二部 第二次プルミエ侵攻
107/205

意図に気付くのが普通?

「意外と馬鹿じゃのぅ。五回も六回もやれば、狙いに気付くもんじゃろ、普通」


アス老人はあまりにも嵌まりすぎて、逆に呆れる。


「指揮官潰しが効いているのでしょう」


テラガルドは敵を蔑視するというよりは、布石を褒めていた。


本陣ではのぞみとアス老人、テラガルドが作戦の第一段階といってもこれがほとんどであるがの成功を喜んでいた。





作戦の概要を受けていない琴葉も、当然見破っており、隣のわかっていない兵に策を教えてあげる。


「手元の矢の数は把握しないとダメだよね。これは指揮官どうこうじゃなくて、弓兵失格だよ。一本残しが鉄則!」


といって、人差し指を立てて真顔で教授する。


ちなみに、琴葉の流派では一本残すのが鉄則となっており、味方を殺すためと教わったのである。


これは、自決用、捉えられた味方を殺すため、あるいは、首級を敵に挙げさせないために味方が殺すためなどとのことだった。


真偽は定かではないが、いずれにせよ全部射ち尽くすことはない。





 決して馬鹿ではないのだが、ティラドールはこの後の動きを知るまで、狙いに気付かないのであった。


これは、ティラドールが三矢斉射という独特の射法をするせいで、矢切れを起こさないように五十本以上入る特性の矢筒を背中に背負っているからである。


通常は腰につける矢筒であるが、大型の特注のため背負っている。


残数の意識の違いがあったのだ。

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