表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神聖剣使いの姫騎士と鬼神刀使い  作者: ザウルス
留学編
57/63

ごめんなさい

「よう、迎えに来たぜ。」


今の俺に、そんなことを言える資格があるのかはわからない。


どんな事を言われても構わない。何をされたって構わない。


覚悟を決めたんだ。逃げてばかりはいられない。


「俺が悪かった。お前の気持ちを考えないで……でも、これだけは言わせてくれ……」


言いかけたその時


ばさ!!


カズトに覆いかぶさる様にして、アルラが抱きついてきた。


突然のことで受け止めることが出来ずに、尻餅をついてしまう。


「ごめんなさい………」


すすり泣く、声が聞こえる。


彼女は一言、ごめんなさいと謝った。


それは、同時に“あえてよかった,,とも聞こえた。


カズトは、すすり泣くアルラの頭にそっと手を置いて撫でた。


すると、彼女は安心したのか疲れてしまったのか、胸元でスヤスヤと眠ってしまった。


何時間もこの場所にいて、祈りを捧げていたのだ。無理もない。


カズトは手頃なソファーをしたから持ってきて、そこにアルラを寝かした。それと、このままだと風邪をひくだろうから、制服をかけておいた。


起きるまで、しばらく様子をを見ようかなと思ってたら、不意にアルラの手がカズトの手を掴んだ。


「行かないで……」


寝言なのか、それとも夢で俺を探しているのか。


わからないがこれだけはいえる。


「俺は、ずっとここにいる。」


カズトはアルラの手を優しく握り返した。


すると、アルラは一瞬だが笑ったように見えた。


きっといい夢を見てるに違いない。


でもね、アルラ。夢の中だけじゃなくても、俺はいる。


そう、ここに。













































評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新しい作品を投稿ました。よろしければどうぞ!! 落ちこぼれ聖騎士の武者修行 http://book1.adouzi.eu.org/n6628dl/ 上のURLをクリックするとページに移ります。 よろしければどうぞ
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ