表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神聖剣使いの姫騎士と鬼神刀使い  作者: ザウルス
伝説の再起篇
10/63

留学したいの!!

頑張らないといけない。最近たるんでるな〜。

「だから、私はニュークリアー学園に入学するって言ってるの!!」


突然のガイアの訪問に戸惑ったのか突然とんでも無いことを言い出した。


「姫!考え直してください!」


当然ガイアもこれには、驚きを隠せない。


「姫は外の世界に行くのにはまだ早すぎます!それに、勉強だってまだ半分も終わってないでわ無いですか!」


予想通り、反対したか。普通なら、「確かに……」などとして黙り込むところなんだが……


アルラはずる賢い。俺のお墨付きだ。


「ガイア、あなたは私にこういったわね。」

「留学しろなどとは一言も言ってませんが?」

「確か、こう言ってたわよ?」


回想


「姫たるもの、将来は私たち精霊界の象徴となるのですから、これ位は当たり前です!」

「え〜〜。」

「これからは外の世界を出歩くことが多くなるでしょう。外の向こうは全くの別世界です!きちんとマナーを学び、姫として恥ずかしくないようにしなければなりません!」


終わり



「確かに言いましたが……」


これがどうした?と思ってるわね。でも、考えを直してみると……



「いつかは外の世界に行くんだがら、今のうちに慣れとおいてもいいかなと思うの。」

「……だから、留学した方がいいかと?」

「そういうことよ。」


確かにそうだ。アルラは精霊王の娘としてこれから、外の世界へ出て行くことが多くなるだろう。姫として、失礼の無いように振る舞うのは必然なことだ。だったら、今の内に慣れてしまえば、困ることは無いかもしれない。可愛い子には旅させようとはこの事だな。


「確かに、それはいいかもしれません。」


ここまで反対してきたガイアだがどうやら降参みたいだ。


「ですが、姫……」

「ん? どうしたの?」

「勉強が嫌だから……という理由では無いですよね?」

「ギク!?」

「もしそれが理由なら……わかってますね?」

「そそそ、ソンナワケナイジャナイ?アハハ。」

「言葉遣いがおかしくなってますよ?」

「気のせいです!」

「ま、いいでしょう。」


ガイアは振り向き、マサトーナの方へ向かった。


「どうか、姫をよろしくお願いします。」


正座をし、頭を下げた。いわゆる土下座。


この様子にマサトーナは……


「あの〜、少し言いにくいんですが……」

「何でございましょう?」

「ニュークリアー学園にはもう席がございません。」

「「「あ……」」」


肝心な事を忘れてた。ニュークリアー学園は、超エリート校だ。今更留学なんてできるわけがない。


「私はカズトさんを迎えに来たので……申し訳有りませんが……」

「そ、そんな!?」


残念だが、今回は無理という事だ。ま、おきらめて……


「うう、どうしようお兄ちゃん……」


泣きながら、俺の元によってきた。


「……!?」


その破壊力ときたら、どんな堅物な男でも破れるだろう。


しょうがないな。妹に頼まれちゃー断れない。


「なぁ、マサトーナ。」

「!? は、はい?」


突然俺が話しかけたのがびっくりしたのだろうか?俺っの声ってそんなに怖いのか?


ま、いいか。


「確か、ニュークリアー学園には原則があったな。」

「はい。確かにあります。」

「たしか、その一部に……」


原則第4条


生徒は精霊契約及び、精霊術が施された武器を持たなくてはならない。


よくありそうな原則だが……解釈を変えると……


「たとえ人間の姿をした精霊でも……契約精霊として連れて行けるって事だ。」

「はい。精霊は聖騎士には必要不可欠ですから。」

「なら、アルラを俺の契約精霊として、入学させるのはどうだ?」


………………………………


辺りに沈黙が走る。


「で、では……」

「ああ、俺はニュークリアー学園に行く。もちろんアルラもな。」


それを聞いたアルラは……


「やったー!!」


ギュっ!!と抱きついてきた。む、胸が当たってるんだが……


「ありがとう。お兄ちゃん。」


その笑顔で少しドキッ!とした。


確信した。俺は一生アルラには勝てない!


「という事だ。いいよな?マサトーナさん?」

「は、はい!私としてもあなたが入学してくれるならなんの問題もありませんから。」

「よし、そうと決まっては……」


大きく息を吸い。


「今日は宴会だ!!アルラの留学を祝って飲みまくるぞー!!」

「わーい!!」


そうとなっては、森中の精霊たちを呼ばなければ。


お、そういえば。


「お前らは、どうする?」


ガイアとマサトーナ。ガイアはともかく、マサトーナには、これから(アルラ)が世話を焼くかもしれないからだ。


「残念ながら私は忙しい……と言いたいところですが誘いを断るのは騎士の恥。付き合います。」

「お、そうか。」


実は、マサトーナはこう見えて、大のお酒好きなのだ。神々の光刃の団長として、威厳を見せるために我慢しているのだ。幸いここには彼女しかいないので、久しぶりに酒が飲めるとなってはいてもたってもいられないようだ。


その頃、ガイアはというと……


「は、こうなりゃ焼ですよ。飲んで飲んで飲みまくりますよ。」


愛する娘が嫁に行く時に、飲みすぎて焼になる親父みたいだった。








あと、2話くらいで学園編に戻ります。多分……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新しい作品を投稿ました。よろしければどうぞ!! 落ちこぼれ聖騎士の武者修行 http://book1.adouzi.eu.org/n6628dl/ 上のURLをクリックするとページに移ります。 よろしければどうぞ
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ