第3章 登場人物まとめ
第3章完結に伴い、登場人物紹介を投稿します。
本編「104.王都への帰還」までの内容、及び特別話『アロン・ギルスト・インフェルト』の内容を含みますので、それらを読んだうえで本話をお読みになることをおすすめします。
―フェナリ/花樹
本作の主人公であり、魂魄刀・『花刀』を武器として戦う少女。前世は山の中で幽閉される生活をしていたが、『雅羅』との関わりや今世での人間関係もあって少しずつ人間性を取り戻している。狂戦士かのような性格を持ち合わせており、戦闘になると気分が異様に高揚するということがシェイドやグラルド卿にはバレてきている。
ムアから正体を隠せるチョーカーを貰い受け、城塞都市における殲滅戦に参加する騎士の一人として潜入していた。
―アロン・ギルスト・インフェルト
ギルスト王国の第二王子であり、王位継承権を持っているとされているが、その実彼は権利を放棄しており、厳密には王位継承権を持っていない。
城塞都市テレセフの殲滅戦では後方指揮を担当し、グラルド卿とフェルド、そしてフェナリとシェイドを信じる采配によって悪魔の殲滅を成し遂げた。
『お母様』と呼ばれる悪魔について疑問を持っており、王都に帰還してから詳細を調査するつもりでいる。
―レイン・ギルスト・ケヴィンディッジ
ギルスト王国の第一王子であり、唯一の王位継承権を持つ。アロンが法律や歴史に関する知識量によって評価されるのに対し、彼は社交界での交渉や貴族たちの人心掌握に長けている。
アロンを信奉していたピエルドによって暗殺されかけた過去を持つが、アロンに対して恨みなどは一切なく、本当ならアロンにも王位継承権を持っていてほしいと考えている。
―グラルド卿
ギルスト王国の『国家最高戦力』が一人。『騎士術』・共極という極点の一つに達しており、ヴァミルとの戦いでは邪道上等の根性でその能力を用いることで悪魔の討滅を果たした。
基本的には秘匿されているが、その出自は決して貴族たちから良い顔をされるものではなく、裏稼業に身をおいていたこともある。そこでアロンに引き抜かれる形で騎士となった。
『騎士術』の応用によって感覚を増幅させるのではなく、限りなく消し去ることも可能。ヴァミルとの戦いで捨て身の攻撃として使用した半分裏技である。
―シェイド・バーカイン
ギルスト騎士団に所属する騎士。生まれ故郷はテレセフであり、同都市を治めている領主バーカイン伯爵家の次男坊である。
生まれた瞬間から『騎士術』を会得していた特異児で、将来的に『騎士術』の極点に至ることまでも運命づけられていたという生まれながらにしての騎士だった。
初恋の少女がいたが馬車に轢かれたことで死別。かと思えばその少女は悪魔だったことが判明し、最悪の再会を果たした。
精神の強さは本人の自覚に反して高く、騎士団の中でも一二を争う。
―フェルド・バーカイン
バーカイン子爵家の嫡子であり、次期子爵。魔術の才に恵まれ、既に特殊魔術を一つ会得しているが、師の教えに従って積極的には使っていない。その内容については未だに謎のままである。
幼少期からシェイドに対して畏れを感じており、同じく弟に向ける親愛との矛盾に苦しんでいたが、感情の吐露によってシェイドと和解した。
王都への移住は急遽決まったが、ファドルドの影での尽力の甲斐あってフェナリらが王都に帰る日までに準備が終わっている。
―ファドルド・バーカイン
城塞都市テレセフを治める領主。
領主家に代々伝わる書庫をリアと共に管理しており、一時期は籠もり続けていたこともある本の虫。戦う才能があり、若い頃から戦闘には参加していたが本心では文系の道にいたかったのだとか。
―ライガン・ドズメント
ギルスト騎士団における絶対的部隊長。
ある程度の実力と、抜きん出たカリスマによって部隊長の座にあり続けている、グラルド卿などとはまた別ベクトルの豪傑である。
グラルド卿が騎士団に入ったばかりの頃の上司でもあり、グラルド卿でさえ簡単には頭が上がらない。
―リア・ミルフィネ
長い三つ編み緑髪で眼鏡の司書。テレセフの領主家に継承されてきた書庫を司っている。
その長い耳からも分かる通り、種族は亜人族に分類されるエルフであり、城塞都市テレセフが出来た頃から生きているのだとか。
戦いでは『負けない』と豪語し、『お母様』と呼ばれる悪魔との接敵経験もある。
―『悪魔の娘』たち
『お母様』によって呪術を介して生み出された特異な悪魔たち。長女のヴァミル、次女のラミル、末娘のアーミルと名前が判明しており、それぞれが固有の能力を持っている。
ヴァミルはグラルド卿とフェルドに、ラミルとアーミルはシェイドとフェナリを中心とした騎士たち衛兵たちによって既に討滅されている。
―『お母様』
名前の判明していない悪魔。
『悪魔の娘』たちを創り、城塞都市テレセフを過去にも何度か襲撃している。今回の城塞都市襲撃においても『悪魔の娘』の脅威の裏で別の目的を達していた。
〈番外・城塞都市テレセフ〉
本章において舞台となった都市。ギルスト王国の西端に位置し、他国との国境に近いため国防の要として重要視されてきた。
領主となる貴族は基本的に伯爵以上の爵位を持ち、貴族家の要望があれば爵位を辺境伯とすることもできる。ただし、現在の領主であるバーカイン家は子爵であり、例外。大陸における多国間緊張が高まったことで、城塞都市を治める領主に必要とされるのは単なる事務能力でなく戦いの才であるとの考えが広まる。その結果としてバーカイン家が子爵でありながらテレセフの領主に抜擢された。
テレセフの領主家は複数回変更されているが、主な家は二家であり、初代領主家とバーカイン家である。また、その間にも引き継ぎの目的で挟まれた伯爵家が存在する。
お読みいただきありがとうございました!
少し下にある☆の評価、リアクションやブックマーク、そして感想も是非ともお願いします。
この小説はリンクフリーですので、知り合いの方に共有していただくことが出来ます。pv数に貢献していただける方を大募集です!!




