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異世界帰りの少年の大事件 ~TSした元男の娘の非日常~  作者: 九十九一
1-4章 ちょっとおかしい体育祭

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108件目 借り物・借り人競争(女委の場合)

「ただいま……」

「お、一位おめでとう、未果……って、どうしたよ、浮かない顔して?」

「何かあったの?」


 一位を獲ったはずなのに、未果ちゃんはどういうわけか浮かない顔をしていた。

 何があったんだろう?


「いや、お題が、ね……酷かったのよ」

「酷いって……どんなお題が出たんだよ」

「……ブラのサイズがGの人」

「「あー……納得」」


 そう言えば依桜君、Gって言ってたもんね。


 でも、たしかにそのお題だったら、未果ちゃんが浮かない顔をするのもわかるなぁ。

 だって、依桜君そう言うの恥ずかしがるし。


 まあ、それがいいんだけどね! 可愛くてOK!


「正直、申し訳なくてね。……さすがに、なかなかいないでしょ、Gカップの人なんて」

「だねぇ。いたとしても、パッドじゃないかな。日本人女性の平均て、B~Cらしいし」

「マジで? でもよ、県によって違うって話だぜ? 例えば、京都とか岐阜がEらしいぞ?」

「女委はともかく、態徒がどうして知っているのかはさておき……。依桜の発育がいいのって、遺伝じゃないの?」


 遺伝とな。でもたしか……


「依桜君って、依桜君のお母さんよりも大きくなかった?」

「ええ。でも、依桜昔から言ってたじゃない。隔世遺伝だって」


 あー、そう言えば言ってたっけ。


「たしか、依桜君が銀髪碧眼なのは、依桜君の先祖の人に北欧系の人がいたから、だったよね?」

「そ。アメリカと北欧諸国が大きいみたいね。日本でいうところのFが基準らしいわよ。だから多分……依桜の胸が大きいのは、そこから来てるんじゃないかしら」

「なるほど。なんか納得したよ」

「でもよ、依桜の先祖に北欧の人がいるってのも、なかなかすごい話だよなぁ」

「そうね。今でこそ、依桜の両親は純日本人だけど、どちらかの先祖にいる北欧の人が、劣等遺伝子を二つ持っていたんじゃないかしら」


 リアルで、先祖返りっているんだね。

 そう考えると、依桜君って結構稀な生まれ方なんじゃないかな。

 あそこまではっきりとした発現の仕方してるし。


「ちなみにだけど、北欧諸国の人に、巨乳が多いのは、寒いかららしいわよ」

「そうなのか?」

「ええ。寒さに対抗するために、脂肪がつきやすくなった、って話ね」

「へぇ~、未果ちゃんよく知ってるねぇ」

「……ま、色々あるのよ」


 ふっ、と遠い目をしながら、微笑む未果ちゃん。

 う~む……あ、なるほど。


「未果ちゃん」

「何よ?」


 ポンと、未果ちゃんの肩に両手を置いて、笑顔で一言。


「日本人男性が恋人に求める理想のバストサイズって、Dらしいよ」

「余計なお世話よ!」


 顔を真っ赤にして怒鳴られちゃった。

 でも、実際にそうなんだけどなぁ。


 ちなみに、日本人女性の理想は、半数近くの人がCで、次点にDが来るそうだよ。

 なんでも、大きすぎず、小さすぎないサイズがちょうどいいのだとか。

 あとは、大きすぎると、可愛い下着とか、Tシャツを着た時とかに視線を感じるのが嫌だ、って言う人も多いみたいだね。


 わたし、Fなんだけど。

 でもまあ、田中さんがいるしね! 不便するようなことにはなってないし、大丈夫!


 あ、それから、男の人って、巨乳が好き! って言う人は、意外と少数派みたいだね。大体の人は、C、Dが多くて、次にBらしい。


 あれだね。結構偏見なんだね。


 でもまあ……依桜君ほどの立派なものを見たんじゃあ、巨乳好きにもなるよね、あれ。

 形良し、大きさ良し、柔らかさ、張りも共に良しだもん。ある意味、理想的な巨乳だよ。


 あれれ。わたしは一体、何を考えているんだろう。


「まったく……別に、私は気にしてないわよ。ちょうどいいもの」

「羨ましい限りだよ」

「まあ、女委も依桜に負けず劣らず大きいものね。運動するとき、大変じゃないの?」

「そうだねぇ。揺れるから、結構痛いよ」

「やっぱりね。……痛いはずなのに、普通に激しい動きができる依桜って、やっぱりおかしいのかしら?」

「そうじゃないかな? ミオ先生だって、見た感じ、Eくらいあった気がするもん。なのに、全然平気そうに動くもんね。あの二人に関しては、比較しちゃだめだよ」

「そうね。……ところで、態徒はどうしたの?」

「いや、さすがに、この会話に混ざったら、ぶん殴られるんじゃないかと思ってな」

「よくわかってるじゃない。もちろん」


 当たり前でしょ、と笑顔を向ける未果ちゃん。

 それに対し、態徒君は何とも言えない表情をしていた。



 それからしばらく、三人で話していると、


「では、五レース目に走る選手は、準備をしてください」


 わたしの番となった。


「じゃ、行ってくるね」

「ええ、頑張ってね。もちろん、一位を目指すのよ」

「もち!」

「いいのを引けよ!」

「おうともさ!」


 ふふー、こういう時のわたしの引きは、強いのだ!

 きっと大丈夫!


「それでは、位置についてー。よーい……」


 パァン!


 もう何回聞いたかもわからない音と共に、一斉に走り出した。


 あいにくと、わたしは運動が得意な方ではないので、少し遅れてしまった。


 現在のわたしの順位は、5位。後ろから数えた方が早い順位だ。


 でも、この競技で一番重要なのは、いいお題を引けるかどうかにかかっているのだ!

 ここでわたしが、叶えやすいお題を引くことができれば、問題ないんです!


 ようやくわたしも、箱の前に到着。


 わたしよりも前を走っていた人たちは、すでにお題を達成しようと会場内を走り回っている。

 よーっし、ここでいいのを……


「これだ!」


 直感で決め、取り出した紙には、


『天然系エロ娘』


 ……Oh。


 いや、これは予想外。


 てっきり、『ハンカチ』、とか、『教師』とか、『腐女子』みたいな感じで来ると思っていたら、まさかのセクハラ系。


 ……え? 前回も見たって? ちょっと何言ってるのか分からないです。


 いや待って。


 たしかに、わたしは自他共に認める変態さ。でもね、まさかここまでド直球なセクハラ的お題が来るなんて、想像もしてなかったんだよ。


 未果ちゃんが、そのセクハラ的お題にぶち当たっていたけど、さすがに二連続で引くことはないだろうなぁ、って高を括っていましたよ、わたし。


 それが、この様よ。


 再び、セクハラお題だよ。


 う~む。天然系エロ娘ねぇ……。


 一体、誰が考えだしてるんだろうね、このお題。


 そもそも、今までの競技だって、なかなかに面白――んんっ! 酷いものばかりだったしねぇ……。


 パン食い競争とか、障害物競争とか。


 瓦割りだって、とても、高校生がやるような競技には思えないよね。


 ……さてさて、どうしたものかなぁ。


 天然系エロ娘かぁ……。まあ、うん。

 当然、だよね。


 わたしは、頭の中に思い浮かんだ人物の下へ走った。



「というわけで、依桜君。一緒に来て」

「あ、あれ? またボク?」


 当然、天然系エロ娘と言えば、依桜君だよね!

「うん。残念ながら、依桜君なんだよ」

「二回連続で来るとは珍しいな」

「でしょでしょ! お題を引いたら、依桜君しかいないよね! っていう物をひいちゃってね。さあ依桜君! 行こうじゃないか!」

「う、うん、わかった」

「やったね! じゃあ、早速ゴールまでGO!」

「わわっ! 急に引っ張らないでよぉ!」



「お願いします!」


 ゴール地点には、誰もいなかった。


 あれれ? てっきり、もういるものとばかり思ってたんだけど……誰もいないや。

 そう言えば、未果ちゃんの時もこんな感じだったけ。


「確認しますね。えーっと……あー、本当に、男女さんが?」

「そですそです!」

「でも……普段の姿からは想像できないと言うか……」


 判定の先生は、いまいちピンと来ないらしく、ちょっと疑ったような目を向けてくる。

 それすなわち、『まあ、適当に知り合いを仕立て上げればいいだろ』って感じかね?

 ふむ……ならば。


「依桜君。ちょっと耳貸して?」

「え? うん」

「えっとね。――――って、言ってもらっていいかな?」

「えっと、それを言えばいいの?」

「そうそう。あ、できれば大人っぽく言ってもらえるとありがたいです」

「よくわからないけど……わかったよ。じゃ、じゃあ……こほん」


 軽く咳ばらいをして、依桜君が、


「――ふふっ、私、あなたのこ・と・が……ぜーんぶ、だぁいすき、ですよ? その体も、心も、全部……ぜーんぶ……❤」


 自分でやらせておいてあれなんだけど……依桜君が、すっごくエロい。


 あれ、結構無茶振りだったような気がするんだけど、すごい様になってるのはなんで? 依桜君って、ものすっごくピュアなのに、ここまでできるものなの? あれが嘘だった、って言われても信じちゃうくらい、エロかったと思うんだけど。


 ……あ。あとで下着替えないと……。


「……はっ! あ、あまりにも衝撃が強すぎて、一瞬変な気分に……え、えーっと、ご、合格です! ゴールしちゃっていいですよ!」

「やった! ありがとうございます!」


 許可をいただけたので、わたしは依桜君と一緒にゴールテープを切った。


『ゴール! 5レース目、最初にゴールしたのは、一年六組腐島女委さんです! またしても、一年六組の選手が一位を獲りました! しかも、腐島女委さんも、午前の部にて、パン食い競争で一位を獲っております!』


 ふふふー。わたしにかかれば、このくらい、造作もないのですよ!

 ……まあ、ぶっちゃけると、運が良かっただけだけどね!



「男女さんって、あんなにエッチだったんだ……なんか目覚めそう」


 ここにまた一人、依桜の魅力にノックアウトされた人が現れた。

 最早、なんでもありだ。



「それで、女委。お題は何だったの? それと、さっきのセリフの意味って……?」


 ゴールした直後、依桜君にいきなりお題の内容について尋ねられた。

 おうふ。これは困った。


「可愛い人、かな」

「……本当に? じゃあ、さっきのセリフって……?」

「あれは、可愛いかどうかを判断するためのセリフだよ!」

「そう、なの? でも、大人っぽくって言われた気がするんだけど……可愛いに関係あるの?」

「あ、あるよあるある! 大人っぽくないと発揮されない可愛さもあるんだよ!」

「なるほど? ……うーん、なんか腑に落ちないけど……そう、なのかな」


 ほっ……よかった。

 なんとか誤魔化せそうだよ。


 依桜君、かなり鋭いからねぇ……。


 未果ちゃんも、話によれば、誤魔化そうと必死だったみたいだけど、嘘を吐く時の癖や、目の動き、声の上ずり、冷や汗で見破られちゃったらしいからね。


 依桜君、本当にすごい。


 それに、普段の生活でも、やたら鋭い時も多かったし。


 例えば、わたしがエッチなことを考えている時とかね! ジト目を向けてくるもん、依桜君。


「それじゃあ、ボクは戻るね」

「うん。ありがとね、依桜君」

「いいよいいよ。それじゃあ、態徒に頑張ってって伝えといて」

「わかった! じゃね!」


 誤魔化すことに成功し、依桜君と別れた。

 ちなみに……


「ふふふー。依桜君のさっきのボイスは、わたしの超小型カメラで撮影済みなのですよ!」


 むふふー、あとで、こっそり楽しむとしよう!

 どうも、九十九一です。

 正直、態徒の部分今回書いちゃおうかなと考えたんですが、あまりにも眠すぎて、結局やめて、次に回すことにしました。

 まあ……似たような話で申し訳ないです。なかなかいいのが思い浮かばなくて……。

 えっと、明日もいつも通りだと思いますので、よろしくお願いします。

 では。

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― 新着の感想 ―
[一言] もうピンポイントで狙ってますね。「美幼女チアガール」とか「合法巨乳ロリ」とかも出てきそう。 その度にギリギリなチア姿の依桜ちゃんが走る姿を見られるのだから、観客のウケは良いだろうなぁ。
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