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英雄が通う学園に、村人Aが征く  作者: たてみん
第10章:季節外れの萌芽
155/208

155.森に行けば会える?

いつもありがとうございます。

最近いちゃらぶ要素が遠のいて悶々としている作者です。

一会の胸の傷がどうにかなるまでもうしばらくお待ちください。

m(_ _)m

無事に姫将軍の衣装に着替えた私はメイを伴って厩舎へ。

魔物の蔓延る森に馬車で行く訳にもいかないので乗馬して行きます。

リアルで馬に乗った経験はありませんが、夢の中では何度もありますし、それにきっと。


『サポート機能をONにします』


やっぱり。

黒部先輩なんかはサポートOFFで乗ってるのでしょうけど、マネして落馬なんてしたらみっともないですからね。

無茶をするのは慣れてからにしましょう。


「では姫様。参りましょうか」

「って、メイも行くの?」

「勿論でございます」


ふんすと気合を入れるメイもいつの間にかメイド服の上にハーフプレートのような防具を見に纏って馬に跨っていました。

ここで危険だからとか言うのは自滅行為ですよね。

仕方なく2人並んで城下に出るとこれまた夢で見た景色。

いやもう驚かないけどね。

でも今日の活動が終わったらあの所長って呼ばれてた子にどういうことか問い詰めてみたい。

もしかしたら夢に見るあの世界が実在していたのかもしれないし。

いやでも魔法とか普通にあったしリアルではないかな。

あるとしたら何かの物語ならありけるけど。

ともかく西門に到着すると既に黒部先輩を始め全身黒尽くめの鎧を纏った騎士が10人ほど待っていました。


「待っていたぞ。これより第6独立騎士団は姫様の護衛の任に着く」

「よろしくお願いします」


どこか不遜な態度は黒騎士としての立ち居振舞いなのでしょう。

まあいつもの黒部先輩もそんな感じだし地なのかもしれないけど。

そうして12人で森に辿り着けば続々と出現する魔物たち。

これはもうちょっと増えたどころではない気がするんですけど。


「姫様危険です。お下がりを」

「いえ大丈夫です。この程度の魔物に後れを取ることはありません。

それより黒騎士。もっと奥に行けますか?」

「ふっ、無論だ」


ゴブリンの群れを薙ぎ払いながら黒騎士に声を掛けます。

さすがは王国騎士団というべきか、まだまだ余裕がありそうです。

驚きなのはメイですね。

メイドなのに戦えるのかと心配していたのですが、障害物の多い森の中で上手に薙刀を振り回しています。


「これもメイドの嗜みでございます」


息ひとつ乱すことなくそう言ってるのですがそういうものなのでしょうか。

それはともかく。

もしかしたらと思ったのですけど、やっぱり居ないですね。

夢の中であれば別件でこの森の向こうの領地に視察に行った帰りに魔物に襲われて、そこへ当時冒険者になっていたキヒトが駆けつけてくれたのですけど。

私がシロノと同じ立場になっているのだから一会くんも同じ村人のキヒトと同じような行動を取ってくれるんじゃないかなって期待したのですが、そこまで都合よくは行かないみたいです。

これで会えないのであればこの空間で出会うのはかなり厳しい気がします。

村人Aの出発地点は普通に考えればどこかの村でしょうしね。

城の者に「村人Aを探してきて」とお願いする訳にも行きませんし。

仕方ありません。

一会くんと合流するのは今日の活動が終わってリアルに戻ってから待ち合わせをすることにしましょう。

今日は今日出来る事を、ですね。


「黒騎士。この先にこの魔物の大量発生の原因があるはずです。

本日はそれを破壊して戻るとしましょうか」

「承知した!」


終始なぜ私にそんな事が分かるのかと首をひねるメイと事情も説明も求めることなく剣を振るう黒騎士を従えた私は、無事に秘密基地を発見しこれを破壊しました。

想定していたよりも規模が小さかったのは時期的に早かったからと見るべきですね。

とすれば仮に夢の通りだとすれば魔神復活はまだ先という事になります。



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