憧れの転生
初作品です、よろしくお願いします
「……ここは……?」
目が覚めたら見知らぬ場所に居た。
周りを見渡しても限りなく黒の空間が広がっているが、自分の体は普通に見えるので、真っ暗な部屋という訳でもないらしい、不思議な場所だ。
何故俺がこのような場所に居るのか、記憶を辿ろうとするが、直前までの記憶が残ってない。
俺の名前や家族、住んでいる所とかは覚えているのに、肝心な直前の記憶だけが抜け落ちてしまっている。
この状況、もしかして……?
「目を覚ましたようですね」
突然、誰かの声が聞こえた。声色からするに女性だろうか。
「だ、誰ですか?」
俺の問いに対して、一人の女性が姿を現した。
緑色の長い髪に、水色の瞳、息を飲むほどに美しい女性だ。
「初めまして、本田一郎さん、私は転生を担当している、女神のリンカと申します」
「……」
「突然ですが……貴方は死んでしまいました、居眠り運転で暴走したトラックに跳ねられ、命を落としてしまいました」
「……」
「ですがご安心を、貴方は転生する権利を得ました。今まで生きてきた記憶を引き継いで、新たな世界の元で生まれ変わる事が出来るのです」
「……」
「あの……本田一郎さん?」
「……よ」
「よ?」
「よっしゃあああああああああああああああああああああああああ!」
転生なんて夢だと思ってたけど、まさか本当に転生出来るなんて! 人生何が起こるかわかんねえな!
「あの! 一つ聞きたい事があるんですが!」
「は、はい、なんでしょうか?」
「チートスキルは! チートスキルはありますか!」
「え、ええと、お望みであれば、異世界での生活を快適にする、便利な力をいくつか授ける事は可能です」
「本当ですか! やったあああああああああああああああああああああああああ!」
「で、ですが、授けられる力の種類や数を選ぶ事は出来ません、一応希望する力に近くなるとは思いますが……」
「ランダム! ここでチート能力を引きまくってハーレム生活を送る! なんて素晴らしい計画! 是非お願いします!」
「わ、わかりました、それでは転生先の世界についてお話しいたしますね」
掻い摘んで話すと、転生先の世界は、俺がよく知っているファンタジーの世界と、酷似した世界らしい。
そこに赤ん坊として産まれるか、もしくはある程度成長した姿で生まれるかを選べるとの事。
正直赤ん坊から待つなんて出来そうにないし、ある程度成長した姿で転生するとしますか!
まあこれだと転生と呼んでいいのかわからないけど。
「それでは、今から転生を開始します。最後になりますが、思い残した事などはありますか?」
「んーないかな! それよりも転生出来るのが楽しみだ!」
「そうですか、わかりました。それでは転生を開始します。お気をつけて」
その言葉を最後に、視界が白で塗りつぶされていく。
目を覚ますと、暗い森の中で倒れていた。
木々の隙間から少し光が差し込んでいるが、森全体を照らし出すには当分足りない。
今さっきまで雨が降っていたのか、地面に付いている背中に泥を感じる。しかも直にだ。
違和感を感じ、起き上がって服を見るとにわかには信じがたい合計が目に映った。
この服、めちゃくちゃ露出度が高い。胸と腰周りに少し布があるだけで、腹周りがめっちゃ出ている。
サキュバスとかが着ていそうな衣装だ。
「何だよ……こ……れ……?」
そして自分の声が変だ。普段の声よりもトーンが高く、まるで女の子の声の様だ。
そして……股間の部分が軽い。
もしかしてこれは……?
「俺……女の子になってる!?」
俺の叫び声は、森の中に響き渡った。
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