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第四十六幕 穏やかで、ざわめく春(2)

ヴェルノーから提案を数日後。

コーデリアは今日も温室で茶を楽しんでいるロニーに問いかけた。


「ねえ、ロニー。品評会にオブラートを出したいと言ったら、どう思う?」


品評会への作品提出について、先にエルヴィスからは返事を得ている。エルヴィスが出した条件はただ一つ。「人前に出せると思ったのならば、構わない」ということだけだ。


エルヴィスから許可が出れば、あとはロニーから許可を得れば問題ない。

むしろ本来ならロニーに先に尋ねるべきなのだが、きっとロニーにいえば「旦那様に先に聞いてくださいよ」といわれるのが目に見えている。


コーデリアがオブラート制作の提案をして以降、ロニーはほぼ一人で作業を続けている。初めのほうこそロニーもコーデリアに「どんなものを想定してますか」「どういう風に作るつもりですか」などと質問していたが、数日経てば「なんか思いついたかもしれません」と言い、その後は一人で黙々、だ。むしろ「いまいいところなんで、ちょっと後にしてください」と言われたことさえある。強いて言うならフルビアの持つ書物から、海草の代用として使えそうな水草を探し手配したことならあるが……その程度だ。


しかしロニーとて決して研究を秘密にしようとしているわけではない。

進捗については「気になったら見といてくださいね」と、手書きの資料を置いてくれている。だからコーデリアも状況事態は把握しているし、制作行程も何度も見せてもらっているし、気になったことは尋ねている。だから再現しろと言われれば、コーデリアも恐らくできるはずである。


「品評会? 出すんですか?」

「もちろんロニーがよければ、ね」


ロニーはカップから口を話すと、不思議そうな声でコーデリアに尋ねた。


「旦那様にはお尋ねになられました? 俺はお嬢様がよければいいですよ。あれって確か書類と現物そろえて出せばそれで終わりだったと思うから、そんなに面倒なこともないですし。まぁ、受賞するとなるとちょっと面接あるかもですけど、出すだけならそこまではわかんないし」


出したいとも出したくないとも思っていないらしいロニーは「たぶんこの辺書き写せば書類もできると思うんですよねぇ」と、自らの記録を本棚から取り出した。


「ああ、でも一つだけ。お嬢様がおひとりで作ったってことにしちゃだめです? 最悪俺の名前を師長の名前にかえるとか」


急に思い出したように眉間にしわを寄せるロニーにコーデリアは首を傾げた。


「文章偽造になるから、それはいけないことだと思うけど」

「ですよねぇ。じゃあ、お嬢様が主導で、俺は補助者ってことなら問題ないですよね?」

「……どうして名前が出るのが嫌なの? むしろロニーが主体でしょう?」


ロニーは書類を整えることを面倒くさがっているわけではない。

確かに大書架の入場許可は欲しいが、研究者としてはどう考えてもロニーがメインだ。だから出品に際してもその通り申請するつもりだった。

しかしロニーは長いため息をついた。


「外野からうるさいこと言われるのヤなんですよ。別にお嬢様はそんなつもりないでしょうしけど、貴族のお嬢様をを助手に使ったとか、変な目立ち方したくもないですし」

「ああ、そんなことを考える人もいるのね……」

「いますよ。でも、そもそも俺、目立つのあまり好きじゃないし。それにコレが完成したあと商品として広めるつもりなら、貴族の名前の方が都合がいいでしょう?」

「……」


前半の、ロニーが鬱陶しいといわばかりの顔で言った言葉はコーデリアもおおむね受け入れざるを得ないものだ。


(非貴族階級の人間から見ればロニーが貴族の子供を操って金銭を自由に使ってるように見られるかもしれないし、逆に貴族ら見ても、使用人の実験の助手をするなんて……ってなるわよね)


納得するわけではないが、ロニーの懸念は理解はできる。

ただ、後半については多少ひっかかるものがある。


「あなたの主張はわかったけど、それでは私があなたの功績をかすめ取ったように感じるわ」

「それなら無問題です。俺、とられたなんて思わないんで、喜んで献上しますよ。言った通り、目立つの嫌なんで」

「ロニーらしいといえばロニーらしいんだけど……あっさりしてるのね」

「のんびり過ごすのには、邪魔でしょう? 名前は立案者が前にくるのも珍しくないし、どこを誰が分担したかは書かなくても大丈夫なはずなんで、嘘もないですし」


心の底から目立たぬよう進言を続けるロニーに、コーデリアは肩をすくめた。

もう少し欲があってもいいと思うのだが、欲よりのんびりが勝ってしまうのだろう。ありがたいが、もったいないと思ってしまう。


「あ、でも俺、有給とか臨時収入とかはいつでも受け入れますよ。のんびり過ごすのには必要ですからね」

「それは知っているから、考えておくわ」


とはいえ、もったいないと思うのは勝手なことだ。そんなことを告げるより、ロニーの望みを聞きいれる方がよほど喜ばれるだろう。


(品評会が終わったら、短期間の旅行にでもいけるくらいの休みをとってもらいましょうか)


そんなことを考えながら、コーデリアの品評会への出品は決定した。



++



しかし品評会に出すと決まったからといって、特別コーデリアの作業が増えるわけではない。ロニーが「これくらいが今の限界ですかね」といったオブラートはヴェルノーに差し出した菓子にかぶせたものより薄く仕上がっているし、書類を整えるのもロニーがやると言ってくれている。

ただ、一応コーデリアも「それくらいやるわ」と申し出はした。しかしロニーはララに書き方を教える機会だからとその申し出を断った。


アイシャからの令嬢レッスンを一通り修了し、あらかた令嬢がどういうものかということを理解したらしいララは使用人としての仕事を次々に覚えている。はじめに何をやらかすかわからないと言われていたことが嘘のように仕事を覚えるララに、先輩使用人たちからの評判も上々だ。


(……でも、私も実践してみたかったんだけど)


ただ、ロニーの手が空くのは少し先だ。

ララが覚えた後でもいいので、教えを請おうとコーデリアは決意した。



++



そうして出品への準備が進む中、コーデリアは久方ぶりにヘイル邸を訪ねた。


ヘーゼルから「とても庭の花がきれいに咲いていますの、コーデリア様にもお楽しみいただけますわ」と、誘われたのだ。パメラディアの屋敷と同じく、ヘイル邸でも見事な花の季節を迎えているらしい。

手紙と一緒に入っていたカードにも様々な花が描かれていたので、コーデリアも楽しみにしてきていた。実際、ちらりと見やった庭は本当に色とりどりで美しかった。春はやはり素敵な季節だ……と、穏やかな気持ちになりながらエントランスで取り次ぎを願っていると、その気持ちを否定するかの如くとても大きな争う声が聞こえてきた。


「ダリア! 待ちなさい! お勉強が終わってないんでしょう!?」

「私は騎士になるんです! 剣の稽古に遅れる訳には参りません!」


そして続く応酬にコーデリアが思わず声の方を見上げると、二階にヘーゼルと、もう一人の少女が現れた。ヘーゼルは少女の腕を掴んでいるが、少女の力は強いらしくあっという間にふりほどいてしまう。コーデリアは目を丸くした。


(ヘーゼル様の妹かしら)


ヘイル家はヘーゼルを第一子に、四人のきょうだいがいる。

コーデリアがヘーゼル以外で話をしたことがあるのは跡継ぎの小さな嫡男だけだが、ヘーゼルからは「皆可愛いのですよ」と頻繁にのろけられている。そのうちの一人が今まさに喧嘩している相手なのだろうか……?


……等と思っていると少女がなんと二階の手すりを飛び越えた。


「え」


思わず漏れたコーデリアの声と、ヘーゼルが「スチュアート!」と叫んだのはほぼ同時。ヘーゼルの声に反応した、コーデリアの対応していた使用人が素早く動き、降ってきた少女を抱き留めた。


「危のうございます、ダリアお嬢様」

「スチュアート! いつも邪魔しないで!」


しかしダリアという少女が叫ぼうとも、スチュアートという執事は動じなかった。

それを理解していてか、ゆっくりとヘーゼルが階段から降りてきた。その姿は背中にやや黒い空気を背負っているようだった。


「ふふふ、逃げようとしてもだめですわ。少なくとも今日の予定範囲まで終わらせなければ家からでることは許しませんわ!」

「でもお稽古遅れるのよ! お母様だって帰ってきてからでいいって言ってるじゃない!」

「お母様は甘いのよ! 貴女が今やってること、私は十歳には終わっていたわ!」


激しいやりとりをコーデリアはぽかんとしたまま眺めていたが、やがてスチュアートがコホンとわざとらしい咳払いをひとつ落とした。


「お嬢様方、お客様がいらっしゃってますよ」


その言葉があるまで、二人の少女は来客の存在に気づいていなかったらしい。

ヘーゼルは「まぁ、コーデリア様!」と驚きの声を上げた。


「失礼いたしましたわ、コーデリア様。こちら愚妹のダリア・ウィル・ヘイルでございます。十二歳ですわ」


いままでのやりとりなんて何のその、満面の笑みでコーデリアをみたヘーゼルとは違い、ダリアは非常に居心地が悪そうだった。


「はじめまして、ダリア様」

「……はじめまして」


視線を逃がしながらの返事は、見られたくないものを見られてしまったという雰囲気だ。悪いことをして見つかった、そんな雰囲気がありありと伝わってくる。

逆にヘーゼルは思いがけない援軍が加わったといわんばかりの上機嫌さが溢れている。


「さあ、お戻りなさい、ダリア。元はといえば、あなたが復習をちゃんとしないからなのよ」


しかしそのヘーゼルにダリアはかみついた。


「だって今日は剣のお稽古の日なのです! 私は机で学ぶことより剣が大事なのです! 騎士になるのですから!」


そう言い切ったダリアは両手を組み、ふんっとそっぽを向いてしまう。

しかしコーデリアは驚いた。女性騎士を目指す少女に会うのは初めてだ。がるるる……と噛みつきそうになっているヘーゼルを見つつ、コーデリアはダリアに尋ねた。


「……ダリア様は騎士になりたいのですか?」

「ええ。なにかおかしいことはありまして?」


ご機嫌ななめといった状態のダリアは、初対面のコーデリアには愛想がない。コーデリアは苦笑した。しかしその態度にヘーゼルは髪を逆立たせる勢いでダリアに向かって声を荒らげた。


「ダリア、失礼よ。それにコーデリア様はあなたもあこがれる騎士の名門、パメラディア家のご令嬢よ」

「……えっ、パメラディア家の!?」


そのヘーゼルの言葉にダリアの表情はぱっと明るいものへと変化した。

そしてすぐさまコーデリアに近づくと、彼女はコーデリアの両手をとった。


「コーデリア様、どうかお姉さまに言ってくださいませ。お姉さまは私のお稽古を阻止しようとするんです!」

「え……?」

「私、どうしても王妃様があこがれですの。ですから、お側でお守りさせていただきたいのです。そのためには近衛隊に入隊せねばなりませんから、剣の腕を磨かねばなりませんわ。それなのにお姉さまは勉強勉強と……」

「おバカだと騎士にはなれないのだから、困るのは貴女なのよ!?」

「武があれば何とかなることもあるはずだわ!」


ダリアの主張の途中でヘーゼルが言葉を重ねたが、だいたいのことはコーデリアも理解できた。どうやらダリアは勉学をあまり好まないが、騎士になりたいというご令嬢のようである。


(そして……ダリア様も相当な猪突猛進タイプのご様子ね)


やや垂れ目で、口さえ開かなければ非常におっとりした少女に見える外見からは想像できない、何とも豪快な発言である。


(……いえ、二階から飛び降りるほどに元気なご様子は理解してるんだけど)


しかしここはひとまず喧嘩の仲裁に入る方が先だろう。

そう思ったコーデリアはゆっくりとダリアに話しかけた。


「私のお兄さまたちは、武術はもちろんのこと、勉学にも優れていらっしゃいますわ。私もいろいろ教えていただいておりますが、多く知識を持つことはお仕事でも役に立つのだと思います」

「……」


仲間を得たとばかりの勢いだったダリアは、その表情をみるみるうちにしぼませた。


「ほら、みなさい。勉強も大切なのよ」

「もちろん、できないよりはできるほうがいいとは思いますが……」


それでも納得できない、ということだろうか?

ヘーゼルの言葉に対するダリアの反応は言葉と表情で異なっている。どうしたものか、と、コーデリアは少し考えた。ダリアも、おそらく勉強はしなくてはいけないものだと思っている。ただ、できなくても何とかなると思っているか、それより剣の稽古に心惹かれているか……そういう風な感情を抱いているように見えた。


しかし考えてみても答えは見つからない。

答えはみつからないが……コーデリアはひとつダリアに提案を試みた。


「ダリア様。もしよろしければ、一度我が家に遊びにいらっしゃいませんか?」

「え?」

「ダリア様にとっておもしろい所蔵品もあるかもしれませんわ」

「よろしいのですかっ!?」

「ええ。いつもヘーゼル様にお招きいただいているんですもの」


コーデリアの言葉にダリアの目は輝いた。

よくわからないが、やる気が出ればこの二人の言い争いの原因はなくなるかもしれない。

ヘーゼルに招いてもらっているのは事実であるし、それくらいならコーデリアも問題ないと思っている。なによりヘーゼルの妹にここまで目を輝かせてもらえるなら、申し出て良かったと思うくらいである。


「すぐにでもお邪魔したく思いますわ!」

「さすがに今からは……ダリア様もお稽古があるのでしょう?」

「は、はい……」


非常に残念そうであるが、はっとしたような表情を見せたダリアは視線を床に落とした。先ほどまで出かけるといっていた勢いが、まるで嘘のようである。


「コーデリア様、ご迷惑になるよなことはできませんわ。それにこの子はすごく単純で、気になることができると一直線ですから、コーデリア様にご迷惑をおかけしてしまうこともございますわ」

(……それ、ヘーゼル様にも同じことが言えると思うのだけど)


ダリアが黙ると同時に口を開いたヘーゼルにコーデリアは心の中で苦笑した。方向性は違えども、我の強さならどちらもいい勝負になるだろう。

しかしそれを飲みこんだコーデリアはにこりとヘーゼルに笑いかけ、それからダリアの方を向いた。


「そうですね、数日いただきましたら、兄達にもご相談させていただきまして、ダリア様がご覧になってお喜びになっていただけるものをご用意させていただけると思いますの。ですが、お招きしたことが原因で学習の妨げになってはなりませんから、ご両親やヘーゼル様が送り出してくださるよう、ダリア様もご協力くださいね」

「は……い……」


快い返事とはやや異なるが、それでもダリアは迷わず返答した。ただ、多少引き攣ってはいたのだが。

コーデリアもそれに笑顔で応じるが、コーデリアよりもヘーゼルの方がうれしそうだった。言質を取ったぞ! と、言わんばかりの勢いで顔をきらきらと輝かせ、感動を隠していなかった。


「ダリア、コーデリア様のお言葉を理解したなら今日は行ってもかまわないわ。ただし、帰ってきたら覚えておくのよ?」


両手を軽くあわせ極上の笑みで述べるヘーゼルに、ダリアも渋々という様子で返事をした。そしてコーデリアに一礼するとその場を去る。

その直後「こちらへどうぞ」とヘーゼルが申し出、コーデリアもその場から離れた。


「ご迷惑おかけいたしましたわ、コーデリア様」

「いいえ。ただ、女性の騎士を目指される方にお会いしたのは初めてでしたので新鮮でした」

「一目惚れしたそうなのです、あの制服に。もとより運動神経は良かったようなのですが、ちょっと勉学が苦手のようで……すぐに眠って、このままだと合格が難しいのではないかと私は不安で……」


はぁ、とため息をつくヘーゼルは額に手を当てていた。


「ご心配なさってらっしゃるのですね」

「可愛い妹ですもの。夢が叶えばいいとは思うのですが……今のままだと、武術以前に学問の知識不足で合格できませんわ。王妃様のお側に控えさせていただくためには学が必要と私が言っても、お父様たちが黙っていてはなかな信じてくれませんの」


確かに……とは言いたくはないが、ヘーゼルの言っている意味がコーデリアにもなんとなくは分かる。


(たぶん、ヘーゼル様は勉強しろとしかいってないんじゃないかしら)


ほんの少し前に起きていたヘーゼルとダリアの諍いを見るに、ダリアはヘーゼルが自分の妨害をしているように感じていたように見える。

もう一声、説明があれば想いが伝わるだろうに……と思いつつ、コーデリアはヘーゼルの言葉の続きを聞いた。


「お父様もお母様も、ダリアが騎士を目指すことに反対はされていませんわ。でも、応援もされていませんの。やはり心配が勝っているのですわ」

「剣をもつことに、ですか?」

「ええ。それに、稀なお仕事ですから。ダリアの学が足らずに試験に落ちれば、正直ほっとなさると思いますわ。勉学は騎士になれなかったあとにしてもいいと思ってらっしゃる雰囲気ですし」

「……それでは、私がお誘いしたことは余計なことでしたでしょうか?」


やや複雑そうな表情を浮かべるヘーゼルに、コーデリアも口元に手を当てて考えた。反対とまではいかずとも教育方針と異なるのであれば、ダリアに喜んでもらえてもよくないことだったかもしれない。

しかしヘーゼルはゆるく首を振った。


「お誘いいただかなくても、あの子が騎士を目指す態度に変化はございませんわ。それにあの子もたまにはモチベーションがあがることがなければ可哀想ですわ。もちろん私も心配してはおりますけどね」

「すてきなお姉様ですね」

「やめてくださいませ」


頬を少し染めたヘーゼルをみながら、コーデリアはくすくすと笑った。

それにヘーゼルは「やめてくださいませっ!」ともう一度言ったが、やがてため息をついた。


「実際に普段と異なる空気に触れれば、やる気がでることもあると思いますの。知らない世界を見せてやっていただければ、姉としてはこの上なく喜ばしいですわ」

「では、我が家にお越しになられた際には、ダリア様のよい刺激になるよう努めさせていただきます」

「お手数おかけいたします。本当にいい子なのだけど……学習だけは、どうしても。惜しくてたまらなく思いますわ」


はあ……と、再び重いため息をつくヘーゼルはやはり相当妹想いの姉らしい。願わくば、その想いが少しでも伝わるように……と、コーデリアが想っているそばから「あの子は本当に眼前の事しか考えないんだから……!」と文句を言っている様子を見るに、なかなかそれも難しそうだなと苦笑した。



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