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【番外編】『ヒビだらけでも、私は守る』
このお話は、私が幼少期から感じてきた孤独や痛み、そして守りたかった家族への思いを描いたエッセイ風の物語です。
誰かに読んでもらえたら、同じような思いを抱える人の心に少しでも寄り添えたらと思っています。
どんなに殴られても、酷く言われても、私は愛したかった。
ずっと寂しかった。でも、もう愛されることも怖くて、信じられなくて。
バラバラになった心を、何度もかき集めて修復した。
ヒビだらけのまま、大人になっても前に進もうとした。
母は怒鳴り、手をあげた。父は夢見がちで口当たりは良く、現実は遠くにあった。
私は二人の弟を守りたくて、必死だった。
「普通って何だろう」
私は、安定剤で手に入れた“普通”を知り、涙が出た。
痛みを知って、愛を知って、大切なものも増えた。
今はもう、絶対に守ってみせる。
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読んでくださり、ありがとうございます。
これは私の経験の一部であり、誰もが抱える痛みや不安に寄り添える物語になればと思っています。
傷ついた心でも、必死で立ち上がれること。守りたいものがあるからこそ、強くなれることを、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。




