「右目しか見えない娘と、世界一優しい兄の話」
この物語は、私の実体験をもとにしています。
右目に障害を持った娘と、そんな妹を深く思いやる兄。
そして彼らを支える家族の、涙と優しさにあふれた日々を描きました。
同じように悩んでいる誰かの、心の支えになれたら嬉しいです。
しかし、現実はとても厳しくて、妹の右目はそれ以上回復しませんでした。
その知らせを聞いたとき、胸がぎゅっと締めつけられるような痛みが走りました。
それでも、悲しんでいる暇はなく、
「これからは誰よりもこの娘を幸せにしたい」と強く決意したのです。
あの日、長男がふと口にした言葉がなければ、まだこの現実を受け入れられなかったかもしれません。
「妹ちゃん、片目でも大丈夫。みんなそれぞれ違っていいんだよ」と。
その優しい言葉に救われて、覚悟を決めることができました。
それからの日々、妹は片目のことを気にせず、明るく前向きに、そして思いやりのある子へと育っています。
長男もまた、障害のある方に対して普通の子よりもずっと理解が深く、優しい少年に成長しています。
二人の子どもを心から誇りに思い、
私よりずっと強く、優しい存在だと感じています。
そして、そんな二人を静かに支えてくれた夫には、深く感謝しています。
まだまだ、私たちの物語は続いていきます。
どうか、最後まで見守っていただけると嬉しいです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
書いていて何度も涙があふれました。
けれど、思い出すたびに「生きていてよかった」と思えるようにもなっています。
どんな形でも、誰かに届いていたら嬉しいです。
感想や応援、とても励みになります。




