第140話 おっぱい大覚醒! その6
「自慢じゃないけどあたしは小さい時から人一倍魔力を感じる力が強かったの。そしてずっと以前から、お姉様の体内に、虫よりも小さいけれど何かよからぬ魔力を持った者が住み着いているのを察知していた。でもあまりにも微弱ではっきりしないため放置しておいたんだけど、お姉様が魔法を使うようになってから、呪文を唱える度に内部のそいつの魔力もどんどん大きくなっていくような気がした」
訥々と語るオドメールの表情は真剣そのもので、嘘を言っているようには見えなかった。
【それは一体何者なんですか?】
「わからないわ……ただし、周囲の魔力を吸い取っていき成長を続けるそいつは非常に危険な存在なのは間違いなかった。だからといってお姉様に直接伝えれば、内部のそいつが彼女の身体に危害を加えて外に逃げ出すかも知れず、怖くて出来なかった。このままだと本当にお姉様は予言通りの災厄と化してしまう。そう危惧したあたしは密かにカヌマに相談し、クーデターを決行したのよ……お姉様を救うために!」
今や暴風雨のごとく室内を縦横無尽に荒れ狂う魔力の奔流の中、オドメールは嵐に負けじと泣き叫んでいた。この世界に召還された時、自分の意思以外の何かが作用したと魔王が以前語っていたのを僕は思い出した。あれはこのことだったのだろうか?
「い、一体何が起こっているのですか?」
不安げに変貌していく主人を見つめながらミレーナが問う。
「あんたの偽おっぱいが暴れていた時みたいに魔力の暴走が始まっているガオ! このままだとマジで城が吹き飛ぶガオ!」
「な、なんですって!?」
ミレーナが思わず胸元が大きく開いたミニスカメイド服の上から爆乳を押さえる。よほどトラウマになっているんだろう。
「まままま魔法でどうにか鎮められないんですか!?」
リプルも羽根で顔を隠しながらメディットを上目遣いに見つめる。
「無理ガオ! あれは高等魔法で魔王様にしか使えないガオ!」
【ならば方法はたった一つです! あの宝玉を魔王から取り上げて下さい、皆さん!】
「「「!」」」
四天王たちの三対の瞳が僕に集中する。そして皆同時にうなずいた。
「よし! ならば参ります!」
ミレーナが身を沈めてあたかも陸上のクラウチングスタートのような姿勢を取る。
「ボクも頑張るガオ! ガオオオーン!」
メディットが一言吠える。その背後にはあの幻獣が浮かび上がっていた。
「あああああたしも行きます!」
リプルのゴンズイ針が逆立ち、両翼が最大限に大きく広げられる。
今まさに、最後の戦いが始まろうとしていた。勝って約束のおっぱいを揉むために!




