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第十九話 お出掛け 4


両者充実した買い物となった2人は1日居たモールから出て、朝待ち合わせとなっていた近くの公園の一角にあるベンチに座っている。


2人共流石に今日一日の疲れが顔に表れている。


結局信介は、新城に長い時間掛けて選ばれた白いシャツを買い、新城は信介が勉強のお礼で買ってもらった服だけの買い物となった。


なので帰りの道では荷物に悩まされる事なく帰れそうであった。



「はあ..........疲れた」


「日頃から運動しないからだよ?」


「........................ちょくちょく思ってたけどさあ、俺に対するアオの言葉使いに少し毒が含む様になった気がするよ」


「ふふ、どうかな?」



口に手をやってお上品に笑う新城。


それでも本物のお嬢様に見えるのに若干イラッとする信介であった。


溜息をつき、今の時間を確認する。


スマホの画面をつけると画面には午後17時11分と表示されていた。



「もうこんな時間だったのか」



かなり長い時間モール内で遊んだと思えばいつもの平日なら既に学校から家に帰っている時間になっていた。



「そっか。もうそろそろ帰らないとなあ」



信介のスマホの画面を横から覗く新城は名残惜しい声で言う。



「門限でもあるの?」


「無いけどあんまり遅くなったらお母さんが心配するでしょ」


「ふ〜ん」



新城は言うが、それが信介には分からなかった。


昔から唯一の肉親である母はあまりの仕事の忙しさに家には滅多に帰ってこず、帰って来たとしても会話なんて数えれる程だ。


だから母と信介の間に帰り時間の門限などの決め事は明確に決められてはいない。



「それじゃあそろそろ帰るか」


「うん、そうだね。今日はありがとう」


「いや。俺も楽しかったよ」


「じゃあ、また学校でね!」



バイバイと手を振って買った服の入った袋を持ちながら笑顔で新城は自分の家への道を帰って行った。


信介はそれを公園で見送ってから家までの帰り道を歩く。


信介は帰りながら今日1日あった買い物を振り返る。


そもそも信介が休日に1日中家から出ている事は珍しく月に1度2度あるかないかだ。


楽しかった。


それが今日新城との買い物で信介が感じた感情だ。


信介も外出してここまで自分が楽しく感じるのは思っていなかった。


右の手には新城が選んでくれた白のシャツが入ってある。


それを家に帰り自分の部屋にハンガーで掛けておく。


そして寝る前、流石に今日1日一緒にいたので新城から連絡は来ない。


なのでゆっくりと疲れを癒すために寝れると思ったのだが



「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー寝れねえ」



目を瞑ると今日1日居た新城が思い浮かんできて全然寝れないでいた。










最後めちゃくちゃ適当だわ

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