28話
「先輩って、その意外と勇気あるんですね。」
私は助けて貰える期待すらしてなかったくらいだ。
「あー、いや・・・身についたって言うか」
「???」
「ほら、君のお姉ちゃん居るとよくあるんだよ」
「あー、成程です。」
確かにお姉ちゃんはよくナンパされるって聞いたことがある。
「俺は力ないから、殴っても痛くないだろうから。あーやっていつも攻撃してるの。」
「だから、あんな、ダサッチョップだったんですね。」
「ダサっ!まぁ確かにダサいよね。」
本当にダサい攻撃だった。
でも、
「先輩らしい戦い方ですね。」
弱くても人を守る為にダサくても守ろうとする。
「俺らしいか、確かにね」
お姉ちゃんはこんな所も好きになったのかな。
「そういえばさっきの人誰だったの?」
「中学の知り合いです。」
「そうだったんだ。妹さんの中学の話はお姉ちゃんから聞いてるよ。」
「聞いてましたか」
お姉ちゃんは私の中学の話を他の人に話したことがなかった。本当に信頼しているんだ。
その後、先輩を舐めてたからか上手く話す距離感が分からず、プレゼントを決める時の話をして解散した。
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その後、プレゼントをお姉ちゃんに一緒に渡すことにした。
「えっプレゼント??私なんかに??」
落ち込んでいたお姉ちゃんが度肝を抜かされた顔をしている。
「妹さんから誘われて、一緒に買ったんだ。あと、なんかじゃないよ。前も言ったけど、疑ってくれるのはそれだけ大切にしてくれる。その大切にしてくれるお礼だよ。」
お姉ちゃんのトラウマをそんなふうに思ってくれるのか
「・・・ありがとう・・・ありがとう」
お姉ちゃんは本当に嬉しそうにしている。
「実は妹さんにもあるんだ。」
「えっ私??」
「一緒に選んでくれたお礼。実はあの・・・トイレ行ったんじゃなくてプレゼント買ってたんだ。」
だから、少し長いなと思ったら
「・・・ありがとうございます。」
「むー、妹にも買ってたんだ」
「まぁやっぱり何もなしはなぁ、と思ってさ」
お姉ちゃん、本当に嬉しそうにしている。
私はプレゼントを握りながら、イチャつく姉達を見て素直に羨ましいなと思った。私はあんな幸せな感じだったら、過去のトラウマを忘れるほどになれるかなと思った。
「お兄さん、良かったですね。」
「えっ、あ?うん!良かったよ」
一瞬躊躇する先輩が可愛いく見えた。お姉ちゃんの彼氏はお兄さんしかいないと思った。
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