「命に代えても」、「命に替えても」、「命に換えても」どれが正しいの?
ごきげんよう、ひだまりのねこですにゃあ。
さて久しぶりのエッセイですが、今はエッセイ書いてる時間は無い……。
なのに何でエッセイ書いているかというと……
今日誤字報告をいただいたんです。
私、基本的に書いたものをそのまま出してます。もちろん通しで読み直しますが、それはあくまでもリズムの確認であって誤字脱字のチェックではないんです。
だっていくら目を皿のようにして探しても、結局無くならないですからね、誤字脱字。特に誤変換は思い込みもあって絶対に無くならない。
出版するわけでもないですし、趣味で書いている以上意味が通じれば良いと思っています。誤字脱字チェックする時間があったら、その時間で別の作品を書いたり、お絵描きに使いたい人です。
ですから、わざわざ時間を使って誤字脱字してくださる方は私にとって神さまか聖人のような人です。もしくは、なろうに住んでいるという妖精さんかもしれません。
話を戻しますと、今日いただいた誤字の個所は、
「はっ! この命に代えましても殿下をお守りいたします!」
この一文で使っている『代』の字は『替』ですよというご指摘でした。
うわあ……ついに来たか、と思いました。
これはねえ……仰る通り『替』の字をあてているケースが一番多いのでたしかにそうなんですけれど、私自身はこだわりがあってこの字を使っているので、あえて直しておりません。
私は、ファンタジーをよく書くので、この表現使う機会多いんですけど、結構迷う漢字上位じゃないですか?
「命に代えても」、「命に替えても」、「命に換えても」
どれも日本語表現としては間違いではないです。複数の辞書をあたりましたが、全ての表現が使われたり使われなかったりはありますけど、上記のすべての表現が載ってましたので。
ついでに遊びでAIさんにも聞いてみました。
その答えがこちら。
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「命に代えても」、「命に替えても」、「命に換えても」の3つの表現は、いずれも正しい日本語表現です。ただし、それぞれの表現には微妙なニュアンスの違いがあります。例えば、「命に代えても」は、自分の命を犠牲にしてでも、何かを守り抜くという強い決意を表します。一方、「命に替えても」は、「自分の命と引き換えにしてでも、何かを守り抜く」という意味合いがあります。また、「命に換えても」は、「自分の命を犠牲にして、何かを手に入れる」という意味合いがあります。
以上のように、3つの表現は、微妙なニュアンスの違いがあるものの、いずれも正しい表現です。
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概ね私が考えているニュアンスと同じですね。
私があえて「代えて」を使っているのは、感覚的な部分なのですが、「替えて」「換えて」は、どうしても両替や為替、交換、互換という意味合いを字面から感じてしまうのです。
命と命は等価である。これはもちろんその通りなんですが、
「命に代えても守る」
そう言っている本人の意識の中に等価であるという認識は無いんです。
現代ではそうでもないかもしれませんが、身分が違ったり相手を自分の命よりも大切だと思っているからこその発言。
だから私は「代えて」の文字をあえて使っています。
ひらがなを使えば良いという指摘もあるのですが、そこはやはり使い分けたいところなんです。
今回誤字報告をいただいたおかげで、このエッセイを書くことが出来ました。
重ねて御礼を申し上げるとともに、今後とも誤字報告ぜひお願いしますと厚かましいお願いをしながら本日はお開きということで(他力本願)




