ここまでの登場人物
主要人物
・タガネ
十七歳。これまで辿った人生のせいで険しい顔つきだが眉目秀麗な少年。幼い頃に裏切られた過去から、人を信用できず流れるまま傭兵として活動。数多の戦場で凄まじい武功を剣一本で立て、その鬼のような戦いぶりから【剣鬼】として大陸に名を馳せた。
しかし、その異名で恐れられ、どこへ行っても武力としてしか歓迎されず、定住地を探して旅をしている。
――所持品。
魔剣レイン。
無差別かつ暴力的なまでに魔素を吸収する特性を持つ。タガネ以外は触れると生命の危機に瀕する。
ヴリトラの牙を素材てして鍛造された。
・マリア
十七歳で王国騎士団の副団長を務める公爵令嬢。紺碧の髪を持つ麗人で、【剣姫】と渾名されるほどに卓越した剣の腕を持つ。
実力に傲って高圧的な態度が主であり、実力も名声も自分を凌ぐタガネを敵視している。
一話「詐りの里」
・薬師の娘
王国南部の里に住む少女。薬師を生業てして、現在は里の復興のために宮廷調剤師として王宮で働く。
・面剥ぎ
相手の面を剥いで、それを被って人相を偽る術に長けた盗賊団。頭領は声が高く小柄で、子供にすら化けている。
タガネによって壊滅した。
・国王
タガネに面剥ぎ掃討を依頼した本人。タガネを子供以外で面と向かっていじれる唯一の人間。いつか彼を王家の剣術指南官として招聘したいと願っている。
二話「乾く河床」
・レイン
水色の髪と瞳の女児。行き倒れていたところをタガネに救助される。その後は彼になついていたが……。
・ルナートス・デンヴァルト・リッセイウム
王国の第一王子。王国最強の精鋭部隊『勇者パーティー』ではリーダーであり、魔法と剣の腕に優れる。
実はタガネに憧れているが、自分の勧誘を一蹴されたことに立腹、以降は険悪である。
・ミスト
宮廷魔導師の少女でルナートスの幼馴染。王国随一の魔法使いである。意外にも、とある人物に想いを寄せている。
・団長。
王国騎士団の団長と勇者パーティーの一員を兼任する豪傑。うじうじしたヤツが嫌い。
・ベルソート・クロノスタシア
三千年前から生きる大魔法使い。時間を操作する魔法を操り、ヴリトラの正体を仄めかす。タガネを大層気に入っている。
・ヴリトラ
世界三大魔獣の一体。六百年ぶりの復活を果たし、『レイン』という人格と殻を得てタガネに寄生していた。
最後はタガネに討伐され、彼の魔剣に転身する。
三話「境の逃げ宝」
・リクル
偽善王リギンディアの思想を受け継ぐ革命家の少年。巧緻な光の魔法で視覚情報を操作する技を持つ。
タガネに捕らえられてから、宮廷調剤師見習いという態で王国に投降した。
・シュバルツ
眼鏡をしたリクルの忠臣。最後まで眼鏡は割れなかった。
・バーズ
帝国最強の一人、『拳聖』の男。好戦的な性格で猪突猛進。
・クレス
影魔法を使うマリアの随身。並外れた暗殺術の使い手だが、現在は右手を失って静養中。
投稿前に作った登場人物資料です。
我ながらわりと適当でした。
次回から下巻です。




