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無能だとクラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、召喚された異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~  作者: 空地 大乃
第四章 暗殺者の選択編

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第82話 依頼者の村へ

 依頼人の話によると村までは村長の足で半日ほど歩いた距離らしい。もっとも村長はここまで馬に乗って来ていたのでもう少し早いようだが。


「二人は徒歩でついてこれるか?」


 村長が聞いてきた。俺たちは徒歩だから気にかけてくれたのだろう。


「問題ない。そちらのペースに合わせる」

「なんなら私が引いてもいいわよ」


 そう言ってマリスが胸を張った。マリスのパワーなら馬を引いて走るぐらいは問題ないかもな。もっとも馬が持つかは別だが。


「それは頼もしいが馬はわしが手綱を握るから問題ないぞ」


 そして俺たちは村長のペースに合わせて村へと向かった。途中では森を抜ける必要もあったのだが、案の定森では魔物と出くわすことになった。


 苦戦する相手ではなかったがちょっと歩いただけでも随分と襲いかかってくる。


「多いな……」


 俺は思わずつぶやいた。森に入って以来ずっと魔物との戦闘が続いていた。その殆どが雑魚ばかりだが数は多いな。


「この森随分と気性の荒いのが多いな」

「確かにね。強くはないんだけどね」


 俺の発言にマリスが頷いた。


「……ここさえ抜ければまもなく村だからな。申し訳ないが後少しの辛抱だ」


 村長が言った。ただ何故だろうか。どことなくそのことには触れてほしくなさそうな雰囲気がある。

 

 とにかく俺たちは先を急いだが、途中巨大な蛇の魔獣が姿を見せた。


「え? こいつって依頼にあったマウンテンスネークじゃないの?」


 巨大な蛇を見てマリスがハッとした顔を見せた。確かに村長は巨大な蛇に困らされてると言っていた。


「……とりあえず倒すか」

「私に任せて!」


 言ってマリスが飛び出した。強化された拳で蛇を殴るとあっさりと地面に倒れそのまま動かなくなった。


「え? もう終わり?」


 倒した本人が驚いていた。一撃で倒せるとは思わなかったのだろう。確かに歯ごたえはなかったが、マリス本人もそれなりに強くなっているということか。


「ちょっと拍子抜けね。でもこれが村で悪さしてた蛇なら依頼は終わりよね?」

「い、いや違う! この蛇は村で暴れているのとは別物だ!」


 村長が叫んだ。随分とムキになっているな。


「何故わかるんだ?」

「そ、それは特徴がことなるからだ。村を襲った蛇はなんというかもっと凶暴だった!」


 凶暴だったか。村長の説明には疑問が残るな。そもそも今の蛇に関してはマリスの手であっさり倒されたから凶暴性は計れない。


 それでもここまでいいきれるということは、村長の言うようにこれとは全く異なる個体なのか。だが、それならそれで話が変わってくる。


「とにかく村に急ごう。心配だ」


 村長が先を急ぐよう促してきた。とにかく村までは行ってみるか――

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