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無能だとクラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、召喚された異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~  作者: 空地 大乃
第四章 暗殺者の選択編

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第160話 入浴終わり

「ちっくしょう――これなら勝てると思ったってのによぉ……」


 男湯を出てすぐそばにある長椅子に腰掛けゴングが言った。目もどことなく虚ろだな。


「あ、男たちも出てたんだね。て、ゴング何でそんな顔色悪いのよ」


 女湯から出てきたパルコがゴングを見て驚いていた。後からマリスにイザベラ、エンデルも出て来る。


「あはは、実はゴングがサウナでどっちが長く入ってられるかとリョウガに勝負を挑みましてね」

「それで無理しすぎてダウンってわけかい。しょうがない奴だねぇ」


 クルスが事情を説明した。そう大浴場にはサウナも設置されていた。それを見つけて俺が先に入ったのだがすぐにゴングもやってきてどっちが長く入ってられるか勝負といい出した。


 俺はサウナにいられれはそれでよかったからな。特に返事もせずサウナにこもっていたわけだがその内に勝手にダウンしたわけだ。


 そんなゴングの様子を見てイザベラもパルコも呆れ顔だな。


「流石リョウガだね。サウナでも勝っちゃうなんて」

「勝負なんてした覚えはないんだがな」


 マリスが称賛してきたがゴングに関しては勝手に自爆しただけだ。


「その、リョウガさんもお風呂に入っていたのですね」

「あぁ。折角だからな」


 エンデルが話しかけてきたので無難に答えておいた。するとイザベラが近づいてきてエンデルの横に立つ。


「リョウガ。エンデルはこう見えてなかなか凄いんだぜ」

「ちょ、イザベラさん!」


 イザベラがエンデルの肩に腕を乗せながら言った。エンデルが顔を真っ赤にさせている。逆にイザベラは楽しそうだな。相手が依頼人の娘だろうと関係なしか。遠慮のない奴だ。


「パルコちょっと風魔法頼むわ――」

「あのねぇ。私の魔法は都合の良い道具じゃないのよ?」

「頼むって」

「……仕方ないわね」


 長椅子に座ったゴングに頼まれパルコが魔法で風を送っていた。涼しい風だったようでゴングも元気を取り戻したようだな。


「ふぅ、生き返った。いい加減こっから離れないとな」


 ゴングが立ち上がり前を歩き始めた。それをきっかけに俺たちもその場を離れる。しばらくするとホテルの売店がありゴングがそこで瓶詰めの飲み物を購入してきて配りだした。


「俺は頼んでないが」

「いいんだよ。俺が負けたわけだからな」


 どうやらサウナの勝負で負けたからということらしい。くれるというなら貰っておくか。しかし意外と律儀な奴だな。


 中身は動物の乳に果物を混ぜた物、つまりフルーツ牛乳みたいなものだ。もっとも使われてるのは牛の乳ではないようだ。


 飲んでみたが牛の乳より更にあっさりした感じなのかもしれない。果物との相性はよく飲みやすい。


「君たちも来てたのだね。丁度夕食に呼びに行こうと思っていたんだ」


 そこでモンドと黒服たちがやってきて声を掛けてきた。確かに食事を摂るには丁度いい時間なのかもしれない。


 そしてモンドに促され俺たちはホテルのレストランに向かった――

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