文字を綴っている
指先の世界が誕生した
仮に生き物がいたとして、もっともみじめなのはどういった段階だろうか?
これは適当な疑問文である、おおよそ僕らに許された文面をのせるためのエリアはそんなに大きくない、考えても見てほしいのだが、人間が毎日頑張って1ページを出力するための努力を為していたとしてそれが何の意味があるのかとは思うのだ、指が動くとキャラが動くというならそれは指人形として成立しているパネルの上をタップダンスしているキャラを想像するととても楽しい、いわいるこの文面はタイピングによるライティングにおいて指の上を飛翔するキャラクターが紡いでいる。
そのキャラクターの容姿に関してだけ述べておこう、いわいるダンスするのに適した格好といえるので運動に適したスタイルでしかない、性別はない中性的だ、これは人間の右手と左手に別に性別がないのでキャラクターにも派生したものと言える、逆に右手と左手に性別がある人間は日常において困るのではなかろうか?
右手と左手が常におしゃべりしているところを想像してみてほしい、その単位が指先に派生したら、全指で十本の独立したキャラクターが十人いることになる、いやこれ逆に面白い、親指姫と親指王子がいたとして、右手親指はあんまり働かないのになぜか、左手親指はいつもスペースボタンをたんと押しているんだってば、右手親指姫まじがらすき、ということはである右手と左手の抗争において常にスペースボタンという広いところを左手親指王子が自動的にタンと押し続けて、変換もスペースキーをたんたん押し続けているという具合であり、ほとんどが左手親指王子の判断でこの文章は紡がれたことになる。
これはどういうことかというと脳が個人が執筆しているのではなく、指先がキャラクターとして自律的に物語を紡いでいる、そういったことなのかもしれない。
僕らは頭で考えるほど手を労わっていない




