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神様によるペナルティ  作者: ずごろん
第二章 一学期編
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54話 第3のペナルティ⑤

「やぁやぁ。お目覚めかい?」


声をかけられ、振り向くとそこには神様がいたんだ。


「……神様がいるってことはやっぱりそういうことなんだよね?」


だから僕は肩を落としながらそう言うと


「まぁね♪それにしても、まさかまたこうして出番があるとはねぇ。創造主(さくしゃ)って色々と手を出すけど飽きやすいからすぐにやめちゃうかもしれないって内心ドキドキだったんだよ?この前もかなり怪しい雰囲気出してたし……。まっ、無事に続いているから私から言うことは特に言うことはないんだけどね」


「え、えっと……。何の話?」


神様はすぐに認めた後に何か独り言を言い出したんだよね。神様の声は聞こえたんだけど、何の話をしているのかわからなかったんだ。だから何の話をしていたのかを聞いたんだけど


「え?あ、あぁ。ごめんごめん、京ちゃんには直接関係あるけど関係ない話だから気にしなくても大丈夫だよ?……コホン。まぁ、そんなことよりも京ちゃんもこうやってお姉さんと会って確信したみたいだけど、一応京ちゃんの口から聞いておこうかな♪」


「……僕の質問に答えてくれてからっていう選択肢はないのかな?」


「そりゃあ、もちろん無いよ?それよりも、さぁさぁ早く答えを言っちゃってくれたまえ♪」


神様は僕の質問に答える気が全く無かったんだよね。だから僕は肩を落としながら


「これって3つ目……だよね?」


って言ったんだけど


「ん?3つ目って何のことかな?ちゃんとしっかりと言ってくれないとお姉さんわからないなぁ」


って、とぼけてきたんだよね。だから


「……この泳げなくなったのって、神様が言っていた3つ目のペナルティだよね?」


僕はしっかりと言い直したんだ。たぶんそう言わないと神様は話を進めてくれないしね。神様もこの答えに満足したのか


「せいかーい。良く出来ました♪いやぁ、それにしても京ちゃんって泳ぐの得意だったんだねぇ。それなのに泳げなくしちゃったのは悪いことしたかな?まぁ、もちろん元に戻すつもりはないけどね♪って、おっと?」


神様もこの泳げなくなることが3つ目のペナルティであることを認めたんだよね。そんなことを言ってきながら下の様子を見ていた神様は軽く驚いた後、ニヤニヤしながらその様子を見ていたんだよね。


「えっと、どうしたの?」


「ん?えっとねぇ……。いやいや、これは今京ちゃんに教えるのは勿体ないから後で意識が戻った後にでも誰かに教えてもらえばいいよ。それよりも泳げると思ったのに泳げないっていうのはどんな気持ちだった?京ちゃんに3つ目をわかってもらうためだけに京ちゃんの通っている学校のプールを地下に移動したんだからね?いやぁ、意識を変えるのは地味に大変だったなぁ」


「あっ、やっぱりプールって元々外にあったんだ……。あと、別に僕のときには全世界の人の認識を変えただから、別にそこまで大変だったんじゃないの?」


さっきの質問に答えてくれないとわかった僕は次の質問をしたんだ。どうせ聞きなおしても答えてくれないしね……。すると神様はこっちのことは答えてくれるみたいで


「京ちゃんはわかってないなぁ。京ちゃんのことをしっかりと知っている人ってそれほど多くないじゃない?それに比べて、学校のプールっていうのは地元の人やここの学校の関係者は皆知っていることでしょ?だから意識の奥深くまでそのことを認識している人が多くてね。だから前よりは全然めんど……大変だったってことだよ?」


「えっと……つまり……?」


「とどのつまり、何だかんだ出来ちゃうお姉さんはすごいってことだよ♪」


「そ、そうなんだ……」


って腰に手をあてながらそう言ってきたんだよね。きっとすっごいドヤ顔しているんだろうなぁ。フードで隠れているから表情はわからないけど……。


「まぁ、そういうわけで、京ちゃんの3つ目のペナルティはカナヅチになるってことでした。とある海賊の物語と違って身体の力が抜けるってわけじゃないし、泳げなくなるだけで、死ぬことはないから安心してね?」


「いや、安心出来ないからね?それに死ぬことはないって、溺れたら息が出来なくなって死んじゃうんじゃないの?」


「それが大丈夫なんだよねー♪お姉さんのペナルティはその対象にピンポイントに働くだけで、それ以外のことには加護として働くからね。ほら、体育祭のときに倒れたときも無事だったし、何もないところで躓いてコケてしまったときも怪我の1つもなかったでしょ?」


「やっぱりコケても何もないのって神様のおかげ?だったんだ……」


「そりゃあ、もちろん。だから3つ目はカナヅチ……正確には水に沈んでしまうっていうペナルティだから実はそれ以外のことなら何でも出来るんだよ?水圧にも負けないし、水中でも呼吸が出来たりするんだよ?だから未来の道具を使ったある少年みたいに日本からアメリカまで歩いて行こうと思えばいけるんだよ?まぁ、あの少年は途中で失敗しちゃってたけど」


「そ、そうなんだ……。でもあれ?さっき溺れたとき呼吸出来なかったんだけど……?」


「それはほら、京ちゃんに意識を失ってもらわないとこうやってお姉さんが京ちゃんと会えないでしょ?だから今回だけ特別に呼吸が出来るっていうところだけ抜いたんだ。そのおかげでいいものが見れたから一石二鳥だよね」


「そこまで言われると、神様がさっき見てたことがすっごい気になるんだけど……」


さっきまですっごいニヤニヤしてたし、今もたまに思い出したかのように口元をニヤつかせているときあるし……。だから駄目元で聞いてみたんだけど


「だからそれは京ちゃんが戻ってからのお楽しみって言ったでしょ?まぁ、それよりもそろそろ京ちゃんの意識が戻りそうだから今回はここまでだね」


「え?もう?」


まだ神様と会って少ししか時間が経っていないにもかかわらず神様はもう終わりって言い出したから拍子抜けした僕がそう聞き返すと


「今回はワリと無理矢理に京ちゃんに意識を失ってもらったところがあるからね。それに応急処置も早かったみたいだからその分早くなって感じかな?お姉さんともっと話したいって思ってくれていることは嬉しいけど、こればっかりは仕方が無いかな?どうしてもって言うならルールを破ってくれるだけで会えるから試してみたらいいかもね。もちろんそのときは追加のペナルティを受けてもらうけどね♪」


「そ、それは遠慮するかな……」


神様は今回は仕方ないって感じで肩を竦めながらそう言ってきたんだよね。だけど追加のペナルティは怖すぎるから断ったんだ。すると


「ざーんねん、お姉さんふられちゃったかー。おっと、本当に時間がきちゃったね。それじゃあバイバーイ。お姉さん的には来てほしいけど、来ないようにねー」


って口だけ残念って言いながら全然残念そうな態度をとらなかった神様が僕にそう言いながら手を振ってきたんだ。すると上から光が差し込んできて、僕は目が覚めるということがわかったのであった。

はーい。神様だよー。

後書きにまで出てきちゃう私ってほんと頑張り屋さん♪


って、言ってももう質問時間が終了っていうだけなんだけどね。

え?何を言っているかわからないって?

ざーんねん。それはリアルタイムで読んでいた人の特権なんだ。私は教えるつもりがないから、分からない人はリアルタイムで読んでいた人たちに聞いてみてね?

また次があれば、そのときは見れるかもね?

それじゃあ、ばいばーい!

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