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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第418話 肉料理大会の開始が待ち遠しくて仕方がないよね配信

 スワロウ商工組合の商人により、3週間という短期納期にて、肉料理大会の会場が完成した。


 会場は既存の料理大会会場を改装し、そこに10近くの飲食店を配置。特にこだわったのは、排煙関連の施設にはこだわりを持って配置し、肉料理大会故に懸念されるであろう『肉の美味しそうな香りで起きる暴動対策』は完璧なんだそうだ。

 シュンカトウ共和国は商売の国であると同時に、獣人族の国でもあるから。美味しそうなお肉の香りを延々と嗅ぎ続けていれば、あまりの美味しそうな匂いに暴動が起きかねないから。


 あと、大会で披露される料理は、ジュールとワット、それぞれの店の直営店が、審査員に提出した後、お客様にも一般販売されるという流れになっている。これで、「審査員が食べているあの料理が食べたい!」という要望(ニーズ)に応えるという流れみたい。


 観客は、のべ2500人前後。

 スワロウ商工組合の宣伝によって、多くの観客が会場にやって来た。ただ、やはり店の店主であるジュールとワットの2人の対決が見たかったという意見は、残念ながら避けられなかったみたいだけど。


 そんな肉料理大会にて、私はゴーレム達と共にやって来ていた。連れて来たのは、ベータちゃん、ガンマちゃん、デルタちゃん、イプシロンちゃんの4人のゴーレムである。そうそう、なんかいつもだったら、家での留守番を願い出るガンマちゃんが珍しかったのを覚えている。

 

「まぁ、一緒に来ても、ほとんど皆がどっかに行っちゃったんですけれども……」


 ベータちゃんは、出店しているお店の人に連れて行かれた。以前に、うちのホテル・イスウッドに宿泊に来たぱんぱかレディのような、彼女(ベータちゃん)の配信に感動した料理関係者が居るらしくて、そんな店舗関係者に神輿(みこし)のようにして連れて行かれてしまった。彼らからして見れば、ベータちゃんは有名人みたいな存在なので気持ちが分からない訳でもないけど、ちゃんと機嫌は取っておいてね。物凄い不機嫌そうに、名残惜しそうに、私から離れて行ったから。

 デルタちゃんは、シュンカトウ共和国の騎士団本部に連れて行かれた。ダンパン部隊長などから、デルタちゃんの凄さを知って、ウミヅリ王国の騎士団との合同演習に行っているらしい。ウミヅリ王国の騎士団には、今は武術指南役となっているアデリィちゃんなども居るらしくて、今度会いに行こうかな? いや、デルタちゃんが居ればそれで良いかも知れないけど。

 イプシロンちゃんは、肉料理大会に出店しているお店に、自身が養殖している魚やお肉などを納品してもらうように交渉に行っているらしい。彼女、順調に養殖役のゴーレムなんかじゃなくて、納品申し込み役のゴーレムになっているみたいなんだけど。


 今、私の傍にいるのは、ガンマちゃんだけ。


「巨匠と2人きりというのは珍しいですね。この間のウミヅリ王国への養殖観察以来でしょうか?」

「あの時は、アレイスターも居たから、厳密に2人きりという訳ではないかもだけど、ほぼあの時以来という感じかな」


 あれから、色々あったなと思いつつ、果たしてこれは本当にスローライフなのかと、少し疑問になっちゃうよ。


「珍しいと言えば、ガンマちゃんが、自ら大会に行こうと外出に積極的だったのもそうじゃない? やっぱり、この間の商人シエムさんと意気投合したとか?」

「恥ずかしながら、そう……ですね。彼と映像編集などについて話すのは、私にとって非常に勉強になっていると思います。巨匠は、そういう経験ないんですか?」


 まぁ、ないかあるかで言われれば、あるよな……。

 同業者、私の場合だと錬金術師という話になってくるんだけれども、そういう人との話し合いによって新たな視点を得られるというか、なんというか。

 しかしながら、私の場合、錬金術師としての才能というよりかは、前世の知識、つまりはこの世界にない知識を基にしているから凄い錬金術師として活躍で来ていると言っても過言ではなくて、どちらかと言うと別視点を持つ人と話したい所である。


 そう言う意味で言えば、ここ最近で一番刺激になった人と言えば、ハイゲン――――魔法世界へと転生した私との会話だろう。


「(あの時は確か、神具【積み直す砂時計(ビルド・イン・タイム)】によって、別世界の存在であるハイゲンと接続して会話で来た訳で――――ふむ。それなら同じような事を引き起こせば、あるいはもしかすると……?)」


 ふむ、新たな研究テーマが見つかったと言っても良いでしょうこれは。

 この肉料理大会が終わり次第、この流れに沿って錬金術をやってみましょうかね。



「巨匠! もうすぐ始まるみたいですよ!」

「――――?! もうそんな時間?」

「えぇ、先程、館内放送(アナウンス)もされていましたし、私の力作である映像も流れますので、巨匠には是非とも、一番良い位置で見てもらいませんと!」


 「ささっ、こちらに」と先導してくれるガンマちゃんの案内を受けながら、確かに今はそういう時ではないなと思う私。細かく考えるのは、帰ってからにしましょう。

 まぁ、今は料理大会に集中いたしましょうか。私はそう思いながら、料理大会の開始を待ち望むのでした。

何事も、大会などが始まる前の

ソワソワとした感覚があると思うのです


私、そういう感覚大好きです(*^▽^*)

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