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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第413話 料理大会について確認して行こう配信

 という訳で、ジュールちゃんとワットちゃん、シュンカトウ共和国ドラスト商会の二大食堂の対決が決定した。


 しかしながら、今回の料理大会の運営を任されたスワロウ商工組合は、頭を抱える事となった。

 なにせ、事前説明にあった状態と、まるっきり状況が違って来ていたからだ。


 まず第一に、事前説明にあった今大会の内容は、『ジュールVS.ワットによる一対一の個人戦』『料理ジャンルはオムライス』『勝負は三回戦行い、"毎日食べても飽きない味"、"特別な日に食べる味"、"今までにない新概念のオムライス"の3種類で行う』という目的(コンセプト)でやる予定であった。




 しかし、今は違う。




 『ジュールVS.ワットによる一対一の個人戦』は、『ジュールの一番弟子アオギVS.ワットの一番弟子レガリスによる五対五のチーム戦』となった。この違いは、非常に大きい。敏腕女商人として有名であったレガリスはまだしも、元々は配送業界の人間であるアオギの知名度は非常に弱い。さらに言えば、一番弟子などと謳って見ても、どうしてもジュールとワットの2人本人が出た方が集客力が高いのは事実。

 チーム戦と言うのも、こちらとしても非常にまずい。一対一の個人戦の場合、2人の手元や全体を映すための配信器材が必要となるが、チーム戦となると用意する配信器材の量が倍以上必要となって来る。ただでさえ知名度が弱い2人に交代したのに、配信器材の量だけが増えるのは厄介だ。しかも、その時その時に必要な映像を切り替えるスイッチングも難しくなってくるし、踏んだり蹴ったりである。


 『ジャンルはオムライス』から、『テーマは肉料理』になったことも苦しい。

 審査員連中からして見れば、似たり寄ったりのオムライスを6品食べるよりも、肉料理という大きなくくりの中での6品を食べる方が幸せという意見もあるが、「ふざけるな」、「審査員として金を貰っている以上はちゃんとやれ」と、スワロウ商工組合はそう思っていた。

 『ジャンルはオムライス』と1つの料理に絞ったのは、ジュールとワットの2人が戦える共通料理がそれしかなさそうだったというのも理由の1つであるが、単純に真似しやすいというのも理由だった。この大会の終了後に、大会で披露されたオムライスのレシピと必要な食材をまとめて売るという企画もあり、1つの料理ならば「じゃあ、ちょっと試しに」と興味本位でやってくれそうな人も居るだろう。しかしながら、肉料理となると確保しておかないとならない食材もこれまた倍以上になりそうで、とてもつらいのである。


 最後の『勝負は三回戦行い、"毎日食べても飽きない味"、"特別な日に食べる味"、"今までにない新概念のお肉料理"の3種類で行う』という戦闘形式さえ一緒だが、ここまで違って来れば今さらというモノだ。



 とにかく、ススリアという錬金術師の手を借りる事によって、一応ながら料理大会は開催できることがそうだ。しかしながら、当初の予定とはまるで違う形になりそうなのが、スワロウ商工組合としては気になって仕方ない所だった。


 でもまぁ、運営しているうちに当初の目標と大きく姿形を変えてしまう事は、スワロウ商工組合として、良くある事であった。 

 だからこそ、スワロウ商工組合は頑張ろうと、張り切って作業をする事にした。


 大会開催は、3週間後。

 元々はジュールとワットの2人の予定が会えば開催する予定という、かなりの急ピッチ作業であり、当初は配信限定で行う予定であった。しかしながら、2人の弟子の修行という形で、3週間の猶予期間を貰えたのだから、その間に会場(スタジアム)を建設しよう。

 大会運営の実績が高いスワロウ商工組合にとっては、3週間という猶予をいただけるのであれば、会場の設営、チラシの配布や宣伝など、潤沢にその作業を行う事が出来るというモノだ。


 続いて、大会にて使う食材についてだが、ススリアの方から「ある程度、一般的な食材についてはこちらで確保する。私も、2人の一番弟子の試合が見てみたいし」という申し出があったため、こちらも潤沢に使う事が出来る。

 予め見せて貰った目録を拝見すると、一般的な食材どころか、一部の料理大会でも用意できるか分からない食材が多数あったため、現在その食材の品質と数の検品作業を組合(こちら)の商人がチェックすると同時に、問題ない場合は他の料理大会でも融通してもらえるよう交渉している。


 ちなみにだが、料理に使うであろう、包丁やまな板などの調理器具に関しても、ススリアが大量に持っているとの事で、早速送って貰えた。なんでも、別のハンドラ商会という商会に納品しているミリオンの方で、調理器具の大量受注を受け付けたという事で、こちらも格安で手に入る事が出来た。


 食材と調理器具に関しては、他の大会でも類を見ないほどの好条件で話が進んでいる。

 となれば、問題はジュールとワットの2人と比べると、知名度が圧倒的に足りないアオギとレガリスの2人をどう宣伝して、観客に興味を持ってもらえるかだが、まぁ、まだ始まったばかりだし、これよりも酷い条件の現場は何度もあった。


 張り切って頑張ろうと、スワロウ商工組合は張り切って、作業を行うのであった。

大会の仕様が変わるのは、

仕方ないですよね


でも、一番弟子同士の対決だと

集客が難しそうですね(;^ω^)

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