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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第402話 アルビノ大好きお母さん系神様と、会話しましょう配信(1)

 【清めの間】――――もとい、お風呂で身体を綺麗にした私達は、そのまま巫女さんに案内されて、肝心要のトラップゾーンたる【祭壇の間】へと向かう事となった。

 一応、【清めの間】で身体を清めたら、神様に認められて大丈夫だとは聞いているんだけれども、それでも"神様基準で汚かったら取り込まれる"なんて事を聞いたら恐ろしいと言えるでしょう。


 大丈夫かなと思いつつ、巫女さんが【祭壇の間】を開けてくれる。


 そこには、蛇型ゴーレム達が見た大滝がごぉごぉと流れ落ちており、そして部屋の中央に、1人の女が正座しながら、笑顔でこちらを見ていた。


『ようこそお越しくださいましたねぇ、ススリアさん。それにフランシアさん。

 ----わたくし、この村で神様をしております【タラッサ・ルミナス】と申します』


 【祭壇の間】の中央に居たのは、彼女は白と赤の2色のドレスを着た、青色肌の女性であった。このクリィム村の生物の特徴たる、白髪赤目(アルビノ)の特徴を有しており、右手には豪華な扇子を手にしており、全身から豪華絢爛なオーラを漂わせていた。


「神様……タラッサ・ルミナス様、ですね」

『ふふっ。気軽に、ルミナスとお呼びください。あなたは、私と(・・)会話できる(・・・・・)力量がありますからね』

「はい?」


 ルミナス様と、会話できる? それが気軽に呼ぶ事が出来る理由?

 どういう事かと思って周りを見ると、私と一緒に部屋に入ったフランシアさん、それに私を案内した巫女さんが、動かなくなっていた。


「フランシア? それに、巫女さん?」

『普通、神様と会った場合、彼女達のようになるのが普通なのです。"力量不足の人は、神様と話す事が出来ない"――――それが普通なんですよ。異世界の知識がある、ススリアさん?』


 ……どうやら、私の事情はバレバレらしい。

 そりゃあ、私が作った蛇型ゴーレム達を自身に取り込んだという事は、それはつまり、【アルファ・ゴーレムサポートシステム】にも入れることを意味する。そこから、私の正体に辿り着くのも、不思議ではない、という事ですね。


「あのぉ、それで私はなんで呼ばれたんでしょうか?」

『用件は2つです。1つは、私の愛し子達を助けてくれたことです。あなたのおかげで、私が愛するアルビノの子達が、これ以上の被害を受けずに済みましたから』


 彼女の話を要約すると、彼女は自身と同じ容姿、つまりは白髪赤目の人物を全て、自分の子供として愛しているらしい。だからこそ、その子供達がひどい目にあったら、神隠しなどをしてひどい目をしていた人達を叱っていたらしい。


『私としては、"ほんの少しだけ"、ご理解いただけるようにお話をしてから帰しているつもりなのですが――――何故か、この村で白髪赤目の者達を襲うとひどい目にあって帰れなくなるという、あらぬ誤解があるようで』


 お母さんが自分の子供をいじめた、いじめっ子に対して、ほんの少しだけ感情的になって話し合っているだけと、ルミナス様はそう言うが、良く思い出して欲しい。

 私のように、神様であるルミナス様と話せる人間は、ごく稀だ。大抵は、フランシアさんや巫女さんのように、神様の前では時間停止されたかのように止まってしまう。つまり、白髪赤目の子供に意地悪されたからと、いじめっ子を神隠しするルミナス様と、話せる者は少ない、ほぼ居ないと言って良いだろう。


「(なるほど。ルミナス様としては、『ごめんなさい』の一言が言えればそれで満足なんでしょうが、それは難しいでしょうね。多分、動けないどころか、知覚できていないんですから)」


 それに忘れてはならないのは、白髪赤目を守るとか言いながら、白髪赤目だったからロンダリゼの暴走を止められなかったこの神様の所業だ。同じ人間の尺度で、図るべきではないだろう。うん。


『本来であれば、白髪赤目(アルビノ)のロンダリゼちゃんを救えなかったあなた達を攻めるべきかもしれませんが……』


 いや、この状況で攻められるという、選択肢があったの?

 やはり、この神様って、ただのアルビノ大好きすぎて、色々と倫理観終わってるわ。


『けれども、村の者達が救われたのも事実です。母として、そして神として、感謝申し上げます』

「うっ、うん。こちらこそ、どうも」

『そして、2つ目の件については、あなたの家があるイスウッドに居る、私の分体の事です』


 1つ目の、アルビノ大好きすぎる、ヤバめのお母さん系神様からの感謝の話は終わり、私が知りたかったタラッサの話に入る。


『あなたの家にいるタラッサは、要は、魔物です。スライム、と言った方が分かりやすいかもしれません』

「スライムって、あの?」


 私の脳に、ぷるぷる揺れながら飛んだり跳ねたりする、あの有名な魔物の姿が思い浮かぶ。確かに青い肌なのはスライムっぽくはあるけれども、ただのスライムは喋らないと思うのですが……。


『ススリアさんが思い浮かんでいるのは、恐らく現時代のスライムの事でしょう。

 ――――実は、この世界は、魔王ユギーの討伐の前と後で、魔物に大きな変革があった事を、ご存じでしょうか?』


自分が愛せる子だけを愛する、

それがタラッサ・ルミナス!!


「白髪赤目以外は、どうなっても構いませんので」


ヤバイ奴を作ってしまった(*'ω'*)

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