表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

268/459

第268話 新たな力、その名も【スピリッツ】だぞ配信


 === === === === === === === ===

 該当生物の 検索結果


 【ライラプス・ハウンド(幼体)】

 第2世界【スピリッツパンク】において、"必ずどんな獲物も決して逃がさない"という運命を与えられた黒い犬型の魔物。幼体であるため、引力と稲妻の力である【スピリッツ】を扱う力は得ていない


 >>おめでとうございます!!

 >>あなたは この世界で初めて 【スピリッツ】を見つけ出した者となります

 >>その偉業を アカシックレコードに 刻みます

 === === === === === === === ===



「偉業として、称えられちゃったよ……」


 あの後、灰色コボルトを詳しい調査が出来る魔道具にかけてみたところ、ヘルコボルトの変異種どころか、別世界からの来訪者である事が判明した。


 私は、古代の専門書を調べて、【オーラ】という別世界の力を見つけ出した。その力をこの世界へと持ちこむ技を体系化した結果化こそが、蠍座のデルタちゃんであり、【オーラ】を扱った技である。

 【オーラ】は凄まじい破壊力を生む力であるが、その分、この世界の生物である私達には過ぎた力であるためか、強力すぎる【オーラ】を使うと身体まで破壊してしまう。色々と試行錯誤する日々もあったが、それでもダメージを完全に抑えるという方法は未だに見つかっていない。


 そんな中、私は新たに【スピリッツ】。そしてその力がある【スピリッツパンク】という第2世界を発見したのであった。


 【スピリッツパンク】----【スピリッツ】という、得体のしれない別次元の力が存在する異世界。

 とりあえず、その 第2世界【スピリッツパンク】を知った私は、魔法を使って、力を手に入れようとした。

 "この辺りに【スピリッツパンク】という世界がある"と分かっている今の私には、【スピリッツパンク】を見つけ出すのは簡単にできた。


 さらに【オーラ】という成功例が既にあったのも大きかった。

 【オーラ】もまた、この世界ではない別の【オーラ】がある世界からこちらへと流し込んでいるからね。その方法が、【スピリッツ】にも応用できた。


 こうして私は、【スピリッツ】という力を使えるようになったのだが----


「この力、意外と便利かも……」


 開始して数分。既に私は、【スピリッツ】の力をほぼほぼマスターしていた。


 【オーラ】は、あまりにも強力すぎて、こちらの身体すら破壊するほどの力を秘めている。一方で【スピリッツ】の方は、最初こそ魔力とは違う癖に困惑する部分もあったが、意外とその癖も覚えてみるとけっこう簡単に使いこなす事が出来た。

 なんなら、【オーラ】よりも遥かに使いやすい。


「ただ、【オーラ】との相性は良くないなぁ……」


 【オーラ】と魔力、そして【スピリッツ】と魔力----魔力と別世界の力は、意外と馴染む。

 しかし、【オーラ】と【スピリッツ】。別世界の力同士だからなのか、2つの力は反発し合ったり、弱体化し合ったりと、2つの組み合わせはあまり良くない。


 なので、デルタちゃんには搭載しない方が良いだろう。

 デルタちゃんには既に【オーラ】の力を搭載してあるし。その上で、【スピリッツ】の力を新たに加えるとなると、混ぜると危険な【オーラ】が混ざらないように仕様追加、もしくは仕様変更しなくちゃならないので無理。ぜーったい、無理ですねこれは。

 どうせなら、【スピリッツ】の力を加える用の、別ゴーレムを作成した方が良いくらいに。



 話を、灰色コボルトに戻しましょう。



 問題は、どうして第2世界【スピリッツパンク】の生物が、あの湖畔に居たのか。

 あの後、デルタちゃん、そして周辺調査のためにガンマちゃんに行ってもらったのだが、ヘルオーガが出るようになった原因も、そして灰色コボルト、もといライラプス・ハウンドなる魔物の幼体がこちらの世界に来るための(ゲート)も見当たらなかった。


 どうやって、この幼体ちゃんは、こちらの世界へとやって来たんだろうか?


 無駄に生命力が溢れるヘルコボルトが、大量にやられていた事と何か関係はあるのでしょうか?

 私も、そしてデルタちゃんもてっきり、ヘルオーガがこれを引き起こしたのかと思っていましたが、そうではない可能性も出てきましたし。


「それで、デルタちゃん」

「はい、マスター」


 長々と、色々と考えていたが……そろそろ、現実と向き合うべき時が来たのかもしれない。

 私はそのために、いままでずっとそばで見守って来てくれていたデルタちゃんに声をかける。


「どうしよう、これ?」

「どうしましょう、マスター」


 私とデルタちゃんは2人して、それを確認する。

 そう、自分から頭を突っ込んだ結果、無機質ジェルと融合してしまった灰色コボルトである。


 もう毛皮や皮膚は剥がれ落ち、無機質なジェル状の身体に灰色コボルトから生み出した多能性コアが浮かんでいる。



「では、いきますよーそれー!」


 

 そして、そんな無機質ジェルに、治癒神であるカンロ神様が、加護を与えていた。



 ……いや、これってもう完成に向けて進んじゃってるよね?

【スピリッツ】!!

【オーラ】は破壊力マシマシのパワータイプで、【スピリッツ】は扱い方さえ覚えればめちゃくそ使える

癖が強いテクニックタイプの力、という感じです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓途中でも『ご感想』『こうなったら面白そう』『こんなキャラどう?』という発想、また『フォロー&☆評価』お待ちしております!

カクヨム版(最新話更新中)!! 是非、ご覧ください!!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ