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お仕事は繁殖させる事?  作者: 鹿熊織座らむ男爵
第二章 おまけ
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イヴァンの日常

イヴァンのだらだらした日常を、イヴァン目線でだらだら書いたものです。

会話なしでだらだら進みます。


予約分はここで終了ですので、一先ず完結設定とさせて頂きます。ネタが下りてきたらこっそり更新します。

 起きてすぐ、隣でぐっすりと寝ているメルをしばし眺める。

 気が済むまでこうして眺めていたいが、大体すぐにアマデウスの盛大な足音が近付いて来て邪魔をする。

 メルに上掛けを掛け直し、アマデウスにどやされる前にさっさと着替えておく。

 食堂に移りアマデウスと朝食をとるのが日課だが、何が楽しくて朝から暑苦しい男と二人、飯を食わなければならないのだろう。

 メルを起せば良いのだろうが、アマデウスの屋敷から王宮に行くまでの時間を考えると、どうしても朝早くなってしまう。

 メルは妻として、手料理を振舞って出かける旦那様の見送りも欠かさずやりたいと言っていたが、俺が起きるのだって薄暗い時間。仕度をするなら更に早い時間に起きなければならなくなる。

 メルに無理させたく無いとアマデウスと意見が一致し、侍女には悪いが仕度をお願いしている。

 そんなこんなしているとすぐ出勤の時間になる。

 元々アマデウスも王宮の一室で寝起きをし、たまに屋敷に帰るような生活だったらしいが、俺とメルが結婚した事を機に屋敷から通う様にしたという。

 アマデウスはいつも馬車で王宮に行くらしいが、ぐるりと回り道をしなくてはいけない馬車より、真っ直ぐ王宮まで跳んで行った方が早い。そんな事アマデウスに言ってはいないが薄々分かっているのか、毎朝馬車で行くとわざわざ告げに来る。

 わざわざ言われなくとも一人で跳んで行く気は無いし、アマデウスを抱えて跳ぶ気なんて更々無い。もうアマデウスを抱えるのはこりごりだ。

 

 王宮についてしまえば後は楽。

 厩に顔を出しザミラと石喰い鳥とスレイプニルに会いに行く。

 正直、ザミラが世話をしているから毎日顔を出さなくても良いんだが、こうやって朝から動物の顔を見る生活が長かったからか習慣付いている。

 まぁ、普通の動物の様に接していると甘噛されただけで怪我するはめになるんだけどな。

 そしてテラリウムにも顔を出す。

 テラリウムでのマンドレイク栽培は王宮で雇った人と魔術師が世話をしているから、こちらも顔を出す必要は無いんだけどな。

 こっちのマンドレイクはただ量産されているだけだからか、皆同じ見た目に統一されていて圧巻だ。

 魔術師の棟の方の栽培場は俺の気分一つで見た目が変わるからな。

 そのせいでか俺がテラリウムに顔を出すと皆飛んで来る。もう少しここを可愛くしたいとか細くしたいとか、自分好みにしたいらしく要望を伝えてくるが、皆随分簡単に言ってくれる。特に少し細くしたいとか太くしたいとか、匙加減が面倒な物は下手したら永遠満足し無い事がある。

 そのせいで一度昼前に魔力が尽きた事があった。あれは辛かった。

 そして栽培場に行く前に引きこもりの魔術師長に会いに行く。

 マンドレイクの進捗や近況報告など、要は世間話だな。

 孫がおじいちゃんに会いに行くようなあの感覚。特に意味は無いけど、一人引きこもってる魔術師長の話し相手になりに行く。

 ザミラもやっているのか、魔術師長はこれでは謹慎にならんと毎回小言を言うが、そもそも自分から勝手に引きこもっているだけだし、追い出さない所を見ると嫌がって無いはず。

 ついでに新しく育て始めた植物の話をし助言を貰う。

 今は魔術師が持ち帰ったアルラウネの一部を育てている。

 これも人型の植物だったような気もするが、マンドレイクよりもっと人に近い外見をしてるんだったか。

 上手く育てばテラリウムで作業させるのも良いし、一部が薬になるかもしれないって話だ。

 そうこうしているうちにもう昼だ。

 こんな感じで殆ど午前中は仕事なんかして無い。たまにホルンが俺に用事があって栽培場でため息をつく位で、今の所めだった支障は無い。

 昼かどうかの判断基準だが、王妃教育から全力で逃げるザミラの姿を見れば昼。二回目は夕刻程。

 俺の場合はアマデウスが似たような事をするが、仕事中だからかあまり実害は無い。

 ザミラの場合は仕事の一部なんだろうな。イレーネ様やランス公爵が恐ろしく機敏な動きでザミラを追い詰める様はちょっとした恐怖だ。

 昼は適当にククルでも食うか逃げ込んで来たザミラと何か食うか。たまにホルンも飯を片手に青白い顔で栽培場に来る時もある。

 昼からは何事も無ければ栽培場でだらだら過ごす。

 仕事って言っても寄って来たマンドレイクを撫でて、ついでにアルラウネを育てるってだけだからな。完全な給料泥棒だ。

 そうそう、アマデウスの養子になったからか、例の罪人容疑って話はうやむやになって、気付けば正式に官僚として給料が出るようになった。

 収入も無く結婚する可能性を考えてたから、結構俺は色々良い方に転がっているかもな。

 どうしても暇な時はレオの様子を見に行く。

 レオは大体王宮内で侍女に捕まってるか貴族の女に捕まってるか。それを一本釣りしてホルンかザミラのところに行くのは面白い。

 ザミラは全力でレオを連れ回したりスレイプニルに乗せたり。ホルンはそれを止めないで大人しく見守る。

 ただ、ホルンはザミラがレオを連れ回すのは止めないくせに、何故か俺がレオを抱えると全力でしがみ付いてくるのは何なんだ?

 確かに一回だけレオを抱えたまま城壁やらの上を跳んだ事はあるけど、あれはレオも喜んでたから問題ないだろ。

 で、そうこうしてるとザミラとホルンは誰かしらに捕まる。そしてそのまま遊びつかれたレオも侍女に連れて行かれる。ここまでが一つの流れ。

 あとは大人しく栽培場で仕事をこなす。

 帰りはアマデウスとは別行動だ。官僚でも部署が違えば時間もまちまちになるらしく、大体俺よりアマデウスのが先に帰っている。

 で、ようやく俺も帰宅してメルに会えるって思っても、何故かアマデウスがメルにべったりと引っ付いてて新婚らしい雰囲気は全く無い。

 夕食も三人で食べるのだが、それ以外は寝室に戻るまでアマデウスはメルを離さない。

 まぁ、ずっと我慢してたんだからしょうがないとは思うが、思うが……!

 そしてメルを寝室に戻すと、毎晩アマデウスの晩酌に付き合わされる。

 この前イレーネ様から少し聞いた事だが、アマデウスは当分メルを独占したいらしく、孫はもう少し後にと思っているらしい。それで毎晩俺に酒を飲ませ潰そうとしていると、申し訳なさそうに教えてくれた。

 アマデウスの気持ちも分かるが、アマデウスも俺の気持ちが分かるだろうに。

 まぁ残念な事に、ザミラが酒を一滴も飲めない反面俺はいくら飲んでも酔わない。

 大体アマデウスが先に酔い潰れる毎日だが、それでも今日こそは負けんと挑んでくるあたり、相当本気なんだろうなと言う事は理解している。

 が! 男として俺も負けん! 今日も完膚なきまでに潰し、メルが寝る前に部屋に戻ってやる!

 結婚式の時ホルンがご乱心寸前だったって聞いたから、せめて子どもはあの二人が結婚するまでは、とか思ってはいるが! それとこれは違う!

 メルもうっすらこの勝負に気付いてるらしいし、手は抜けん。

 見てろよ親父……!

 

イヴァン「どんなに早く親父を酔い潰してもやっぱそれなりに時間がかかるんだよなぁ……。メルは美容の為とかって寝るの早いし。いや、メルの為なら全然全く文句は無いんだが……。やっぱり攫っちまった方が良かったかな……」


ザミラ「イヴァン諦めよ? あと、仕事サボって昼間に襲っちゃ駄目だよ?」


イヴァン「サボろうとしたら色んな力に阻止された。圧政」


ホルン「(ニッコリ)」

アマデウス「(ニッコリ)」

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