終戦へ
ドイツは再度、衛星搭載型EMPを中東にて使用しようとするが、事前に動きを察知し衛星破壊ミサイルにて破壊
《帝国宇宙庁(NASDA)管制官》
「敵衛星の破壊を確認。二度は通用しない。我々が空に上げたのは、ただの衛星ではない。帝国の『秩序』そのものだ。宇宙を汚した罰は、地上で受けてもらう。」
潜水艦戦も水上艦、航空隊の対潜能力(ここでも富嶽改造型対潜哨戒機が活躍)の差がでて、独潜水艦の被害が続出し、終焉に向かう
《ドイツ軍潜水艦・艦長》
「どこへ逃げても空にあの巨大な影(富嶽)がいる。奴らのソノブイが海を埋め尽くし、潜航すればするほど、我々は自らの墓穴を掘っている気分になる。これは、世界すべてを敵に回した代償だ。」
《富嶽対潜哨戒機・ソナー員》
「捉えた。この音紋はドイツのミサイル原潜だ。護衛艦と連携し、キルゾーンに追い込むぞ。奴らは海の下なら安全だと思っていたようだが、この空からはすべてが透けて見える。まずは降伏勧告をして…。あっ、潜航した。まあ、そうくるよね。しかたない。魚雷投下………命中確認。何度聞いてもこの圧壊音は心に来るよ…」
独軍をアゼルバイジャンまで押し返し、ドイツ本国に対し再度、富嶽による大量(3072発)の巡航ミサイル攻撃を実施
《ドイツ軍・アゼルバイジャン方面軍 司令官》
「日本の『富嶽』が再空を覆ったとき、我々の戦争は終わったのだ。彼らは我々を殺すのではない、我々の『戦う手段』を一つずつ、事務的に、そして完璧に奪っていく。ミサイルも、衛星も、潜水艦も……今や我々にあるのは、泥を噛んで這い回る敗残兵の群れだけだ。ベルリンに打電しろ。『これ以上の抵抗は、ただの自殺である』と。」
ドイツは国内基盤が破壊され、復興にはかなりの時間と費用を要する状態であり、停戦交渉の席につく
《日本帝国 外相》
「我々はドイツを地図から消し去るために戦ったのではない。理を解さぬ暴力が、この美しい地球の秩序を乱すことを許さなかっただけである。今日、銃声は止んだ。これより始まるのは、復讐ではなく、再生の物語である。」
《帝国大本営 最終戦勝布告》
「全世界の国民諸君。闇は完全に払われた。敵が宇宙に投げた牙は砕かれ、海に潜む狼は駆逐された。独本国の工場も沈黙している。これ以上の抵抗は、ただ無意味な死を積み上げるだけである。我々は失ったものも多いが、この戦いを通じて、国境を越えた『文明の理』が何よりも強固であることを証明した。これより、銃声を止め、新しい時代の建設を始めよう。」
《ドイツ臨時政府・若手議員(元技術将校)》
「我々の手元には、かつての栄光を象徴する重戦車の設計図ではなく、日本から届いた『住宅再建計画』と『バイオ肥料の特許資料』がある。戦場では日本の技術に完敗したが、和約の席で彼らが真っ先に提案したのは、我が国の若者への教育支援だった。彼らは我々を屈服させるのではなく、我々の知性を『円環』に組み込み、共存しようとしている。これが、本物の覇権というものか。」
《ベルリン臨時政府 代表》
「我々は力こそが理であると信じ、過ちを犯した。しかし今、日本が示した『理』——すなわち、互いの個性を認め、技術を平和のために共有する姿こそが、真の強さであると知った。帝国の名は消えるが、我々の民は今日、自由な市民として新しい世界へ踏み出すのだ。」
《田中角栄》
「やっと終わったな。……スエズで16インチ砲を最後まで守った連中や、大西洋でピンガーを撃ち続けた護衛艦の若者たちに見せてやりたかったよ。ドイツを解体したのはな、彼らを憎んでいるからじゃない。誰もが自分の足で立ち、自分の言葉で話し、子供を育てる喜びを知る……そんな『当たり前の世界』を作るためだ。さあ、次は復興だ。壊れた工場をただ直すんじゃない。ドイツの連中と一緒に、空を汚さない新しいエンジンを作るんだ。銃を持つ手を、握手するために使う。それが『理』ってやつだよ!」
大ドイツ帝国は
・民族ごとの独立と民主的な選挙による議会の設立を行う
・核兵器やその他の大量破壊兵器を地球周回軌道上または宇宙空間に配備することを禁止
・核兵器の段階的削減
・独立、選挙、民間復興の日英露同盟によるサポート
を条件に解体
《元統帥クラウス・フォン・シュタウフェンベルク自殺前の遺書》
「本来であれば、1942年末、ヒトラー暗殺が成就したその時点でルートヴィヒ・ベックと共に国家の再編と民主化へ踏み出すべきであった。
それが、我々の最初にして最大の機会であった。
しかし、時勢はそれを許さなかった。
改革はなお血を求め、犠牲は連鎖し、我々は「いまではない」という判断を重ねた。
その躊躇が、結果としてさらなる死を招いた。
止めることは出来たはずだ。
それを為さなかった。
それを為せなかった。
その責は、すべて我々にある。
祖国を救うと称しながら、より早く終わらせる勇気を欠いた。
我々の罪は重い。
弁明の余地はない。
ただ、許しを乞うことしか出来ぬ。
すまない。」
《田中角栄》
「……重い言葉だ。彼は、自分の国が道を誤るのを命がけで止めようとした。我々日本人も、1875年のあの時、統合社会保障制度ができてなければ彼らと同じ穴に落ちていたかもしれん。罪を数えるのはもう終わりにしよう。これからは『責任』を分け合うんだ。ドイツの若者たちに伝えろ。君たちの元統帥が願った『民主的なドイツ』を、今度は自分たちの手で作るんだとな。統合社会保障基金は、そのための『再出発の資金』を惜しまない。」
《ベルリンの復興現場で働く日本人技術者》
「シュタウフェンベルクの遺書を読みました。彼らもまた、この『理』の世界を望んでいた一人だったんですね。戦った相手が、本当は握手をしたかった相手だったかもしれない。そう思うと、この街を一日も早く元通りにするのが、私たちの本当の務めだと感じます。」
《新生ドイツ連邦議会・初代理事長》
「我々は30年以上もの間、力こそがすべてだと教えられてきた。しかし、日本人が持ってきたのは、パンと、教科書と、そして『自分たちの手で未来を創る機会』だった。シュタウフェンベルク閣下、我々はついに、あなたが夢見た新しいドイツに立っています。」
《元ドイツ戦車設計技師》
「128mm砲を設計していたこの手で、今はバイオ肥料を散布するための精密ノズルを作っている。日本の技術者は言った。『破壊のための精密さは虚しいが、創造のための精密さは未来を創る』と。シュタウフェンベルク閣下、我々は今、ようやくあなたの目指した『正しいドイツ』の一員になれた気がします。」
《マーガレット・サッチャー(英首相)》
「私が首相に就任した時、英国は廃墟だった。EMP攻撃で電力網が破壊され、ドイツの爆撃でロンドンは炎に包まれた。しかし、日本が我々を見捨てなかった。彼らは、食料と燃料を送り続けた。そして、大鯨型潜水艦が大西洋を守った。もし日本がいなければ、英国は飢餓で滅んでいただろう。私は、日本に永遠の感謝を捧げる。そして、日英同盟を、さらに強固なものにする。」
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