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中東諸国の粘り

しかし反攻を試みるオールドウェポンあり


金剛型戦艦より降ろしたジブラルタルやドーバー、スエズに設置された50口径16インチ連装砲が旧来の標準システムを利用し火を吹く

スエズ運河入口に設置された2基は上陸しようとしたイタリア、ドイツ軍を引き付け大打撃を与える


しかし独ヘリコプター降下猟兵にて破壊されてしまう


《帝国スエズ要塞砲兵隊》

「第1砲塔、破壊。第2砲塔、旋回不能。……敵歩兵、司令部に突入。……我々の一撃は、確かに奴らの喉元を突いた。あとの守りは、砂漠の友軍に託す。帝国、万歳。」


《帝国参謀本部・戦後評価》

「スエズ要塞砲兵隊は、2時間半の戦闘で

敵上陸計画を48時間遅延させた。

この48時間が、紅海制空権再取得の全てであった。」


《ドイツ軍・降下猟兵大尉の手記》

「我々が占拠した要塞には、黒煙を上げながらも最後まで引き金を引こうとする日本兵の姿があった。16インチ砲の巨大な薬莢が床に転がり、熱気が立ち込めるその場所は、1919年の戦場と何ら変わりなかった。奴らはハイテクを失っても、その『魂』を失っていなかったのだ。」



同時に地中海、北海、大西洋、紅海にて日英露同盟対独の大規模潜水艦戦が繰り広げられる

中東各国に輸出していた日本製通常動力潜水艦はもともと浅く狭い海を得意としており、紅海にて活躍

日本アラビア海艦隊と合同でアラビア海から紅海にかけての制海権を維持


「制海権とは、派手な勝利ではない。それは「今日も船が通れる」という事実である。」


《日本アラビア海艦隊・先任参謀》

「制海権とは、派手な勝利ではない。それは『今日も船が通れる』という事実である。地平線の向こうに敵の煙が見えないのは、我々の潜水艦が深海で敵を食い止めているからだ。この静かな海こそが、帝国と英国に灯る一筋の希望なのだ。」


《中東連合軍・通常動力潜水艦「サクラ」艦長(日本製潜水艦)》

「ドイツの大型原潜は、この狭い紅海では自らの巨体に振り回されている。我々は海底の岩のように動かず、奴らが自ら音を出すのを待つだけでいい。日本製のソナーは、機械の唸りではなく、海の『鼓動』を教えてくれる。一発の魚雷で、帝国の燃料を1ヶ月守れるのだ。」


《帝国防衛省・戦況報告書》

「紅海における制海権の維持は、スエズ要塞の犠牲によって得られた48時間の空白によって完成した。敵の電撃侵攻は『物流の途絶』という壁に突き当たった。潜水艦戦における一隻の撃沈は、戦線における師団の壊滅に等しい重みを持つ。」


長年、日本と親交のある中東諸国は恩返しとばかりにゲリラ戦を展開し、ドイツ軍にダメージを与えていく

また、ここでもその頑丈さ単純さから中東で多数利用されていたオールドウェポンである魔改造された96式改戦車(76.2mmL5A1砲や120mm無反動砲4門搭載型等)が粘り強く遅滞作戦を実行

日本の6.5mm突撃銃、8.3mm狙撃銃・機関銃、81mm、120mm迫撃砲、5式携帯無反動砲も軽量、堅牢でゲリラ戦に威力を発揮


《中東連合義勇軍 隊長(元・帝国留学生)》

「ドイツ人よ、お前たちはこの砂漠をただの『油田』だと思っている。だが我々にとってここは、日本と共に築き上げた『生活』の場だ。電子機器が動かぬなら、この九六式の引き金を指で引くだけのこと。我々が受けた恩は、お前たちの骸で返してやる! 帝国のことわりは、この砂の一粒一粒に刻まれているのだ!」


《ドイツ軍・レーヴェ戦車長》

「信じられなかった。砂丘の陰から現れた古めかしい戦車は砲塔の両脇に巨大な120mm無反動砲を4門も括り付けた怪物(魔改造)だった。スポッティングライフルが当たったと思ったら47mm砲と共に4発の120mm砲弾をぶち込んで逃げ去っていく。この戦法には我々にも被害が続出した。」


《ドイツ軍・通信兵》

「地平線の向こうに日本の『旋風』は見えない。だが、砂丘の陰には、戦車が潜んでいる。

突然、隣を走っていた戦車が火を吹くんだ。奴らはどこまでも執念深い。日本に学んだというあの若者たちの眼は、我々を『人間』としてではなく、『除去すべき害悪』として見ている。」


《帝国中東駐屯地・連絡将校》

「義勇軍による遅滞作戦は、当初の予想を遥かに上回る成果を上げている。我々がかつて一緒に学んだ『整備の心』と『数学的思考』が、今や最強の武器となっている。彼らが稼いでくれる時間は、本国からの『5式戦車』軍団到着のための、黄金よりも価値のある時間だ。」


《ウィンストン・チャーチル(地下防空壕にて)》

「防空壕か… 懐かしい光景だ。ロンドンは再び燃えている。だが、1940年と同じく、我々には『東方の守護神』がいる。日本の要塞砲がスエズを血に染め、我々と共に彼らの潜水艦がこの島への食糧路を守っている。さらにアラブの民たち立ち上がった。我々だけではアラブは立ち上がらなかっただろう。日本とアラブの1930年から続く『徳による共感』が彼らを奮い立たせている。ドイツは科学の目を潰したが、おかげで我々は自分たちが『何のために戦っているのか』を、再び肉眼で見ることができるようになった。」


《田中角栄》

「見ろ! これが『教育』の力だ。金や食料をバラまくだけじゃ、人は動かん。共に汗を流し、同じ理屈で未来を語り合ってきたからこそ、彼らは自分たちの意志で立ち上がったんだ。魔改造された九六式か……面白いじゃないか。現場の工夫が、最先端のゲルマン科学を圧倒している。道具を愛し、使いこなす術を知っている奴が最後に勝つ。それが『モノ作り』の本質だよ。」

お読み頂きありがとうございました

もし可能なら感想を頂ければと思います

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