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日英同盟と台湾、澎湖諸島の購入

改訂前の第7話と第8話をまとめました

1902年

日英同盟締結

ロシアと仲の良い日本を押さえる事により間接的に南下防止を狙うだけでなく、アジアの安定した経済パートナーとしての同盟


「資本の流れは血脈のごとし。英国の金融と日本の実業が結べば、アジアの大循環が生まれる。富は一国のものにあらず、信を共有する者のものである。」


「この同盟は、ロシアを封じるための鎖にあらず。英国と共にアジアを繫ぐ橋なり。貿易、通信、教育、金融、あらゆる面での“共栄協定”こそ、その真意である。」


結果

・英国の海運、保険、金融ノウハウの導入

・電信、海底ケーブルなど通信インフラの共同整備

・海軍大学校、造船技術、材料工学での協力

・ファンド投資の安全性向上(倫敦取引所、保険市場との連携)


《伊藤博文》

「かつての攘夷論者が、今やロンドンの中心で英国首相と『資本の巡り』を論じている。愉快なことだ。英国人は最初、我々の基金を疑った。だが、西郷先生の残された『敬天規定』の厳格さと、日本人の誠実な運用実績を見て、彼らは兜を脱いだのだ。今や日英は、単に敵を倒すための友ではない。世界を飢えと無知から救うための『共同出資者』となったのだ。」


《山縣有朋(陸軍元帥)》

「ロシアを鎖で縛るのではない。ロシアも含めた大きな経済の輪に、英国を招き入れたのだ。英国の造船技術と我が国の電波技術が合わされば、もはや誰もこの洋上の平和を乱すことはできぬ。戦わずして勝つ――渋沢が口酸っぱく言っていたことが、ようやく私にも見えてきた。」


《アーサー・バルフォア(英首相)》

「東洋の島国が、100年先を行く社会保障制度と透明な金融市場を持っている。これは奇跡ではなく、彼らの言う『道義』の力だ。我々は日本と組むことで、単なる植民地経営の時代を終わらせ、『投資による文明化』という新しい時代の扉を開くことになるだろう。」


《ザ・タイムズ(英)》

「日英同盟締結——新時代の幕開け」

「本日、ロンドンにて日英同盟が正式に締結された。これは、単なる軍事同盟ではない。経済、技術、教育、金融を包括した、史上初の『共栄協定』である。バルフォア首相は『日本は信頼できるパートナーだ。彼らの統合社会保障基金は、透明性と倫理性において世界一だ』と述べた。英国の金融界も、この同盟を歓迎している。日本の基金がロンドン市場に投資すれば、莫大な資金が流入する。また、日本の電波技術や造船技術を導入すれば、英国の産業も活性化する。これは、植民地支配の時代から、投資と協力の時代への転換だ。大英帝国は、新しい時代の先駆者となる。」


《東京朝日新聞(号外)》

「日英同盟締結——アジアと欧州を結ぶ橋」

「昨日、ロンドンにて日英同盟が締結された。伊藤博文首相は『この同盟は、戦争のためではなく、平和と繁栄のためのものだ』と述べた。同盟の内容は、軍事協力だけでなく、経済、技術、教育、金融を含む包括的なものだ。英国の金融ノウハウと日本の技術力が結びつけば、アジアは飛躍的に発展する。

また、ロシアとの協調関係も維持される。日本は、英国とロシアの橋渡し役となり、世界平和に貢献する。これこそが、統合社会保障基金が目指してきた『戦わずして勝つ』外交の結実である。」


《東京の実業家》

「日英同盟が結ばれた。これで、日本は世界最強の海軍国と手を組んだことになる。商売人としては、英国との貿易が拡大するのがありがたい。英国の保険会社と契約できれば、海外取引のリスクも減る。基金も、ロンドン市場に投資するらしい。これで、運用益がさらに増えるだろう。日本は、本当に強くなった。明治維新からわずか35年で、ここまで来るとは。

基金に毎月拠出している甲斐があった。これからも、しっかり積み立てを続けよう。」



1907年

台湾、澎湖諸島を中国から3000万円で購入

西太后は喜んで応じてしまうが、後に地方財閥からの反感が大きくなり対立激化


「此の譲渡、血一滴も流さず、然も千里の海疆を得たり。西洋諸国、利に走りて正義を忘るる中、我が帝国は仁と商を以て国を進む。新時代の外交、ここに胎動す。」


《西太后(臨終の床にて)》

「台湾を売ったことを、私は後悔していない。あの島は疫病と原住民の反乱で、毎年莫大な費用を食い潰していた。日本が3000万円で買うと言った時、私は即座に応じた。その金で、私は義和団事件後の賠償金の一部を支払い、宮廷の再建を行うことができた。だが、漢人の財閥たちは激怒した。『祖宗の地を売り渡した』と。愚かな。台湾は元々、清朝が完全に統治したことなど一度もない辺境の地だ。それより問題なのは、日本が台湾で成功していることだ。彼らは港を整備し、鉄道を敷き、熱帯病を駆逐し、学校を建てた。今や台湾の民は、『日本に売られて良かった』と言っているという。これは屈辱だ。だが、認めざるを得ない——日本には、清朝にない『民を富ませる術』がある。彼らの『厚生省』という制度、あれは何だ? 民が金を積み立て、国家がそれを運用し、老後の面倒を見る? そのような制度が本当に機能しているのか?もし私があと30年若ければ、清朝にも同じ制度を作っただろう。だが、もう遅い。日本は戦争ではなく、金で領土を広げている。これは新しい形の帝国だ。銃剣ではなく、通帳で民を支配する。恐ろしいことに、民はそれを喜んでいる。支配されていることにすら気づかず、自ら進んで『基金』に金を積む。これが、新しい時代の支配の形なのだろう。清朝は、その波に乗り遅れた。」


《孫文》

「私は日本に亡命し、多くの日本人から支援を受けた。彼らの中には、本当に中国の革命を支持してくれる者もいた。だが、日本という国家の本質を、私は理解している。彼らは表向きは『平和』『共栄』を唱えるが、実際には経済的支配を拡大している。樺太、台湾——これらは『購入』という形を取っているが、本質は帝国主義的拡張だ。ただ、銃ではなく金を使っているだけだ。だが、認めざるを得ない——日本の統治下にある台湾の民は、清朝統治下よりも豊かだ。インフラが整備され、教育が普及し、疫病が減った。これが、革命家としての私のジレンマだ。日本の支配は、形を変えた植民地主義だ。だが、その支配は、清朝の腐敗した統治よりも、民を幸福にしている。私が目指すのは、中国人による中国人のための国家だ。日本の基金のような制度を、中国独自に作らねばならぬ。日本から学ぶべきは多い。だが、決して従属してはならない。これが、私の信念だ」


国内景気の良さや、購入による領土拡大により国民、財界、政治家とも国外侵略など露にも思わない

日清戦争、日露戦争は発生せず、大陸進出を行わない(朝鮮半島は中国の属国のまま)


朝鮮半島、清国、ロシアから金ゴールドの大規模継続購入開始


清国:西太后の財政安定策として、金の売却を容認し日本は大量に購入

ロシア帝国:皇族同士の付き合いや樺太購入の信頼関係を活かし、シベリア鉱山からの金を長期契約で輸入

朝鮮半島:属国としての清国の管理下で、朝鮮の鉱山からの金を長期契約で輸入


「銃よりも貨幣、侵略よりも投資、支配よりも共栄を。」

「金は富の象徴にあらず、信の証なり。日本は金を買い、信を積み、富を創る。」


金準備の急増により、円は極めて安定。

円通貨は東アジア交易で“準国際通貨”として受け入れられ、上海・ウラジオストク・釜山では「円兌換紙幣」が実用化


《渋沢栄一》

「通貨安定は国の骨格なり。円の信用は今やポンドを凌がんとしている。我々の背後には大砲ではなく、本物の黄金と、国民の誠実な積立がある。通貨とは『信』そのもの。東アジアの商人がこぞって円を求めるのは、決して民を裏切らぬという『道義』を証明し続けてきたからに他ならない。」


《伊藤博文》

「我々は台湾の民を『被支配者』としてではなく、基金の『新たな出資者』として迎え入れたのだ。彼らが積み立てる一銭が、この島の鉄道となり、熱帯病を駆逐する病院となる。数十年後、台湾の民が『日本と組んで良かった』と通帳を眺めながら微笑む時、我々の勝利は確定する。これこそが、銃剣では決して成し遂げられぬ『心の合本がっぽん』である。」


《レーニン》

「日本という国は、資本主義の最も洗練された形態を実現している。マルクスは『資本主義は必然的に崩壊する』と言った。だが、日本の『統合社会保障基金』は、資本主義の内部矛盾を巧妙に回避している。労働者から搾取した剰余価値を、基金という形で労働者に還元する。その還元された富を、再び資本として投資する。この循環によって、階級対立が緩和されている。これは危険だ。日本では、社会主義革命が起こらない。なぜなら、労働者が『基金の受益者』として、体制に組み込まれているからだ。ロシアでも、ニコライ二世が日本を見習い、改革を試みている。だが、ロシアの官僚機構は腐敗しきっており、日本のような制度は作れまい。日本の成功は、ある意味で社会主義者にとっての脅威だ。『資本主義でも、民を幸福にできる』という証明になってしまう。だが、見ていろ。いずれ日本も矛盾に直面する。基金がいくら巨大でも、資本主義の根本的矛盾——利潤追求と人間性の対立——は解決できない。」

お読み頂きありがとうございました

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