パリ万博と樺太の購入
1900年
パリ万博にて蒸気ではなく「タナカ式改良型ガソリン自動車」に乗り、ロシア皇帝やハワイ女王と並んで微笑む明治天皇の姿が「平和の三頭政治」として、世界中の新聞の一面を飾る
万博にて統合社会保障基金の資金(900億円規模、運用益・年130億円)より樺太全島をロシアより2000万円で購入を発表
ロシアは
・皇室外交による親密化
・シベリア鉄道建設費の負担
・植民・駐屯維持の慢性的赤字
・バルト海艦隊の近代化費用
・欧州情勢(バルカン不安)への兵力集中の必要性
等を理由に快諾
《ロシア側の覚書》
「この取引は日本帝国の領土拡張のためではなく、日本国民の将来基金による“公共開発事業”であると理解する。我が国としても極東開発の協力者を得ることは利益である。」
《伊藤博文》
「戦わずして得る。これぞ真の国益なり。」
《大隈重信》
「砲艦一隻動かすことなく北の守りを得た。これぞ文明の戦い。鉄と火薬より、帳簿と印章が国を動かす時代が来た。」
結果
・石炭・森林・漁業の大規模開発
・真岡・大泊を中心にエネルギー基地化
・インフラ投資(鉄道・道路・港湾)で基金の高利回りを確保
・日露で樺太・沿海州の経済協力区域を設定
・人員・貨物の往来が自由化
・ロシア炭鉱・日本漁業の相互事業化
“土地を買収し、価値を引き出す”モデルが広く示される
《ル・タン(仏)》
「万博の主役は日本—『平和の三頭政治』が示す新時代」
「パリ万博の最大の話題は、日本である。明治天皇、ロシア皇帝ニコライ二世、ハワイ女王カイウラニが、日本製の自動車に乗って並んでいる写真が、世界中の新聞に掲載された。これは単なる記念写真ではない。日本、ロシア、ハワイという三つの国が、『平和的協調』を世界に示したのだ。さらに驚くべきは、日本がロシアから樺太全島を購入したという発表だ。戦争ではなく、金で領土を獲得する——これは、19世紀の帝国主義とは異なる、新しい形の国家拡大である。フランスはアフリカで植民地戦争を続けている。だが、日本は一滴の血も流さず、領土を広げている。我々は、日本から学ぶべきではないか?」
《ザ・タイムズ(英)』
「日本、樺太を購入——ロシアとの協調深まる」
「日本がロシアから樺太全島を2000万円で購入したことが発表された。これは、アメリカがアラスカを購入した事例に次ぐ、大規模な領土取引である。ロシアは、シベリア鉄道建設とバルカン情勢への対応で財政難に陥っており、極東の負担を軽減したかった。一方、日本は統合社会保障基金という潤沢な資金源を持ち、北方の資源開発に意欲的だ。この取引は、両国にとって合理的だが、英国にとっては懸念材料である。日本とロシアが協調すれば、極東における英国の影響力は低下する。英国は、日本との関係強化を急ぐべきだ。さもなくば、太平洋は日露の海になるだろう。」
《樺太に派遣された日本人技師》
「樺太に着任して半年が経った。ここは本当に寒い。冬はマイナス30度にもなる。最初の仕事は、真岡に港を作ることだ。だが、資材を運ぶ道路もなく、全てを手作業で進めるしかない。ロシア人の労働者と一緒に働いている。最初は言葉も通じず、険悪な雰囲気だったが、今では酒を酌み交わす仲になった。基金の投資があるから、給料は良い。だが、この極寒の地で何年働けばいいのか、不安もある。それでも、この大地を開発すれば、日本はもっと強くなる。そう信じて、毎日鶴嘴を振るっている。」
《樺太のロシア人住民》
「樺太がロシアから日本に売られたと聞いたとき、私は怒った。『我々は捨てられたのか』と。だが、日本人がやってきて、港を作り、道路を敷き、学校を建て始めた。彼らは、我々ロシア人を追い出すのではなく、一緒に働こうと言ってきた。日本の『統合社会保障基金』という制度に加入すれば、年金がもらえるという。最初は信じなかったが、実際に加入した友人が毎月金を受け取っているのを見て、私も加入した。今では、日本人の技師と一緒に炭鉱を拓いている。給料も良いし、生活も前より良くなった。ロシア政府は、この辺境の地を忘れていた。だが、日本は投資してくれている。私は、日本の統治を歓迎する。」
《東京の実業家・田中太郎》
「樺太を買ったと聞いて驚いた。だが、考えてみれば当然だ。基金には900億円もある。2000万円など、端金だ。これから樺太の石炭や木材を日本に運べば、商売になる。俺も、樺太の商売に参入しようかな。基金に感謝だ。こんな大きな投資ができるのも、国民全員が積み立ててきたおかげだよ。」
《渋沢栄一(1905年樺太にて)》
「西郷先生、見ておられますか。かつての武士たちが、今は銃を捨ててこの大地で鉄道を敷き、炭鉱を拓いております。彼らの『禄』は、今や北の不毛の地を黄金の島へと変える力となりました。利をもって義を成す。これが我らの選んだ『新しい日本の道』でございます。」
《ウィンストン・チャーチル(英・若き政治家)
「日本の樺太購入は、外交史における傑作だ。戦争を避け、金で領土を得る——これは、ディズレーリ首相がスエズ運河株を買収した時と同じ戦略だ。だが、英国にとっては懸念材料だ。日本とロシアが協調すれば、英国の極東政策は困難になる。英国は、日本との同盟を強化すべきだ。彼らを敵に回すより、味方にする方が得策だ。」
《2025年 樺太(サハリン州)の風景》
樺太は「日本・ロシア特別経済自治州」として、世界一のクリーンエネルギー輸出拠点を形成しており真岡の港には、120年前の買収を記念した明治天皇とニコライ二世の銅像が立ち、その足元には「一銭を積みて万世を興す」という厚生省の銘が刻まれている。
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