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1-71:79年目の夏大作戦です!

ダダダダ~~ン!

樹による、樹指揮のゾンビ壊滅作戦が始まります!

この世界をホラーにしたらわたしが嫌なのです!たとえ孫が相手でも容赦はしませんよ?

孫と言えども敵になったら容赦はしません!非情なのです!世の中そんな物なのです!みんな自分が可愛いのですよ!

何やら子供達がブーイングを起こしているような気がしますが気にしませんよ?

糸植物なんか作り出した貴方達がいけないのです、え?イメージ送ったのはわたしですか?

何を言っているのですか!いつのまに罪を擦り付ける酷い大人になってしまったのでしょう?

お母さんは悲しくなってしまいます。

わたしのメルヘンチックなほわほわの綿と、貴方達の作ったウニウニの糸植物、どこが一緒なのですか!

とにかく、殲滅するのです!殲滅以外にないのです!

決して証拠隠滅しようとしている訳じゃないですよ?


という事で、殲滅作戦第一号!

鳥さんたちによる、啄み作戦!

嗅覚が鋭い狼さんや大型猫さん達は今回役に立たないのです!

そこで、わたしはピピーンときました!死体と言えばカラスです!あと鷲なんかも良いのでは?

さあ、オオワシさんも含め鳥さん達行くのですよ!


わたしの指示のもと、次々に飛び立っていく鳥さん達です。

ふふふ、これはすごいです。成功間違いなしですね!

ゾンビ達が居る場所を映像で見ると、次々に空から鳥たちが舞い降りて襲いかかります。


ふふふ、これは決まりですね!


おや?何か鳥さん達が戻り始めましたよ。どうしたのでしょうか?

戻ってきたオオワシさんに状況を確認しましょう。

どうされたのですか?まだ敵は存命ですよ?

え?啄んでも糸植物がゾンビの中に逃げるですか?それに、すごい数に増えてて限がない?あと、逆に襲いかかられたって、ああ雀さん達ではそれもありうるのですね。


むぅ、敵はそこまで強大になっていたのですか。


仕方が有りません、こちらに被害が出る前に作戦を第二段に変更しましょう。


そうです、とっておきの作戦第二弾!ドラゴン呼んで燃やしちゃえ作戦です!

これは、場合によっては諸刃の刃になるかもしれません。わたし達にそれこそ飛び火するかもしれません。それでも、やらなければならないのです!

さぁ、どなたかドラゴンを呼んできてください!もちろん火が噴けないと駄目ですよ?


わたしの指示に・・・・誰も動き出しませんね。どうしたのでしょうか?

みなさんどうされたのですか?ドラゴンが怖いのですか?え。ドラゴンって何って、ドラゴンはドラゴンですよ?トカゲみたいで、火を噴く生き物です。ほえ?そんな生き物聞いたこと無いですか?

え?ここファンタジーですよね?ドラゴンくらいいないのですか?


動物の皆さんに聞いて回りますが、駄目です、誰一人知りません。さらには、ドラゴン以外の火を噴く生き物すら見た事が無いそうです。むぅ、困りました。


作戦第二弾は開始前から座礁してしまったのです。


こ、こうなったら仕方が有りません!

動物さん達がまったく役に立たないのです。ここはわたしが動くしか無いのです!


こ、これだけはやりたくなかったのですよ?それでも、世界の平和を守るにはこれしかないのです。


さぁ!人型木の実さん、貴方達にこの世界の未来が掛かっているのです!


わたしが作った人型木の実さんリアルバージョン3の兵士達が次々と隊列を組んでいくのです。

むぅぅぅ、相変わらず不気味なのです。でも、もはやこれしか手段は無いのです。

毒を持って毒を制す。所詮、糸植物は子供達の作った劣化品!わたしの精鋭たちに掛かればチョコパッパなのですよ!

おお、なぜか騎馬っぽい物に跨ったような人型木の実さんがいます!これは指揮官なのでしょう!

芸が細かいですね!さすがです!


いざ出陣です!森の平和はわたしが守るのです!


おや?ゾンビさん達の動きが変わってませんか?なんか森に入って来て・・・ます?


ま、まさか!子供達!情報をリークしましたね!


わたしの視線を受け、子供達が明らかに狼狽えています。こ、これは下剋上ですか?

いつの間にか、この森の覇権を争う戦いになったようです。これは負けられません!

え?違う?自分達の子供を守ろうとしているですか?

今更そんな言い訳は聞かないのですよ!


さぁ、戦いの火ぶたは切って落とされたのです。


そして、続々と進軍していく人型木の実達が、ついにゾンビ達と遭遇したのです。

人型木の実は人に襲いかかった時と同様に次々と飛び掛り押し倒していきます。更には、口だけでなく、空いている場所からゾンビの体内へと侵入を開始しました。

しかし、それに対抗するように、至る所から糸植物が飛び出して人型木の実に襲いかかるのです。


ぬぬぬ、これは!人型木の実さん達のこ、攻撃手段が!

そうなのです、良く考えると食べられる事しか攻撃手段が無いのですよ?それに対し、糸植物は巻き付き攻撃があります!更には、人型木の実さんの体内へと侵入しようとする糸植物もいます!


当初の予想を覆す劣勢の人型木の実さん達です!


特に、数が違います!何時の間にあれ程までに数が増えていたのでしょう?


ただ、このままでは、このままでは、ここまで臭いが来ちゃうのです!

みなさんお忘れかもしれませんが、わたしなぜか嗅覚だけはあるのですよ?

腐った匂いなんか嗅ぎたくありません!


くぅぅ、糸植物がここまで脅威だとは思いませんでした。


こうなれば次の手段を考えなければなりません!

更なる木の実を造りましょう。


いざゆかん、人型木の実サボテンバージョンです!

次々と木の実が枝に成り、落下していきます。

どうですか、あの棘の鋭さを!これで勝てます!


サボテン君が次々と森の中へと進んでいきます。

しかもです、なんと!先に送った木の実達が反撃しているではないですか!


一部のゾンビ達が光り輝いて子供になっています?あれ?何か不思議ちゃんです。

しかもです、糸植物は生きた生き物には住めないのか逃げ出しています。

さらには、地面に潜ろうとした糸植物に木の実さんの体液?汁?とにかく液体が掛かるとジュワって溶けていきます。

あれって酸でしょうか?何時の間にそんな怖い攻撃を覚えたのでしょう。

とにかく、乱闘は続いています。

そこへ、サボテン達が参加して更に混迷が続きますよ?サボテンの棘って飛ぶんですね、初めて知りました。

ぴゅ~~~って飛んで糸植物に刺さるんです。


あれ?なんか角付の人族達が大挙してやってきました。

手に持っているのは松明ですか?

おお!ゾンビ達を倒し始めています!これは、すっごい援軍です!


あ、地面に落ちた棘が刺さって痛そうです。

・・・もしかして、サボテン君いりませんでした?

なんかもう訳が解らなくなってきちゃいましたね。


う~んと、まだ見続けないといけません?怖いというか、気持ち悪いんでもうお任せしちゃいましょう。


ただ・・・今造ったこの大型人型木の実食虫花バージョンどうしましょうか?

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