§095 ブートキャンプ(結成!新たなるパーティ)
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「三代……絵里さん?」
「そうですよ! あれっきり連絡がないし、どうしようって悩んでたら、お正月にちらりとTVに映られたのを見かけたんです」
TVって、三好の会見か? まあ、横っちょにいたから、角度によってはちらりと入るくらいはあったかもしれないが、よく気がついたもんだな。
「それで、たぶんDパワーズ関係の人かなって思ったんですけど、住所とかも公開されてなくて。twitter見てたら、今日ここでブートキャンプをやってるとか言った情報が流れてたので来てみたんですよ」
おう……恐るべしSNS時代。プライバシーなどないも同然だな。
「いや、それは分かったけど、なんでここへ? なにか用でも?」
その時、レンタルスペースの扉ががちゃりと音を立てて開くと、サイモンが出てきて俺達を見つけた。
『おお? なに、ヨシムラ、もしかして修羅場?』
『修羅場ってなんですか……』
「え? もしかして、サイモン=ガーシュウィン?」
三代さんが驚いたようにそう言った。
『ワオ。お嬢さん俺のこと知ってるの?』
そういってサイモンが三代さんの手を握る。えーっと、握手だよな? それ。
「え? え?」
「俺のこと知ってるのかってさ」
「ええ! もちろんです! アイムオナードツーミーチュー」
『おお、なになに? ヨシムラ、この娘食べちゃっていいわけ?』
『良いわけないでしょ!』
ガスっと凄い音がして、サイモンの後頭部に硬いブーツのカカトが決まった。
『ごはっ!』
倒れたサイモンの後ろには、ケリを決めたポーズでナタリーが立っていた。
『ごめんなさい、ヨシムラ。こいつかっこつけてるけど、うちのチームで一番軽いから気をつけてね』
『あ、ああ、はい……』
ナタリーさん怖いです。
『そうだ、ヨシムラ! あのゲームってどうなってんの?! あんなの人間にクリアできるわけないでしょ! もしかしてバカにしてる?』
『ええ?! そんなわけ……ほら、三好』
「はいはい」
三好はため息をつきながら取り出したタブレットで、以前キャシーに見せたクリアムービーを再生した。
『なにこれ? この人、人類なの? バカじゃないの?』
『おら、ナタリーもういいだろ。さっさとゴブリン1匹狩って、再チャレンジするぞ』
『わかったわよ。じゃあ、ヨシムラ、また後でね!』
そう言うと、二人して、ダンジョンの入り口へと駆けていった。
去っていく際、三代さんにウィンクするのを忘れないところが、サイモンの凄いところだ。
「そういや、あの人、ヒスパニックですよね」
「ラテンの血が騒ぐのかね」
「あ、あのぉ……」
一連のイベントを黙ってみていた、小麦さんが、おそるおそる口を挟んだ。
「ああ、すみません。次は、最初の部屋で、スペシャルドリンクを飲んで下さい」
「わかりました」
「三好、頼んだ」
「はいはい」
そうして二人は、レンタルスペースへ戻っていった。
「あー、それで……三代さん?」
彼女は、目をハートにしながら、サイモンが去った方を見つめていた。まあやつは確かに格好いいけどさ。
「え? あ。ああ、すみません」
「いえ、それよりどういったご用件で」
そう言うと彼女は自分のバッグの中からひとつの封筒を取りだして、俺に差し出した。
「あの、これ……」
「なんです?」
俺はその結構重そうな封筒を受け取って聞いた。
「あのときは本当にありがとうございました。それ、全然足りないんですけど、まずはお渡ししようと思って」
封筒を開けると、帯封の付いた1万円の束がが二束入っていた。
「え? これって……」
「すみません。私の貯金だと今のところそれが精一杯で……残りはまた後日にしていただければ」
彼女は恐縮するようにそう言った。
えーっと、困ったな。
この件はすっかり忘却の彼方だったし、今更苦労して払って貰うのも、なんだか違う気がするし……本来、弟の借金だろ。
「……ここじゃなんですから、どうぞこちらへ」
俺はそう言って、レンタルスペース内にある談話スペースのような場所へ連れて行った。
部屋にはいると、そこは、ジョシュアのFワードが飛び交う空間だった。
『彼、良いトコの出じゃなかったっけ?』
『あれはそれくらい頭に来るゲームってことですよ』
腕を組んで、うんうんと頷きながらキャサリンが言った。
今回のキャンプでは、メイソン以外はAGIを希望しているので、ほぼ全員が穴冥の洗礼を受けることになるのだ。合掌。
『そういや、小麦さんは?』
『彼女は、メチャ苦茶を飲んだ瞬間ひっくり返ったので、あちらに寝かせてあります』
そちらをみると、待合い用の長いすで、小麦さんがひっくり返って目を回していた。
『そんな強烈だったか?』
『強烈ですね。何度も飲みましたけど、今でも全然慣れません』
『他の連中は?』
『まだ1ラウンドが終わってませんので、洗礼はもう少し先ですね』
『了解。じゃ最後まで――』
「Rock, Paper, Scissors, Go!」
よろしくと言おうとした瞬間に、彼女が勝負を仕掛けてきた。が結果は、彼女はパーで、俺がチョキだった。
『ぐぬぬ……』
『――よろしく』
そうしてちらりと長いすに寝そべっている小麦さんを見たとき、俺の頭には(俺達にとって)素晴らしいプランが閃いたのだった。
「さて、お待たせしました」
「あ、はい」
三代さんは緊張しているように、目の前に置かれたお茶のカップをそわそわと触っている。
「で、ですね。やはりこれは受け取れません」
俺はさっき渡された二百万の入った封筒をテーブルの上に置いた。
「え?」
彼女は多分、助けて貰った事への経費の支払いだという意識でお金を持ってきたんだと思うけど、客観的に見ればこれはポーション(5)の売買だ。
自分が取得したダンジョン産のアイテムを自家消費する場合、特に届け出の義務はないし、友人に譲ったりする場合は、例えばお酒のオークションに関わる酒税法9条の解釈に近い扱いになっているようで、見逃されている。
とは言えそれも程度問題だ。
ヒールポーション(5)ともなるとNGの可能性が高いし、現金でそれをやりとりしたりすれば、ダンジョン税逃れの密売に抵触する可能性があるのだ。
「ヒールポーション(5)の相場はご存じですか?」
「あ、一応。……1億2千万くらいと聞いています」
「そうです。いくらなんでもあなたがそれを負担するのは、おかしくないですか?」
「おかしい?」
「だって、弟さん成人されてますよね?」
「え? ええ、まあ……」
「これは弟さんが払うべきお金ですよ」
「それは、そうかもしれませんが……翔太は……」
「払う気がまるでない」
「……はい」
いや、これって、俺、彼女を風呂に沈めようとか考えて追い詰めてる、(ヤ)の人っぽくないか?
いかん。ここはちょっとフレンドリーな態度に改めなければ。
「それに、これを支払いきるのは少し難しいでしょう。代わりに、ちょっとしたお仕事を頼まれてくれませんか?」
俺はフレンドリーな笑顔を作ってそう言ったが、彼女はそれを見て、びくんと肩をふるわせた。
「え、あの……お仕事ですか?」
まずい。このフレンドリーな笑顔が、なんだか益々それっぽく見えてる気がするぞ。
向こうで三好が、下を向いて肩をふるわせてやがる……あれは聞いてやがるな、あいつめ。
「え、ええ。まあ。三代さんは、今、どんなお仕事をされていますか?」
「……一応プロの探索者です」
おおお、なんと好都合な!
これはもはや神の配剤。『僕と契約して魔法少女になってよ』(◕‿‿◕) 状態だ。オーブあるしな。
Dパワーズ契約探索者第1号。行けるんじゃね?
しかも、若そうなのに200万も貯金があるってことは、それなりの腕のはずだ。
そういや、最後にヘルハウンドに打ち込んでいた洋弓の腕前はなかなかのものだった。
「実は、とある探索者と3ヶ月ほどパーティを組んで護衛して欲しいのです」
「……は? 探索者ですよね? それの護衛?」
彼女は言われたことの意味がよく分からないように、首をかしげてそう繰り返した。
うん。凄くよく分かるよ、その気持ち。
俺も頼んでおいて、なんのことやらって気分だし。
「いえ、あー、守秘義務契約せずに説明するのが難しいな……いっそのことうちと契約しませんか?」
「は?」
突然の申し出に、彼女は心の底から?マークを浮かべていた。
「えーっと、私が? Dパワーズさんの契約探索者になるってことですか?」
「ええまあ。それなら、ヒールポーション(5)は契約料と相殺するってことにできますし。NDAも結べてややこしい話もできますから」
1億2千万くらいの契約金は、スポーツ選手なら今時驚くほどのこともない額だろう。
「なにか今のパーティの契約とかがおありですか?」
「いえ、それは大丈夫ですけど……」
この間の件で、彼女のパーティはうまく行っておらず、半解散状態らしい。
まあ、身内を見捨てて逃げたやつとパーティを組み続けるのは、お互いの気持ち的に難しいだろう。
彼女はしばらく考えていたが、何かを決したように顔を上げると、「わかりました、お願いします」と言った。
「三好ー。うちの契約探索者第1号。手続きはよろー」
「先輩、そんな適当な……まあいいですかね、うちだし。それでその1億2千万は正規のやりとりに?」
「するわけないだろ。これは気持ちの領域だ」
「そちらの……三代さん? も、それでよろしいですか?」
「あ、はい。頂いたことにすると、税金がたぶん払えませんので、そうしていただけると」
契約金ってことになると、ダンジョン税にするわけにはいかないし、所得税なら最高税率だもんな。
どうせこの借金は、道義的な領域にあるんだ。
必要なのは気持ちの清算であって、物理的なものじゃない。
「じゃ、それはなしで。後は、この書類を読んでサインして下さい」
「……三好、滅茶苦茶手回しがいいな」
「そりゃ、一応会社ですからね。各種書類くらいは取りそろえてありますよ」
◇◇◇◇◇◇◇◇
彼女がそれを読んでいる間に、俺は三好に連れられて、スタッフルームへと連れて行かれた。
一応防音になっている部屋のドアを閉じると、三好が切り出した。
「しかし先輩。まったく調査もしないでいきなり契約しちゃっていいんですか?」
「いや、わざわざ道義的な借金を返しに来るなんて、すごくまじめそうで信用できないか?」
「いや、だからこそ怪しいんですけど……」
ま、確かに普通そんな借金?を、相手を探してまで返しに来たりはしないか。
「だけど、別に彼女の方から体で返すと言い出したわけじゃないし」
「先輩が言うと、なんだか卑猥ですね」
「……いかんな、爽やかなお兄さん路線を目指さなければ」
「世の中には、ただしイケメンに限るという縛りが多いですからね」
「まったくだ」
「だけどさ、三好」
「なんです?」
「もしも彼女が何処かのスパイか何かだっとしても、困ることなんかないだろ?」
どうせ、スパイだろうがスパイで無かろうが、俺の1位とメイキングと保管庫と鳴瀬さんのスキルのことは伝えるつもりがない。
それ以外となると、アルスルズはすでにオープンになっているし、キャンプのプログラムだって別にオープンになっても困ることはない。
スライム叩きだって、バンバン探索者を育成して、ガンガンダンジョン攻略して貰おうぜプランに則れば、探索者の底上げに繋がるわけだし、うちに面倒さえ来ないなら漏れたところで困りはしないだろう。
「そう言われると……結局私たちの秘密って、面倒が起こりそうだから積極的に開示していないだけですから、バレた時に本気で困ることって、実はないのかもしれませんね」
「だろ? せいぜいが誘拐の確率が上がるくらいだ」
「いや、先輩。それ充分に困りますから」
狙撃されるという、現代日本じゃ希有の体験を持っている三好が苦笑した。
「まあそういうわけだから、彼女さ、小麦さんと組んでもらおうと思うんだよ」
「小麦さんと言えば、さっき、鳴瀬さんに携帯で聞きましたよ、彼女がここにいる理由」
「……で、なんだって?」
「彼女、JDAのマイニング使用候補筆頭だそうです」
「ええ? ダンジョン素人だぞ? 国の取引用に売りつけるんじゃなかったのか?」
「それは単なる想像ですからね。鳴瀬さんは、GIJがどうのこうのと言っていましたが、半分は先輩が脅したからみたいですよ」
「脅したって……あの早く使ったほうがいいですよってやつか? で、そのGIJってのは?」
「JDAの委託先で、国内のダンジョンから出た宝石のうちカラーストーンっぽいものを主に鑑定している機関みたいですけど……詳しいことは後で説明してくれるそうです」
しかし鳴瀬さんが、詳しい説明もなく職権乱用するのは珍しかったし、よっぽどバタバタしてたんだろうな。
とは言え――
「彼女を育てろと、俺のゴーストが囁いてた(*1)のは正解だったのか」
「ベニトアイトちゃんにとりつかれましたかね?」
「それはゴースト違いだ。小麦さんはとりつかれていそうだったけどな」
「確かにあのすごい執着心があれば、79層までは喜んで攻略に参加してくれそうな気はしますけど」
79層までは鉱物が産出するからだ。
「だろ?」
とりあえず、小麦さんと三代さんを組ませて、アルスルズを一匹貸し出しとけば時間は稼げる。
「こうなってみると、意外と面倒だった、ブートキャンプも意義があったかも知れませんね」
「どんな?」
「だって、先輩。我々が育成した探索者がメイキングのせいで異常に成長しても、それはブートキャンプのスペシャルコース出身者だからだってごまかせるからですよ」
問題は手間なんですが――と三好が続けた。
「キャシーとパーティを組んで、アルスルズを1匹おいておけば先輩の面倒も、ほぼゼロにできると思うんですよね」
パーティは距離が離れても維持されることが判明しているし、パーティにさえ所属していれば、メイキングが利用できることも分かっている。
それがカスケード先でも適用されるから、キャシーをパーティに加入させておけば、俺がその場にいなくても操作に問題は起きないのだ。
「操作するタイミングはアルスルズが教えてくれるってわけか?」
「です。地上にいれば業務連絡を入れさせてもいいんですけど」
それだとダンジョン内にいるとき対応が出来ないからな。
受講者の希望は受付時に確認しておけばいいし、変更はなしにすればいい。仮にトラブルがあれば、テキストにしてアルスルズに預ける手はずにすればいい。
ドタキャンがあれば、それはキャシーの下のパーティリストに現れるから問題ない。
最後に整列させて、メチャ苦茶を飲ませるようにしておけば、そのタイミングをアルスルズに教えて貰ってメイキングを使うだけだ。どうせ測定は5分後だから問題にならないだろう。
人数が多くなりそうなら10分後とかに設定しておいてもいいしな。
問題になりそうなのは、孫メンバーが稼いだ経験値がどうなるのかってことくらいだ。これは確認しておかなきゃな。
「ただまあ今回はタイミングがタイミングなので、一応、平行して三代さんの身元調査はしておきます」
「了解。悪いな」
「先輩のバックアップは、仕事のうちですよ。口座の桁がそう囁いています」
三好が笑いながらそう言った。
◇◇◇◇◇◇◇◇
スタッフルームから出ると、小麦が目を覚ましていて、あまりの衝撃を洗い流すかのように、ミネラルウォーターを口にしていた。
「あ、小麦さん、目が覚めましたか」
「はひ。あれは一体何だったのでしょうか……」
彼女は、子供の頃、部屋の隅にある何か得体の知れないものが潜んでいるような気がする暗がりを見るような目で、小さな紙コップに注がれて提供されていたお茶のサーバーを見ていた。
「あれは、秘伝の薬で、自分の潜在能力を引き出す助けになるんですよ」
自分で言ってて笑いそうになるな、この台詞。
「はぁ……たしかに強烈でしたけど」
「それで、聞いておきたいんですが、小麦さんって、本当に20層以降を目指されるんですか?」
「もちろんです! まだ見ぬ石が私を誘うのです!」
「しかしお仕事があるでしょう? それが可能になるまで結構かかりますよ?」
「まずは9000匹でしたね。仕事は早い時間に終わらせてしまえば、午後に数時間は空けられますから」
本気なのかこの人。
宝石鑑定絡みだってのは分かったが、やはり後でちゃんと鳴瀬さんに詳しい話を聞いておかないと……
「わかりました。でも初心者が、一人でダンジョンに潜ることは推奨できませんので、弊社がパートナーをご用意します。丁度その方がいらっしゃっていますから、顔合わせをしておきましょう」
「はい。よろしくお願いします」
ミーティングスペースでは、三好が、三代さんがサインした書類を確認していた。
「あ、先輩。こちらは大体終わりましたよ。明日から三代さんは、うちの契約探索者です。流石に契約証は後日になりますけど」
「あ、三代さん。こちらが、あなたとパーティを組んでいただく、六条小麦さんです」
「六条です。よろしくお願いします」
「三代です。こちらこそ。護衛と聞いていますが?」
「彼女は完全な初心者なので、育成のためにダンジョン内に入るのに護衛というか協力というかそういう人が必要になるわけです。三代さんも一緒にプログラムをこなしますか?」
「え? いいんですか? それなら是非!」
一応彼女もブートキャンプに申し込みはしたそうだ。
「では、明日からの予定を、小麦さんと話し合って決めて下さい。決まったら行動スケジュールをメールしておいて下さいね。それでパーティリーダーは……」
「それは、三代さんにお願いします」と小麦さんが言った。
「じゃあ、三代さんは、私とパーティを組んでおいて下さい。安否確認用です」
「あ、わかりました」
そう言って三代さんはDカードを取り出すと、俺とパーティを組んだ。
三代さんはそのまま、小麦さんともパーティを組んだ。
よしよし、これで距離が離れたときの孫メンバーのステータス調整が出来るかどうかもテストできるぞ。
「それでは明日からよろしくお願いします」
「「よろしくお願いします」」
その時、後ろをジョシュアが通りかかった。
『お、ヨシムラ?! あんた達は悪魔だな! なんだあのゲームは! それに、もう縫い針なんか見たくもないぞ!! しかもあのファッキンドリンク……ちくしょう、これで効果がなかったら、毎晩化けて出て、あんたの耳元で恨み言を囁いてやるからな!』
どうやら彼は、AGIラウンドを終えて、DEXラウンドをこなしている最中のようだ。
DEXの地上セクションは、大量の縫い針に糸を通す作業なのだ。実際にやってみたところ、本当に賽の河原で石を積んでいる気分になれるステキ修行だった。俺も2度とはやりたくない。
ひとしきり文句を言った後に、おかしな脅し文句を放ったジョシュアは、諦めたように肩を落として次のゴブリンを倒しに出て行った。
*1) 攻殻機動隊 / 士郎正宗 1991, KCDX-248 P.30




