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マーク君の学園生活  義父は英雄 義妹は聖女 叔父は宰相やってます  作者: お冨
第十章 古き血脈

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オスカー義父さん

 オスカー君とマーク君の親子の会話(笑)です。


 感想、いつもありがとうございます。なかなかお返事できなくて申し訳ありません。読ませていただいて活力にしています。


 誤字報告も大歓迎です。感謝します。


 俺は子爵家の三男坊だ。

 ツオーネ男爵家に婿入りしても、実家に出戻って当主になっても、根っこはずっとずっと三男坊のままだった。

 三男坊の俺が当主なのは間違ってる、マークが成人するまでの中継ぎで、あくまで代理なんだって思ってた。


 今回のことで、マークにはいろんな選択肢があるってようやっと気づけた。

 デアモント公爵家やバルトコル伯爵家の後継をマークに押し付けるなって怒ったけど、ランドールを押し付けてるのは俺も同じなんだな。怒る資格なんて無かったよ。


 正直に言うと、マークがランドール家当主になってくれたら、俺はお役御免で楽になれると思っていたんだ。

 ハハ、我ながら情けないな。大人の俺でも抱えきれないのに、マークに押し付けようとしてたなんて。

 軍務が大変だからって、家のことは全部、ニーナとキャサリン義姉さんにまかせっきりなのにさ。




 オスカー義父さんがしょんぼりしてる。とても大将閣下には見えない。

 海軍総司令官だから陸軍総司令官と同格、上には軍務大臣と国王陛下しかいない国軍の重鎮なんだけど。


「僕こそごめんなさい。ずっと義父さんに、いえ、父上に反発していました。子供でした」

 僕も意地になってた。ランドール伯爵家から離れるって、そればっかり考えてた。


 このままだと本当に離れることになりそうだけど、その代わりデアモント公爵の跡継ぎにならなきゃいけないって、どんな罰ゲームだよ。


「マーク、お前・・・・・・」

 オスカー義父さんが言い(よど)んだ。


 本当にごめんなさい。何を言われても仕方ないよ。僕はランドール家の跡継ぎなのに、それから逃げてたんだから。


「俺の事、父上って、ああ、もっかい言ってくれないか」


 ちょっと。何、満面の笑みなんて浮かべてるんですか。

 もっかいって、もう一度とかせめてもう一回と言いましょうよ。


「僕も成人まであと二年です。伯爵令息らしい言葉遣いを身に付けなければ不都合でしょう。これからは父上とお呼びします」


 オスカー義父さんがヘニョリとした。

 その情けない顔、他所(よそ)では見せないで下さいよ。


「マーク、もう義父さんと呼んでくれないのか。もっとこう、砕けて欲しいというか、あ、もちろん、父上と呼んでくれるのは嬉しいから。父上で全然問題ないから」


 オスカー義父さんはオスカー義父さんだった。


「伯爵に陞爵して高位貴族の仲間入りしたって言うのに、そんなに簡単に表情を読ませちゃ駄目でしょう。ポーカーフェイスくらい身に付けて下さい。それに、相手は息子の僕なんだし、下手(したて)に出過ぎです。もっと威厳を持って下さい」


「マ~ク~」


 ここで甘えちゃいけない。オスカー義父さんには当主として振舞ってもらわないと。





 これからきっちり父上とお呼びしますからね。僕は父上の息子としてきちんと(わきま)えた態度に改めます。






 オスカー君とマーク君の本音の語り愛でした。が、結局グダグダに(笑)


 マーク君、ランドール伯爵家を継がないと意地を張っていましたが軟化しました。ただし、公爵家に行くことになるので今更感はありますが。

 代わりに、オスカー君のことを父上呼びすることに意地を張りそうな。


 自己評価の極端に低いオスカー君と意地っ張りなマーク君、相変わらずのようです。



 お星さまとブックマーク、よろしくお願いいたします。



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