表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ同然の悪役令嬢に転生したので男装して主人公に攻略されることにしました(書籍版:モブ同然の悪役令嬢は男装して攻略対象の座を狙う)  作者: 岡崎マサムネ
第1部 第4章 長い長いエピローグ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

187/598

1.エピローグのプロローグ(リリア視点)

今回の更新分から、第4章に突入します。

エピローグということで、お祭り騒ぎ的にいろんな視点が入り乱れます。

お話のサブタイトルに(○○視点)と入るものはエリザベス以外の視点で書かれていますので、ご注意ください。

今回はリリアが語り手です。

 ある日気がついたら、前世で大好きだった乙女ゲーム「Royal LOVERS」の主人公ヒロインに転生していた「わたし」こと、リリア・ダグラス。


 でもわたし、前世のときから三次元の男の人が苦手なんです。ちゃんと乙女ゲームできるか自信ないよ~!

 聖女の力をちゃんと使えるようになるには、攻略対象と「真実の愛」を見つけないといけないのに!


 ゲームの始まる学園編入の日、推しキャラの王太子と出会うはずが、実際に私が出会ったのはゲームには登場していなかったイケメン公爵令息で……?


 えぇっ!? この人モブなの!?

 やだやだ! わたし、攻略するなら彼がいい!

 だけど、わたしが彼を攻略しようとすると、ほかの攻略対象たちが次々に妨害をしてきて……?


 ああもう、これからわたし、どうなっちゃうの~!?


 これは、わたしがイケメンモブ令息を攻略して「真実の愛」を見つけるまでの、どたばた純愛ラブコメディ!



 はい。というわけで。

 嘘あらすじから始まりました。リリア・ダグラスです。


 それほど嘘じゃないところが困っちゃいますね。

 「彼」が「彼女」であることを除けば、ですけど。

 大違いじゃないか、と思いきや、実際その立場になってみるとそんなことはたいした問題じゃないと思えてくるので、慣れって不思議ですね。


 ちなみに「これからわたし、どうなっちゃうの~!?」に対する解としては、「どうにもなりませんでした!」です。

 そんなことある?


 閑話休題。


 メタ的な視点で言えば、ここから先のお話は、エピローグです。

 いえ、まだゲームは終わっていないんですけど。


 乙女ゲームって攻略するまでが本番、みたいなところ、ありません?

 なのでわたし的には、ルート分岐が終わったのであとはもうエンディングまで一直線、という気持ちなわけで。

 ここから先は、おまけというかアフターストーリーと言うか。余韻と言うか。


 恋愛ルートなら甘々な展開だったり、攻略対象の暗い過去に迫る核心的なお話があるのでしょうけど、友情ルートですし。

 あってもなくても良いような、当たり障りのないお話です。


 きっとエリ様もそのつもりでいるでしょう。もう終わったようなつもりでいるでしょう。

 でも、正直言ってわたしは不完全燃焼です。


 諦めていませんし、諦めるつもりもありません。

 このまま終わるつもりもありません。

 そしてそれは、わたしだけではないはずです。


 そういう意味ではカーテンコールと言えるかもしれません。

 わたしを含む、不完全燃焼のキャラクターにとっての、カーテンコール。


 だからといって、物語が大きく動くような何かが起こるかと言えば、それも疑問です。だって、おまけで、エピローグですから。


 だけど、かっこよくて強いだけの「エリザベス・バートン」はいないかもしれません。

 元気で無邪気なロベルトも、余裕の微笑みのエドワードも、馬鹿真面目なアイザックも、天使のように可愛いクリストファーも、いないかもしれません。

 清楚で可憐な聖女……は、元からいないですけど。


 望む展開が待っているとも限りません。何しろ友情ルートです。

 それこそ「何でも許せる人向け」なのかもしれません。

 そういう意味では蛇足でしょう。何度も言うように、おまけです。余韻です。


 ま、エピローグが終わったところで、おそらくわたしの人生は続くのでしょうけど。

 なんせ前世のわたし、死んでますから。

 乙女ゲームのクリアと同時に元の世界に戻る、なんてことは起きないのです。火葬文化ですので、戻る場所、ありません。


 そういう意味では、やっぱりエピローグなんてものではないのかもしれません。

 わたしたちはまだまだ、これから先長いこと続くわたしや彼らの人生の、プロローグの途中なのかもしれません。



 そうであるなら、わたしはあえてこう言いましょう。

 言うまでもなくブラフであって、あらすじでもなく願望ですけど。


 これは、わたしがエリ様を攻略して「真実の愛」を知るまでの軌跡を描く、超王道ラブストーリーであると。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
書籍最新6巻はこちら↓
i000000

もしお気に召しましたら、
他のお話もご覧いただけると嬉しいです!

転生幼女(元師匠)と愛重めの弟子の契約婚ラブコメ↓
元大魔導師、前世の教え子と歳の差婚をする 〜歳上になった元教え子が死んだ私への初恋を拗らせていた〜

社畜リーマンの異世界転生ファンタジー↓
【連載版】異世界リーマン、勇者パーティーに入る

なんちゃってファンタジー短編↓
うちの聖騎士が追放されてくれない

なんちゃってファンタジー短編2↓
こちら、異世界サポートセンターのスズキが承ります

― 新着の感想 ―
寧ろここからが本編って感じで楽しみ~
[良い点] 面白すぎてここまで一気読みしちゃいました。この先も気になる!リリア頑張れ!でもアイザックにも報われてほしさがある...! [一言] (乙女ゲームの)本編が終わってもまだまだストーリーは続い…
[良い点] もともとリリアは「あり」だったのですが、今のリリア、前向きで肉食でめっちゃかわいいです。 [気になる点] でもこの世界、本当にチューまでなのですか? [一言] ダブル更新ありがとうございま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ