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44、プレゼント③

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

次の日、私達3人は朝からクロエのプレゼントの宝石を探す為に早起きして朝食を食べた。


テーブルに着くとルーシーもちょうど降りてきた。


ちゃんと昨日はしっかり眠って、朝食をとってから刺繍に取りかかると言う。


良かった、健康第一だ。


朝食も食べ終え、いよいよプレゼント探しだ。


「まずはこの街から探してみよう」


「以外と近くにあったりしてな」


アヴァリスがおどけて言う。


「それでは。ステータス、この街にある紫の品質の良い宝石どこ?」


ピコンと矢印が道を指し示す。


「やりましたね、ソフィア様!」


「行ってみようぜ!」


この街にまだ探してない宝石があったんだ。


喜んでテンション高く矢印について行った先は、昨日すでに見た宝飾店だった。


「ここ昨日来たところじゃん」


「今日入荷したって事ですかね」


もしかしたらそう言うことかと中に入った。


矢印は一つのショーケースの上に出ている。


あそこはまさか…。


「まあ、お客様!またいらしてくれたんですか?」


店員さんが昨日も来ていた私達を見て近づいてきた。


矢印は昨日すでに見ていた小さな紫色のアメジストの上に出ていた。


しまった…大きさを指定してなかった。


「こちらは小さいですが曇りなく品質は最高級ですよ」


でも小さい、小さすぎるんだよ。


小指の爪の三分の一もない宝石ではブローチにはとても無理だ。


「ちなみに今日、新しい紫の大きい宝石なんか入ってきたりはしませんよね」


「宝石ですからそんな毎日入荷があるわけではありません。申し訳ないです」


店員さんががっかりした様子で答える。


「いえ、こちらこそすいませんでした。お邪魔しました」


なんだよと残念そうなアヴァリスとしょんぼりしたガブリエルの背中を押して店から出る。


「残念でしたね」


ガブリエルが言うが、私が大きさを指定しなかったのが悪い。


「ちゃんと石の大きさを言わないといけないわね」


「あと品質だな」


「原石も入れたらどうでしょう?私とアヴァリスなら取り出せるかと」


「いいね!そうしてみよう」


「じゃあ行くよ!」


再度探し物能力を使おうとした時、アヴァリスがポツリと言った。


「人が持ってるやつってどうなんの?首にかけてるやつとか」


「それがあったか…」


色々配慮がめんどくさいな。


「それでは、改めて。ステータス、この街にある、ブローチにできるくらいの大きさ紫の宝石、原石でもいい、売り物で…」


「あと品質ですね」


ガブリエルが指摘する。


「品質が良いものかすごく良い物どこ!」


こんなんで見つかるのか?


目の前に矢印が現れた。


「今ので大丈夫かな?」


「とりあえず行ってみましょう」


「ダメだったら他の街で試せばいいじゃん」


私達は矢印の指す方に向かって進んで行った。


矢印に沿って進んでいくと段々とひとけの少ない路地を進んでいく。


「こんなところにお店なんかあるのかな」


ちょっと不安になってきた。


矢印はやっと一軒の古びた道具屋の前を指し示した。


「ここは…なんの店だ?」


アヴァリスが不思議そうに聞いた。


「どうやら古道具やのようですね。こんなところに探している宝石があるようには見えませんが」


また失敗か。


「とりあえず入ってみよう」


私はその店のドアを開けた。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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