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43、プレゼント②

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

どうしようかな…。


他の色の石にするか?


でもまだ諦めたくない。


「宝飾店以外を探しますか?」


「うーん、でも闇雲に探しても…時間も限られてるしな」


あまり探すのに時間をかけると、石の状態によっては細工をするのに時間がかかる。


「じゃあ探し物スキルで探せば良いんじゃん」


アヴァリスが言った。


「そっか、その手があった、ありがとうアヴァリス」


なんだ、最初からそうすれば良かった。


「どういたしまして〜。どっかの誰かみたいにソフィアの言う事にただついてってるだけじゃ気が付かないもんね。俺がいて良かったね」


「はあ?ケンカを売っているなら買いますが?」


「へ〜え、俺とやるつもり?いいよ。やろうよ」


ヤバイ…この2人が街中で喧嘩したら街が崩壊する。


「まあまあ、2人ともいつもありがとう。2人がいてくれてとっても助かってるよ。これからも2人仲良く頼むわね」


「ソフィア様がそう言うなら…」


「ソフィアの頼みならしょーがない」


ふう、街の危機を救った。


2人とも暴れる機会が無くてストレス溜まっているのだろうか。


「とりあえず今日はもう遅いし、明日探す事にするよ」


今日は色々あったしな、ロイド商会の宿に戻ってルーシーを誘って夕飯を食べよう。


宿に戻った私はルーシーの部屋をノックした。


「ルーシー?もう夕ご飯食べた?まだなら一緒に食べない?」


「ソフィア?えっ、夕ご飯?もうそんな時間?」


ガチャリとドアが開いてルーシーが顔を見せる。


「ソフィア。まだ夕飯は食べてないよ」


目が充血してるな…。


「じゃあ一緒に下の食堂で食べよう」


ロイド商会の食堂はコーラルで採れた野菜を使っているため、肉料理だけでなく野菜料理も絶品だ。


「えっ、この椎茸の肉詰め美味しい…」


ルーシーは、私おすすめの椎茸の料理を一口食べて言った。


「でしょ?ここの食堂は野菜料理は何を食べてもハズレなしだよ」


私が得意げに言うと、隣で鶏肉の料理にかぶりついているガブリエルとアヴァリスが言った。


「「肉料理もうまい」です」


息が合う時は合うんだけどね。


「ねえ、ルーシー。ちゃんとお昼ご飯食べた?」


ルーシーが、ギクリとしたのがわかった。


「食べてないんでしょ?朝は?食べたの?夜は眠った?」


「…ずっと刺繍に夢中で忘れてた…」


出たよ、ワーカーホリック。


「ねえ、ルーシー。私、以前に働きすぎで倒れそうな人達を何人も見たの。ルーシーが健康であってこそいい仕事ができるって思ってる」


「ごめんなさい!つい、刺繍が楽しくて。昨日の夜からずっとやってて、気がついたらさっきソフィアが呼びにきてたんだ」


ルーシーからしたらやっとできるお針子の仕事だもん夢中になるのはわかる。


でも以前のイーツ君達みたいな事にはなってほしくない。


「私はどんなに良いものができても、ルーシーが無理をして作ったなんて嬉しくないよ」


ブラック企業になるつもりはない。


「ルーシーの身体を労われるのはルーシーしかいないの。どうか自分の身体を一番に考えて」


私はルーシーに向かって言った。


「わかったよ、ソフィア。せっかくお針子の仕事ができるのに、身体を壊しちゃダメだもんね」


わかってくれた、良かった。


ふと、マーガレットさんのことが頭をよぎる。


マーガレットさんはちゃんと休めてるだろうか?


無理をさせてしまったかもしれない。


反省だ。


「また今度、マーガレットさんにリラックスできるハーブティーでもプレゼントしよう」


私が呟くと、


「それがいいですね」


と私とルーシーの話を見守っていたガブリエルが優しく答えた。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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