37、バレンシア商会③
投稿遅くなりました。
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「ガブさんとその彼も一緒にいくのかしら?パーティーには出席できないと思うけど、彼らの服もいるでしょうから一緒に作るわね」
え?2人の服までいいの?
「いいんですか?私はとても助かりますけど。あ、私のドレスは1着で充分です」
「もちろんよ!むしろ私が作った礼服で3人並んだところを想像すると堪らないわ。いっそ私もこの目で見るためについていこうかしら」
「それはスケジュール的に無理かと」
ウィルさんがすかさず止める。
「やっぱりそうよね〜。残念。でも作ったらここでフィッティングしてもらうからそれで我慢するわ」
そう言いながらもマーガレットさんはドレスのデザインを書き出し、3つほどに候補を絞った。
「どれも素敵ですね」
「どれも絶対ソフィアちゃんに、似合うわ。まずは採寸してパターン起こしちゃいましょ。さあ男性達は出ていって」
ガブリエル達が出ていくと同時に女性スタッフだが3人ほど入っきた。
あっという間に下着姿にされた私に、あっという間に採寸していく。
「ソフィアちゃんも大きくなったわね〜。胸はまあまあだけど」
くっ、気にしている事を。
しかしまだ諦めてはいない、牛乳も飲んでいる。
「さあ、後は私達に任せて!3日もあれば仮縫いまでできるから、その後試着して微調整で5日ってどこかしら。ソフィアちゃん達どうする?この街で待つ?」
「ええっ、ドレスがそんなに早くできるんですか?」
「普通はもっとかかるけれど、ソフィアちゃんのドレスだもん。全力を出せばそのくらいよ」
「そんな…無理はしないでくださいね」
「大丈夫、大丈夫!いつものことだから」
その後、アヴァリスも採寸されて、3日後にフィッティングに来ることになった。
「マーガレットさん、これ…」
「何?これ?薬?」
私は改良を重ねている滋養強壮ドリンクの瓶をケースで渡した。
もちろんガブリエルのアイテムボックスに入れてもらってた、ロイド商会特製ドリンクだ。
「疲れにおすすめのドリンクです。あんまり無理しないで欲しいですけど、疲れたら飲んでください」
「なんていい子っ」
マーガレットさんに再びハグされ、とりあえず今日はバレンシア商会を後にした。
「ねえ、せっかく来たんだし、街を見て回ろうよ」
「いいですね、ソフィア様とこの街を歩くのも久しぶりですし」
「俺、この街初めて。楽しみ!」
私達はとりあえず腹ごしらえをすることにした。
確か前に来た時に行った美味しいレストランがあったはず。
「ああ、あのお店ですね。ソフィア様のお料理ほどではありませんが、なかなか美味しかったですね。行きましょう」
「えー!俺もその店行ってみたい」
と、いうわけで数年前の記憶を頼りに大通りを曲がり、さらに細い路地をまた曲がった。
「あれ?この辺だと思ったけど…」
「私の記憶でもこの辺りかと」
キョロキョロするが見つからず、川にでてしまった。
「あれっ川に出ちゃった。川沿いでは無かったと思うけど」
「これはソフィア様の探し物能力で探した方が早いのでは?」
「でもお店の名前が思い出せない…」
「私も店の名前は覚えて無いですねえ」
私とガブリエルガブリエルが悩んでいると、アヴァリスが川を指さして言った。
「ちょうどあそこに川に飛び込もうとしてる人がいるから店の場所を聞いてみようぜ」
え?川に飛び込む?街中で?
アヴァリスが指差した方に目を向けると、川岸に靴を揃えて、思い詰めた様子で今にも飛び込もうとする女性がいた。
「わ〜!早まらないで」
私は慌ててその女性のところに走っていってウエストに抱きついた。
「えっ!!」
「アッ!」
女性を掴んで引っ張ったのはいいが、バランスを崩して自分が落ちそうになる。
「ソフィア様!」
「ソフィア!」
バッシャーン!!
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
よければ評価ブックマークもお願いします。




