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32、契約

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「それじゃあ俺が説明しよう」


ギルマスが従魔契約説明してくれる。


従魔というものは本来魔獣を使役して戦ったり、仕事をさせたりするものだそうだ。


従魔契約した魔獣はマスターに逆らうことはできない、もし反抗することになれば命の保障はないそうだ。


しかし従魔契約は、双方の合意がなければできない。


なのでその魔獣が主人と認めた存在にならなければ従魔にできないということだ。


つまり、魔獣とマスターとなるもの双方の意思によって結ぶ主従契約なのだ。


「それじゃあお互いの体に触れてくれ…ああ、手を重ねればいい」


私と魔人は手を重ねた。


「それじゃあ意識をお互いに集中して…ソフィア、俺のいう通りに唱えてくれ。我、この者と従魔契約を結ぶ」


そのまま唱えればいいのね。


「我、この者と従魔契約を結ぶ」


ギルマスの言う通りに唱えると、地面に光る紋様が浮かび上がり、私と魔人を包んだ。


すぐに光は弱まり、私の左手の甲に小さな模様が現れ、同じ模様が魔人の首元にも浮かび上がった。


「ソフィア、頭に名前が浮かび上がっているか?名前があるなら読んでくれ」


私の中に一つの名前が浮かび上がった。


「アヴァリス」


光が一瞬強まり、すぐに消えた。


「アヴァリス、それが俺の名か」


アヴァリスはしみじみその名前を噛み締めた。


「今まで厄災とか呼ばれてたけど…アヴァリス…めっちゃいいじゃん」


厄災って名前的に呼ばれてたんだ。


「従魔契約できたみたいだな」


ギルマスがしみじみ言った。


「ああ、驚いた」


シドさんもびっくりだ。


しかし従魔になってしまったものはしょうがない。


何とかなるでしょ。


「これからよろしくね、アヴァリス」


私はにっこり笑ってアヴァリスに手を差し出した。


「ああ、これからよろしくな。マスター」


マスターはちょっと照れくさい。


「マスターは照れるから、ソフィアでいいよ」


それにこんなイケメンにマスターと呼ばれるとか目立ちすぎる。


「じゃあ、よろしく、ソフィア」


アヴァリスと握手を交わす。


「で、まずは誰を殺す?」


ヤバイ!早まったかも。


「誰も殺さないから!絶対に勝手に誰かを殺したり、襲ったりしたらダメだよ」


私は慌てて言った。


「ソフィアにとって害になるような存在ならいいだろ?」


「ダメ!それでも勝手な事はしないで。絶対に!」


「わかった。ソフィアがそう言うなら。でももし殺して欲しかったら言ってくれよな」


う〜ん、大変な者を従魔にしてしまった。


「とりあえず、人間に化けれる?」


私が聞くと、アヴァリスは、


「もちろん」


と答えて羽をしまい目を黒くした。


「これでいい?」


うん、どこから見ても黒髪黒目の超絶イケメン。


「顔が良くて目立ちすぎるけど、それはしょうがないな」


とりあえず帰って、家族に報告しなくちゃ。


驚くだろうな…。


そうだ、女神様にも報告しないと。


早めに言わないと、女神様拗ねるだろうしな。


何とか事件は解決したとはいえ、家族に何て説明しようか頭を悩ませながら家路についたのだった。


あ、冒険者の方々はギルマスとシドさんに任せました。




読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
ほぼ最強の従魔はチートではないのでしょうか…?
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