31、新しい仲間?
今日2回目の投稿です。
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「ちょっと何言ってるかわからないんだけど…」
私をはじめ、シエルもシドさんもギルマスでさえ戸惑いを隠せない。
「だからぁ、俺がソフィアの物になるって。あるんでしょ?その、なんかソフィアの物になる契約みたいなヤツ」
魔人との契約なんて怖すぎる。
「え?契約とかリスクが高すぎるし、別に何も困ってないんだけど」
私が言うと。
「魔人契約じゃなくて!何の代償もいらないんだって。俺が一方的にソフィアの物になって言うことを聞くんだよ。それで一緒にいるんだ」
「もしかして従魔契約のことですか?」
ガブリエルが聞いた。
そんなわけない…とつっこみを入れようとしたが、魔人は、
「そう!それ!従魔契約!俺ソフィアの従魔になる」
と嬉しそうに言った。
「「何だって!!」」
ギルマスやシドさんが驚いて叫んだ。
「魔人を従魔にするなんて前代未聞だ!」
「俺も今まで色んなところを周ったが聞いたことがないぞ。そもそも可能なのか?」
シエルも静かに聞いた。
「お前、本気で言ってんの?」
魔人をお前呼ばわりするシエルもシエルだ。
しかし魔人は真面目な顔で答えた。
「本気だよ。ずっと考えて、次にソフィアみたいな存在にあったら絶対そうしようって決めてた。俺たちにとっては人間の一生なんてあっという間だし、ソフィアになら束縛されてこき使われても、あの退屈な毎日に戻るよりずっといい」
ガブリエルは静かに呟いた。
「そこは賛同します。ソフィア様に出会う前には絶対に戻りたくありません」
ギルマスとシドさんは何やら相談し始めた。
「この魔人をこのまま野放しにするよりはソフィアの従魔にした方がいいかもな」
「そうだな、そうしたらソフィアの言うことは聞くし」
「そもそもソフィアが魔人との従魔契約を結ぶことは可能なのか?」
「それは何とも…やってみないとわからないな」
コソコソと話しているつもりかもしれないが、声が大きいので丸聞こえだ。
何か外堀を埋められている気がしないでもない。
「ソフィア、従魔にしてみたらどうだ?」
ギルマスがそう言うが、私には私の絶対に譲れないところがある。
「でも魔人を従魔にしたらチートなんじゃない?」
「「え?」」
周りの皆が私を見た。
「私あんまりチートで目立ちたくないんだけど」
私がそういうと、ギルマスが呟いた。
「今更何を…?」
「ハハッ!それ気にするとかソフィアはほんとに面白いな」
魔人は何故か爆笑をしだした。
「そこがソフィア様の良いところでもあります」
ガブリエルも頷いてる。
「何よ、2人で」
「じゃあさ、俺普段は人間に化けるから。それならいい?」
「まあ、それなら別にいいけど。でも従魔契約ができるかどうかわからないよ」
私が納得すると、シエルは
「ソフィア、本当にいいんだな。俺たちや街の為に犠牲にならなくてもいいんだぞ」
と心配してくれた。
「大丈夫だよ、シエル。何とかなるでしょ」
「やったー」
魔人は喜んだが、まだ契約はこれからだ。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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