表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/87

28、犯人は?

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

次の日、朝早くにシエルがやってきた。


「昨夜、また事件が起こったそうだ。多くの冒険者達が夜間警戒をしていたが、気がつくと路上に女性が倒れていたらしい」


例によって、女性は乱暴された形跡もなく、何も覚えていないと言う。


「という事は、まだ事件は解決していないって事ね」


私がそう言ってガブリエルの方を見ると、何やら難しい顔をしている。


「どうしたの?ガブリエル?」


「いえ、なんでもありません。事件について考えていただけです」


「そう?何か気がついたら事があれば教えてね」


「はい、ソフィア様」


私はシエルに向き直った。


「それで冒険者の人達は、何か見たり聞いたりしてはいないの?」


「それが、霧が急に濃くなって何か黒っぽい人影を見た気がするが、皆それからの記憶がおぼろげだと言うんだ」


どう言う事だ?


「犯人は精神干渉系の魔法、もしくは薬を使っているかも知れないと言う事でしょうか」


ガブリエルがシエルに聞いた。


「ああ、ギルドもそう見ている。この前俺たちが意識があったのは皆精神耐性が高いせいかも知れない」


確かに、シドさんとシエルは高ランクの冒険者だし

私も女神やオベリオンの恩恵でその類は一切効かない。


大天使のガブリエルももちろん効かない。


「このままじゃ、街の治安が心配だよ。やっぱり私が囮になるしかないかも。私なら精神魔法も効かないし」


「しかし、あまりにも危険だ…」


シエルと2人で囮になるならないで言い合っていると、ガブリエルが何か思い詰めた様子で話を遮った。


「お2人とも、少し確認したいことができたので少し留守にしてよろしいですか?」


「え?うん、もちろんいいけど、何か思いついたの?」


私が答えると、


「杞憂かも知れないので今はまだ詳しくは言えません。シエル、夜までには帰ります。それまでソフィア様を守ってください」


「はい、師匠。お気をつけて」


シエルは何か悟ったらしい。


ガブリエルは転移魔法でどこかに行ってしまった。


「一体なんだろう?」


ガブリエルがそんなふうに言うなんて珍しいとその時は気楽に思っていた…。


その頃、ロイド商会が遠目でやっと見える位置の屋根の上。


そこに件の魔人はいた。


「一晩あそこにいたって事はあそこがあの子の家なのかな。どうしよう…どうやって近づこう。今度は絶対に一緒にいられるようにしたいよな」


このチャンスを絶対に逃したくないと、魔人は屋根の上であーでもない、こーでもないと考えていて、反応が一瞬遅れた。


バシュ!!


「うわっ!あっぶな。いきなり何すんのさ」


そのには以前あの子を巡って戦った大天使がいた。


「仕留めたと思ったんですが、しぶといですね。ここではあまり大きな魔法を撃てなかったのが残念です」


「ちょっと!何もしてない相手にいきなり卑怯すぎない?」


魔人はガブリエルに文句を言った。


「あの方を狙う魔人に卑怯者もクソもないでしょう。また性懲りも無く現れるなんて」


バシュ!


光魔法が鋭く魔人を狙うがギリギリで避ける。


光魔法は空の彼方に消えた。


「今度はバンパイアに見せかけるトリックまで使うとは、回りくどいやり方をしますね。やはり黒幕はお前でしたか」


バシュ!


「わっ!ちょっと!待って待って、バンパイアってなんのこと?」


「しらばっくれる演技が腹立たしいですね」


ガブリエルはもう一度攻撃の動作に入った。


「待って、バンパイアってひょっとして昨日のバンパイアもどきの事?それなら本当に俺じゃないって」


「何か見たんですか?」





読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

よければ評価ブックマークもお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ