24、バンパイア②
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「シエル!どうしてここに?なんでその格好?」
私は驚いてシエルに訊ねた。
「それはこっちのセリフ。ソフィアこそこんな時間になんでこんなとこにいるの」
それを言われると困る。
「まさか、ダメって言ったのに危ない事に首を突っ込んでるんじゃないだろうね」
「えーと、今日はガブリエルも一緒だし…」
「今日はってどういう意味?まあ、今はいいや。オヤジ!出てきていいよ」
え?シドさんもいるの?
別の路地からシドさんが現れた。
「おう、ソフィア!相変わらずやらかしてんな」
「シドさん…」
そこに男を捕らえたガブリエルが戻ってきた。
ガブリエルは暴れる男の首根っこを掴んでいる。
「シエル、とりあえず捕らえましたがどうしますか」
「やめろ!離せ!あのお方のために血が必要なんだ」
男はバタバタと暴れている。
「とりあえず俺はこいつギルドに連れてくわ。お前らはもう帰れ」
シドさんが男のみぞおちにパンチを繰り出すと、騒いでいた男は気絶した。
「これで静かになった。じゃあ、ソフィア。お転婆もほどほどにな」
シドさんは男を担いで走って行った。
「どういう状況?詳しい話を聞きたいんだけど…」
私が言うと、
「俺も後で詳しく聞きたいな。でもとりあえず着替えさせて」
とシエルも言った。
後が怖いが、女装のシエルは驚くほどの美女だ。
「シエル。すごく似合ってるよ」
と言うと、
「ソフィアだけには見られたくなかった」
とシエルはそっぽを向いた。
シエルが着替えるのと話をするために、私達3人は、シエルとシドさんの家に向かう事にした。
「ちょっとその辺に座ってて。着替えてくる」
着替えてしまうのが勿体無いが、今それをいうべきではない事はわかっている。
「似合ってるのに勿体無いですね」
ガブリエルが言った!
「仕事じゃなければ2度としたくない…」
とシエルはムッとした顔で隣の部屋に行くといつもの服装に着替えて戻ってきた。
「まずは状況を確認しよう。師匠とソフィアはここ最近の女性が襲われる事件を知ってたんだよね?」
「はい…」
シエルが怒っている。
「それで、俺は夜出歩いてはいけないってソフィアにちゃんと言ったよね」
「はい…」
「師匠も師匠ですよ。どうして危ないとわかってて行かせているんですか?」
「はい、すいません」
今度はガブリエルに矛先が向いた。
「ガブリエルは悪くないの!私がガブリエルがダメならって1人で街に出たから。最後に1度だけ一緒についてきてくれてたの」
私は慌ててガブリエルを弁護した。
「1人で街に出たって?夜に?ソフィア1人で?」
あっ…。
「ご、ごめんなさい」
「はーあー、本当にソフィアには困ったもんだよ。自分がどれくらい狙われやすいかまだわからないの?」
「いやー、最近襲われないからすっかり危機意識が薄れてるのかも」
ガブリエルとシエルが守る私に手を出そうと思うものはこの街にはいないだろう。
「笑い事じゃないんだけど」
「相手が人間だったらどうにでもなるけど、それ以外もいるって知ってるだろ」
ガブリエルにも言われたな。
「まあ、犯人は師匠のおかげで捕まえられたから良かったけど」
そう、そうだ。
しかし何か引っかかる。
読んでいただきましてありがとうございました。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
よければ評価ブックマークもお願いします。




