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16、ロジー

年末多忙の方多いと思いますが無理しない程度に頑張りましょう。私も多忙です…。

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「ロジー?すごい!元気そうだね」


ロジーはすっかり回復したようで、ブラウンのふわりとした髪は艶やかに流れ、色白の頬には赤みが差している。


少し垂れ目がちな優しいブラウンの瞳も元気そうに輝いている。


「ソフィアさんのおかげです!こんな風に元気になって色々なところに行ける日が来るなんて夢のようです」


「その後、何か不調はない?大丈夫?」


私がたずねると、


「気持ちは絶好調です!でも長い間病気を患っていたので筋肉が衰えてて。これからしっかり働けるように鍛えていきますね」


とロジーは張り切っている。


「頑張りすぎは体に負担になるから、少しずつ鍛えていってね。仕事もまずは2時間ずつ、慣れたら次は半日と働く時間を増やしていって、様子を見てみよう。くれぐれも無理をしないでね」


無理をして働いて倒れてしまっては意味がない。


「疲れたら休みながらでいいからね」


「ありがとうございます!皆さんにご迷惑をおかけするかもしれませんが、これからよろしくお願いします」


ロジーが元気よく挨拶すると、リンとランドの2人も好意的に返した。


「初めまして、私はリン。ロジーのことはソフィアやレミーさんから聞いてるわ。これからよろしくね」


さすが頼れる我らのお姉さんだ。


「俺はランドだ。よろしくなロジー」


ランドもいいやつだ。


「改めてこれからよろしくね、ロジー」


私も頑張らないと。


「まずは何をすればいいですか?」


ロジーはさっそくやる気だ。


「そうだね。ロジーにはホール係をやってもらうから、まずは注文の取り方やお会計から覚えてもらおうかな」


私が言うと、リンは張り切ってロジーに仕事を教えてくれた。


「なんか妹が増えたみたいで可愛いわ」


私だってリンの妹のようなものだと思っているんだけど、どうなんだろう?


どうやら顔に出ていたみたいだ。


「もちろん、ソフィアもかわいい妹だよ」


ナデナデ…。


「お、お姉ちゃん」


嬉しくなってギュッとリンに抱きついた。


「ソフィア様、私もお兄ちゃんと呼んでもいいですよ」


とガブリエルが何か言ってきたが無視した。


それから数日、ロジーが日々体力を回復して、仕事の時間も増えていく中、ある日ランド君がボソッと一言言った。


「あと1人、皿洗いがいればなあ」


今はお客さんがいないので余裕があるが、それはもっともだ。


だが私には秘策がある。


「ふふふ、ランド君、君もそう思ったかい?」


「ん?なんだ?」


「明日になればわかるよ」


イーツさんに頼んでおいたものが出来上がったのだ。





読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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