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15、建物が完成しました

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

妖精達がやる気に満ち溢れ、レストランの建物はたったの1日で完成した。


窓ガラスは流石に無理だろうと思っていたが、なんと土と水と火の妖精が力を合わせて作っていた。


なんでもできるんだな、すごい!


私もその創造の力を見習いたい。


レストランの外観は、一部一部大きなガラス窓になったログハウス風の建物で、将来テラス席も作れるような外構にしてもらった。


「早速入ってみるか?」


オベリオンに促されて、私とガブリエルは中に入った。


内装もナチュラルな北欧風なデザインで、白っぽい木で明るい印象に仕上がっている。


大きな窓で日当たりも良さそうだ。


さらに、レストランのテーブルも椅子もドライアドさん印のおしゃれ北欧風家具だ。


シンプルだがおしゃれで落ち着きそうな感じがとても素敵だ。


一部の座席とカウンター席からは、あえてキッチンが見えるようになっている。


「完璧だ…」


私は店の中を見渡して、つぶやいた。


「そうだろ、そうだろ。まあ、俺の手にかかればざっとこんなもんさ」


何をやっていたかわからないが、得意げなオベリオンにも感謝が溢れて止まらない。


「ありがとう!オベリオン、すっごく素敵!」


満面の笑顔で振り向くとオベリオンは照れくさそうに笑った。


「お、おぅ。気に入ったのならよかった」


私はくるりと踵を返してドアから外に出ると、ドライアドさん達や妖精達にお礼を言って回った。


「ドライアドさん達、妖精のみんな、本当にありがとう。これ以上ない素敵なレストランだよ」


「そう言っていただけると我々も嬉しいです」


「ソフィア嬉しい?」


「よかったね、ソフィア」


妖精達が嬉しそうにレストランの周りをクルクル飛び回り、それが夕日を浴びてキラキラと輝いた。


「本当に嬉しい…ありがとう」


いつのまにか父や母、ニックもやってきていた。


「お父さん、お母さん、ニック、見てみて!もう出来たんだよ。すごいでしょ?」


「ああ、本当に凄いな…」


父は眩しそうに目を細めて言った。


次の日からさっそく、レミーさんとランドとリンでメニューの練習だ。


店のメニューはとりあえずシンプルに3種類。


カレー、ハンバーグ、オムライスだ。


ドリンクはコーヒーと紅茶、オレンジジュース。


そしてデザートは1つ。


プリンだ。


カレーとプリンは作り置きができる。


あとはハンバーグの焼きの工程と1番の難問はオムライスのオムレツだ。


オムライスの卵には色んなタイプがあるが、お客さんにワクワクしてほしいので、あえて難しいオムレツを座席で広げる方式を取り入れたい。


レミーさんとランドはひたすらオムレツの練習だ。


ランドはなかなかコツが掴めないようなので、フライパンの上に布巾を入れて形を作る練習をすることにした。


オムレツ練習といえば布巾でしょ。


「なかなか上手くできないな」


流石のスキルで数回でほぼオムレツを完成させていくレミーさんに比べてランド君は形が上手くまとまらない。


「レミーさんは特別だから。普通はそんなに簡単に出来ないよ。練習のあるのみだね」


ランド君は悔しそうだが、そう簡単にできるものでもない。


リンにはドリンクを作る練習もしてもらう。


コーヒーの豆や紅茶の茶葉はロイド商会の人気の品を使うつもりだ。


コーヒーや紅茶が気に入ったらロイド商会で買ってもらえるようにとの父の計画だ。


そうして1週間ほどした時、出勤してきたレミーさんと共にロジーがやってきた。






読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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