13、スタッフが揃いました
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「すいません、お待たせしてしまって…」
私は父とリジーさん達の元に戻ると、
「ちょっと失礼しますね」
と言ってランド君のステータスを見た。
料理C、体力B、器用B、人懐っこさC
何か良くわからないものも入ってるが最高の人材だ。
グッジョブ、父!
「はい、是非うちで働いてください」
私がにっこりしてランドさんに言うと、父が得意げな顔で言った。
「な、お父さんの勘は当たるだろう?」
恐るべし商人の勘だ。
ランド君はリジーさんと一緒に住んでそこから店に通ってくれるらしい。
さっそくレミーさんに連絡して厨房スタッフが決まった事を伝えるととても喜んでくれた。
さらに喜ばしいことに、レミーさんの妹のロジーがメキメキと回復しているということだ。
「それで、あのう…もし可能ならでいいのですが」
何かな?給料の前借りかな?
「もしまだホールスタッフに空きがあるなら、ロジーを雇ってはいただけませんか?」
「ロジーを?」
「あ、無理ならいいのです。ロジーも無理なら他を探すと言っていましたので」
ロジーの能力の高さならこちらからお願いしたいくらいだ。
「是非、ロジーもウチで働いて!いや働いてください」
ホール係ゲット!
「でも無理はしないでくださいね。体の様子を見ながら少しずつ働いてください。それまでは私もサポートするので」
「そう言っていただけると助かります。本人は体力の回復に自信満々なんですが、やはり心配なもんで」
うんうん、順調だ。
そろそろ店の建設を始めてもいいかもしれない。
次の日、父に店の建設の事を話すと、
「うん、そろそろいいんじゃないかな。実は建設してくれる人に心当たりがあってね。頼んでみたら喜んで引き受けてくれたよ」
父!仕事が早すぎる!
「そんなにすぐに建ててくれるところが見つかるなんて、さすがはお父さんだね」
さすがロイド会長、色んなところにツテがあるのだろう。
「まあ、私の知り合いというか…ソフィアの店なら喜んで建てると言ってくれてるんだけどね」
「私も知ってる人なの?」
そこにガチャリとドアを開けて誰かが入ってきた。
「それは、俺だ!」
そこに立っていたのは作業着姿のオベリオンだった。
腰には作業用の道具を差し込んだベルトも巻いている。
「え?オベリオン?なんで?」
私が驚いて叫ぶと、オベリオンはふふんと得意げに笑った。
「ソフィアの料理が食べれる店を建てるのを他の奴らに任せられるか。俺がチャチャっと最高の店を建ててやるよ」
なんか妖精王というより大工の親方だ。
しかし顔がいいので作業着姿も様になっている。
「いいの?建ててくれるの?」
「ああ、任せとけ!どんな店にするんだ」
いつもは食い意地がはったどこにでも現れる人…いや人ではないか…くらいにしか思ってなかったが急に頼りになる王だ。
「よろしくお願いします!親方!」
私が元気よく頭を下げると、
「よしよし!最高の店を作ってやるからな…って親方って何だ?」
とオベリオンは首を傾げた。
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