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10、特効薬の効果

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

ロジーは薬を飲み切るとぐったりと後ろにもたれかかり、背を支えていたレミーさんは、そんな彼女を優しく寝かせた。


「大丈夫か?ロジー?」


ロジーさんはうっすら微笑むと、


「大丈夫…でも、とても…眠い…」


と言って、目を閉じた。


「見てください、ソフィア様。ロジーさんから何か出ていきます」


ガブリエルが私だけに聞こえるように言った。


ロジーを見てみるとうっすらと紫色の湯気のようなものが体全体から出ては消えていっている。


「あれが…呪い?」


「どうやら、そのようですね」


紫の湯気のような物は全部出尽くしたのか、やがて出なくなった。


「ソフィアさん、見てください!ロジーの顔色が良くなってきました!」


レミーさんの言葉にロジーを見てみると、明らかに顔色に赤みが差しており、寝息も落ち着いているようだ。


レミーさんが寝ているロジーの片腕を持ち上げると、腕についていた灰色の砂のようなものがポロポロと剥がれ、中からは綺麗な皮膚が出てきた。


「腕が!皮膚が綺麗に!すごい!」


レミーさんは寝ているロジーさんを抱きしめて泣き出した。


「ああ、神よ!感謝いたします!」


どうやら無事に薬が効いたようだ。


「もう大丈夫そうですね」


私が言うとレミーさんは私に向きなおり手を握った。


「ソフィアさん、本当に、本当にありがとうございます。このご恩は一生忘れません」


「大袈裟ですよ。たまたま薬の材料を見つけただけなんです。運が良かったんですよ」


私がそういうと、レミーさんは首を振った。


「そう言っていただけるのはありがたいですが、私たちにとっては命の恩人なんです」


「レミーさんはもうウチの従業員なんですから、助けるのは当たり前なんですよ」


実際そんなに手間をかけたわけでもないのに何か申し訳ない気持ちになる。


「そちらで雇ってもらえたことも含めて本当にありがとうございます。期待に応えられるよう、精一杯働きます」


こちとしても仕事を頑張ってもらえるのはありがたい。


「はい。これからよろしくお願いしますね」


私とガブリエルはロジーさんの様子が落ち着いているのを確認してレミーさんの家を後にした。


後は若いロジーさんの回復力で体力を回復してもらうしかない。


しっかり栄養を取れる食材を後で店の誰かに届けてもらおう。


「ロジーさん早く元気になるといいね」


「はい、ソフィアさまのいいお友達になれるかもしれませんね」


「なれるといいなあ」


私達は足取り軽く家に帰った。


読んでいただきましてありがとうございました。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
あれ?呪いだったんですか?遺伝病じゃなく???
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