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22 新スキル!!


 二十二話  新スキル!!



 激レアキノコの白い液体……純度の高い回復薬のおかげで早めに回復した私はエティとともにヘルムート樹海の奥へ。

 エティは採取を主としながら出てきた魔物に矢を撃って倒していく。

 私は武器・死神の大鎌の限界突破に必要な素材を持つ魔物をタワッシーたちとともに探す。



 『ピギャアアア!』

 『ピッギャア!!』



 周囲を捜索に出ていたタワッシーたちが倒した魔物の討伐報酬を続々と私の元へと運んでくる。

 


 「ねぇクロエ、タワッシーたち随分とスピーディーに持ってくるようになったよね」



 タワッシーたちの働きっぷりを見ていたエティが感心したように私に話しかける。



 「あー確かにね」


 「強さってどのくらいなの?」


 「そういえば結構前から見てなかったかも」


 

 私はステータス画面を表示させ、タワッシーのステータスを表示させる。



 「ーー……!?!?」



 あまりにも変わっていた数値に私は目を疑う。



 「どうした? なんかあったクロエ」


 「ねぇエティ……見てよこれ」



 私はエティにタワッシーのステータスを見せる。




 ●タワッシー

 【レベル】40

 【数値】攻:120 防:80 魔攻:25 魔防:115

 【スキル】集団能力強化・合体・毒針・索敵




 「え」


 「でしょ、そうなるよね」


 「強すぎない?」


 「うん」



 魔物の中でも最底辺という名称はどこへ行ったのだろう。

 それにこれは1体での能力……スキル【集団能力強化】で複数で行動すれば全体の数値強化。 更に例えば10体で合体したとすれば攻撃力1200・防御・800の結構な化け物の完成だ。



 「あのさクロエ……」


 「ん?」



 ステータスを見たエティがゆっくりと私に視線を移す。



 

 「もうクロエ自体は強くならなくてもタワッシーに任せたらよくない? たまーにタワッシーたちのサポートに入る……みたいな感じでもさ」



 「ーー……本当だ」

 


 ちなみに知らない間に増えてたタワッシーのスキル【索敵】は自分から半径100メートル圏内にいる敵を察知することができるというそれはそれは便利なものだった。

 これによりタワッシーたちは個々に広範囲に展開していきたくさんの魔物を倒しては私のところに討伐報酬を運んでくれて、夕方になる頃にはパンパンする必要のないくらいの必要素材が集まったのであった。



 そしてエティも私と協力して多くの魔物を倒してレベルアップ。

 


 ●エティ

 【レベル】23

 【装備】ゴールデンアロー・集中のマント

 【数値】攻:105 防:52 魔攻:0 魔防:48

 【スキル】弱点特攻・命中率強化・摩天楼




 「あ、なんか私のスキル増えてる!」



 エティが新たに増えたスキル【摩天楼】をタップ。

 私もその画面を横から覗きこむ。



 ●【摩天楼】使用すると一定時間攻撃力が倍加。【※】




 「えええ倍加!? やったああああ!!!」



 エティは両手を上げて大喜び。

 無邪気な笑顔でぴょんぴょん跳ねる。



 「あれエティ、でもそのスキルにも【※】あるよ」


 

 私は文末のところを指差す。



 「それは後でいいや! 早速このスキル使っちゃうよーー!!」



 エティは意気揚々と道を外れて魔物を探索。

 


 「あ、いた!! よーーし、【摩天楼】発動!!」



 エティがスキルを発動するとエティの身体全体がピンク色に薄く光る。



 「うわぁ……力が漲る!! じゃあ倍になった私の攻撃をくらえーー!!」



 エティが強烈な1撃を魔物に向けて発射。

 矢は勢いよく魔物を貫通し魔物の身体が一瞬で消滅する。



 「うわ……うわあああすごーーーい!!!」



 エティが目を輝かせながら倒した先に視線を向ける。



 ーー……あれ?



 その時私はエティに起きたある変化に気づく。



 「ねぇエティ」


 「なにクロエ。 ていうか見たさっきの私の攻撃! あれもうほとんど敵なしじゃない!?」


 「うん、あれはすごかったし私もびっくりしたんだけど……」



 私は視線をエティの顔の少し下へ。



 「ん? 何か付いてる?」


 「いや……付いてるというより服が消えていってるといったほうが」


 「え? どういうこと?」



 エティが頭上にはてなマークを浮かべながら視線を下へ。



 「ーー……え?」



 そうなるのもわかるよエティ。 私も意味がわからないんだから。

 だってエティの服が少しずつ破れていってるんだもん!!



 「うわあああああ何これえええ!!!」



 エティが必死に破れていく箇所を手で押さえる。



 「あれじゃない? そのスキル使ってからじゃないの!?」


 「ええええそんな!! か、かかか解除ーー!!」



 エティが【摩天楼】を解除させると破れの進行がピタリと止まる。



 「ーー……あれ、本当だ」


 「さっきの【※】に何か書いてるのかな」


 「あー、ちょっと見てみるね」



 エティが少し顔を赤らめながらスキルの詳細から【※】をタップする。



 ●スキル発動中、その代償として衣服が破れていくので要注意。



 「ええええええ!!!!」



 その日の夜、私とエティは徹夜で破れた箇所の修繕をしていたのだが……

 目の前には下着姿のエティ。



 

 「エティ……なんかエッチ」


 


 

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― 新着の感想 ―
[良い点] スキルの詳細を確認しないから!! でも、ないすぅ!!
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