18 白いドロドロを求めて!
十八話 白いドロドロを求めて!
無事村に着いた私たちは店には寄らずに一旦宿屋へと戻り私の部屋へ。
今日上がったレベルなどの情報をお互いに見せ合うことにした。
「ほら見てクロエ、あの森の魔物結構レベル高かったから私レベル3つも上がっちゃった!!」
エティがハイテンションで私にステータス画面を見せてくる。
●エティ
【レベル】18
【装備】ゴールデンアロー・集中のマント
【数値】攻:90 防:42 魔攻:0 魔防:36
【スキル】弱点特攻・命中率強化
「ーー……すごいねエティ。 攻撃力飛び抜けてる」
「うん、まぁこれ35くらいはゴールデンアローのおかげなんだけどね」
やっぱりすごいなゴールデン武器……私も欲しいよ。
「じゃあ次クロエの見せてよ」
「あ、うん」
私はステータス画面を起動。
エティと一緒に画面を覗き込む。
●クロエ
【レベル】10
【装備】スウィートドレス・メルヘンラビット・奇跡のパンツ
【数値】攻:9 防:20 魔攻:19 魔防:17
【スキル】奇跡・自動回復・魔物召喚・協力合体
「うわぁ、クロエもレベル一気に上がってるじゃん!」
「エティのおかげだよありがとう」
「でも……あれだね」
エティが少し言いづらそうに私を見る。
「なに?」
「その……装備で数値が上がってないのが辛いよね」
「え」
「ほら、私だったらゴールデンアローで攻撃力上がってるけど、クロエは何も反映されてないじゃない」
「あーー、そうだね」
私はエティのステータスと自分のステータスを見比べる。
「ねぇクロエ、どうやったらゴールデン武器手に入るかなぁ」
「そうだねぇ……」
エティはポシェットから地図を取り出して膝の上で広げる。
「今日私たちが行った山の少し先にヴォラルっていう国があるんだけど、最近までその国の近くを根城にしていた山賊グループが壊滅したそうなの。 だからもしかしたら残ってた武器とかを見つけた人たちが売ってる可能性もあるよね」
エティがここから西の方角にあるヴォラルという国を指差しながら私に教える。
「なるほど。 じゃあそこ行こうよ」
私は提案するもエティは乗り気ではない様子。
「ーー……エティ? どうしたの?」
「あのさ、もう1つ伝えないといけないことがあるんだけどね」
「うん」
「今ヴォラルって1番治安が悪い国って言われてるの。 これは少し前に別の集落の宿屋で聞いた話なんだけどーー……」
それからエティはその国・ヴォラルの危険さに着いて語り始めた。
なんでもヴォラルは少し前に兵士が国王を殺し、その後に姫までもが国を見捨てて去っていったというのだ。
それが原因でヴォラルの経済は一気に破綻、それに加えて今は戦争時代。 物資もあまり届かなくなったことで強い者が弱い者から奪うといった事件が日々横行しているのだとか……。
「えええ、それめっちゃ危険じゃん!」
「そうなの。 だから私はあまりオススメはできないんだけど……」
「だったら反対側のこっちの国は?」
私はこの村から東にあるマギルという国を指差す。
「ダメダメ、マギルは地図で見ても分かる通り、この世界の中心。 それで今は戦争中でしょ? 一番強そうだけど一番狙われてる国でもあるからそっちも危険だよ」
「うわああああ……結局はダメなやつじゃんーー!!」
どっちに行っても地獄と知った私は絶望からベッドに倒れこむ。
「そうだね、だから今なにが1番かって考えたら武器屋のおじさんに作ってもらうか……今よりもっと強くなってもっと強い敵を倒してその討伐報酬でごく稀に出る武器を狙うしかないかな」
ーー……え?
なんか今いいこと聞いた気がするんだけど。
「ねぇエティ、武器も討伐報酬で出ることあるの?」
聞き間違いではないことを願って私は再度エティに尋ねる。
「うん、本当にごく稀にだよ。 よく聞くのは小規模でもそこのボス的なやつを倒したら出やすいんだって」
「なるほど……」
「まぁとりあえずはおじさんに頼もうよ」
「そうだね、ありがとエティ」
「うん、じゃあまたねー」
エティが手を振りながら部屋から出て行く。
「そうか……ボス的なやつ、ね」
◆◇◆◇
その日の夜。
「じゃあみんな、お願いね」
『『『ピギャアア!!!』』』
パンパンして増やした木の実を食べたタワッシーたちが元気よく窓から飛び出して行く。
そう、私は彼らに村周辺にいそうな魔物の群れ……あわよくばそのボス的なものを倒して討伐報酬を持って帰ってきてもらうようお願いしたのだ。
「あ、ウサちゃんもお願いね」
私はリュックの中から1体取り出したウサちゃんをタワッシーの上に乗せる。
『なんでじゃい』
「だってみんな揃って迷子になったら困るでしょ? ウサちゃんがいてくれたらどこにいても私の居場所分かるんだし」
『なるほど。 俺、囮役以外で役に立つとは思っても見んかったわい』
「だからお願いね」
『任せるんじゃい。 では行くんじゃいタワシ』
『ピギャアア!!』
ウサちゃんを乗せたタワッシーが窓からジャンプ。
無事着地して暗闇の中姿を消す。
ふふふ……これでもし魔物のボスを倒してくれたら私は一気に強くなるんじゃないかな。
「さてと、魔物退治はタワッシーやウサちゃんに任せて私は……」
私はリュックから今日エティから受け取った……純度の高い回復薬を含んだキノコを取り出す。
確かエティが言ってたのはこれ1つでゴールド武器が購入可能……!
てことはパンツに入れて今からたくさんパンパンすればもう1つくらいはその激レアキノコが出るかもしれない。
「よーし、やるぞおぉーー!!」
私はキノコを入れた1回パン☆
回復薬キノコをリュックに戻してパンツの中で増えたキノコの絵の部分を布の上から掴む。
もうここでキュって握ればいちいち取り出して確認する手間が省けるってもんだ。
「激レアキノコ、来いっ!」
キュッ
出てきたのは水……ハズレだ。
取り出して確認しなくてもパンツにシミができたからすぐに分かる。
「くそー、やっぱりそう簡単には出ないか。 でも諦めないよー!」
私はもう1回パン☆
水のキノコを取り出してまた新たに増えたキノコの柄をパンツの上からキュッ!
「ーー……また水」
分かってはいたけどこれは長丁場になりそうだ。
それから私はキュッとして確かめて取り出してパン☆を何セットも繰り返し、激レアが出るその時を今か今かと待ち望む。
そしてそれをやり始めて約30分が経過した頃だった。
コンコンと扉がノックされる。
「クロエー? 私ーー」
エティだ。
幸いまだ鍵を閉めていなかったので私はパンパン☆キュッ! の作業を止めないまま扉に向かって返事。
「空いてるよー。 入ってーー」
扉がゆっくりと開きエティが入室……驚いた目で私のパンツに視線を向ける。
「ちょ……ちょっとどうしたのクロエ!!!」
「え、なにが?」
「なにがじゃないよ! パンツびっちょびちょじゃない……漏らしたの!?」
「あー、確かに見ようによってはそう見えるよね」
パンツの中でピュッピュさせていたせいでパンツの下の部分はキノコから出た水でビチャビチャ……気づけば足下には小さな水溜りができている。
「それになんでまたパンツもっこりさせてるの!?」
エティが顔を赤くしながらキノコの入ったパンツを凝視。
「これね、今激レアキノコを当てるまでパンパン☆してるんだよ」
「にしてもなんかこっちから見たらめちゃめちゃエッチだよクロエ! 掴んでるし!」
「え、そう? もう取り出すの面倒だからパンツの中でピュッピュしてるの」
「あああ……もう、私は突っ込まないよ? それで……当たりは出たの?」
エティがその辺に散らばった水の出るキノコに視線を移す。
「それが全然。 エティの言ってた通り、本当に激レアなんだね。 私甘く見てたよ」
「そりゃそうだよ。 なんたって激レアなんだから」
私はこの間もパンパン☆キュッを繰り返していたのだが結果は全てハズレ。
流石にそろそろ床を拭かないといけないかなと思い、今日はこれで最後にしようと決めた私がラストパンをして増やしたキノコの柄をキュッと握った……その時だった。
「ーー……!!」
明らかに今までと違う感覚がパンツから伝わる。
「え?」
私は視線をパンツに。
隙間から指を入れて掬い、キノコから出てきたものが何かを確かめる。
すると……
「あああああああ!! 見てエティ!!」
指についていたのは白くどろっとした液体。
「わぁ、本当に当てたんだ! すごいねクロエ! ーー……ただ」
「ただ?」
「なんかそのパンツの隙間からから白いのが出てるところとか、そもそもキノコの水でパンツビチャビチャなところとか……もう本当に今のクロエ、めちゃめちゃエッチだよ。 お願いだからそれで部屋でないでね」
「ーー……え?」
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